2.3 カレントミラー回路

2.3 カレントミラー回路
current mirror circuit
• 2個のバイポーラトランジスタから構成され
る。
• 一方のトランジスタのコレクタ管電流である
基準電流(マスタ電流という)に等しい,ま
たはn倍の電流を他方のコレクタ電流(ス
レーブ電流という)として供給する回路。
1.最も基本的なワイドラー型
スレーブ側に同じ程度の抵抗を入れると
同程度の電流になる
トランジスタを追加してベース電流の誤差を減らす
両トランジスタのVCEが近いほど精度が高い
アーリー効果(Early effect):VCEの変化によってコレクタ電流が変化すること。
R2の値を小さくすると,VCEの値が離れ,誤差が大きくなる
(カレント・ミラーの意味が少なくなる)
アーリー効果の影響を少なくする
ウィルソン型カレント・ミラー回路 TypeA
アーリー効果の影響を少なくする
ウィルソン型カレント・ミラー回路 TypeB
スレーブをカスケケード接続して
アーリー効果の影響を少なくする方法
(Q3のベース電流分の誤差が発生)
カスケード接続(cascade connection):エミッタ接地とベース接地の直列接続。
カスコード接続(cascode connection)ともいう。
ダーリントン接続にしてベース電流の影響を少なくする
ダーリントン回路(Darlington circuit):トランジスタを2個組み合わせてエミッタ接
地電流増幅容量が大きい1個のトランジスタを等価的に実現する回路