図書館の学修支援 ~図書館

主催:私学研修福祉会.協力:日本私立大学協会
平成16年度(第44回)大学図書館司書主務者研修会 事例発表5
図書館の学修支援
~図書館は教育や自律学習をどこまで支援できる~
2004.08.26
国士舘大学附属図書館
植田英範
Ⅰ はじめに
1.図書館のプロファイル
2.”kiss”のプロファイル
(Knowledge Integration Service Systems)
1.図書館のプロファイル
①統合学習環境(様々な学習シーンを、図書館へ機能統合)
創作・学習に不可欠な静謐な環境と、マルチ知財遭遇環境のバランス
②サイバー化(情報インフラ、出版物DB整備:マルチメディア対応)
OPAC、全文検索型マルチメディアデータベース、ライブ配信もできる情報発信
③ユビキタスなサービス(ブロードバンド社会への適応)
24-7 Openコーナー、公開13時間開館とWebサービス
④地域開放(一次情報の提供、在校生とほぼ同じサービスレベル)
誰もが、必要なとき利用できる図書館
⑤具体的な教育支援(教室)・学習支援(利用者個人)
公開DB検索、情報デリバリー、遠隔Q&Aサービス
2.”kiss”のプロファイル
情報ポータル化
- 4つのデータベース他、操作の一元化で効率アップ ■→demo
フルテキストサーチとシームレス情報
- 一次情報検索操作そのものが学習
■→demo
情報ナビ
- 情報の中に教育機能組み込む(※一次資料提供) ■→demo
マルチメディア
- あらゆるデジタルコンテンツでメディアコミュニケーション ■→demo
ドキュメント管理
- 図書館資料に教研ドキュメントを加える(循環型/双方向性)
例:シラバス Q&A
詳説・解説依頼
Ⅱ 学修支援と図書館改革
1.教育環境の変化
2.新たな教育支援
→その本質-多様化
→研究・教育・地域貢献で教職協働
3.自律学習支援の要件
4.図書館改革とは
→どんな学習教材、体制?
→何ができる、どこを変える、アウトカムは?
1.教育環境の変化
教育環境変化の本質 →pic
・学生の多様化(→成績格差)
少子化、高進学率、大衆化、長寿・高齢化、生涯教育
・社会の多様化(→人材のアンマッチ)
情報化・IT革命、高度化、国際化
・価値観の多様化(→短期・即実指向、→モラルハザード)
長期的不況、競争激化、差別化、リストラ、
・etc.
規制緩和、第三者評価、競争原理、COE、GP、私学経営改善、財務公開など透明化
2.新たな教育・学修の支援
①教職協働
②多様な教育への対応 e-Learning
①教職協働
 職員も参加する教育支援組織の試み
FD等の負荷分散(支援の職員パワーが鍵)
→ IT機材や新しい資料等の整備・整理
→助成等各種申請手続き、著作権等対策、
 教育支援に期待される図書館員
研究・教育・地域貢献等で求められるライブラリアン
→オリエンテーションから初年時教育・導入教へ・情報リテラシー教育へ
レファレンス、DB等学術情報整備で領域外専門情報サービス
②多様な教育への対応(e-Learning導入など)
・プラットフォーム


どんなツールで開発したものでも適用
→ 遠隔教育など新しい教授法への対応(IT活用支援)
・詳細な学習マネジメント


在宅・個別学習のバックボーン
→ 学習の進捗、試験成績情報の即時性、インタラクティブなQ&A
・キャンパス・ポータル

事務連絡・時事ニュース・お知らせ、トピックス、パーソナルサービス情報
・コミュニケーション


Mail、Messengerなど遠隔対話のディスタンス
→ 職員のメディアコミュニケーション・スキル
・バックボーン

人的対応の代替手段を担保(特にリメディアル教育)
→ 教員の不得意分野を補う職員スキルの活用
3.自律学習支援の要件
学習教材の整備 →如何にわかりやすい教材か
ユビキタスでセキュアなアクセス保証
教材開発支援
参考資料の提示・引用
権利処理
教材制作環境→共有
支援ツール
遠隔レファレンス、デリバリーサービス
Q&Aデータベース
コラボレーション・ツール
情報ポータル
(学習教材の開発環境)
・図書館と開発インフラ(可搬性・移植性)
どこにでもあるツール(WindowsのFreeware/shareware活用)
・容易性(誰もが簡単に)
特別な学習や訓練なしで使えるツール
・サポート(予算と人的パワー)
技術交流と人的支援体制(教育サポートセンターの設置)
・インセンティブ(評価)、
評価とインセンティブ(負荷開放、制度優遇、新しい付加価値創造を指
向)
4.図書館改革とは
時代に求められていること
→利用者の学習・研究、満足度、留年率や正常卒業率、
就職率など、大学の具体的なアウトカムにどう貢献できるか
→教研により肉迫した高度サービス
何ができる、どこを変える?
→改革のステージを選択
→既成の壁
Ⅲ 学修支援ツール“kiss”
1.“kiss”の特性
2.学修の支援事例
3.教材開発支援事例
1.kissの特性
-どうしてこの機能?-
①学術情報のポータル →demo
学内外学術情報とウェッブ・各種辞書・Q&A・教材・ドキュメント・コミュニケーション
②テキスト型DB(フルテキストサーチ)とオリジナル保持
インデックス不要(カタログに関連)、高速サーチ
→ 作成コスト激減・即時性(ダイナミズム)向上
→demo
③親子関係ファイル構造の保持
教育教材などで、作成ツールに依存する機能や動きまで保証
④ツリー構造化可能なデータ(レコード)構造
所蔵する隣接・関係資料、部分・全部などという情報の引き出しが可能
⑤マルチメディア情報の一元化
テキスト・HTML・PDF、音、写真、動画などあらゆるコンテンツを扱う
⑥コミュニケーションの付加機能
HTMLのLinc機能、Mail機能の組み込み
→ 教育・研究支援などへの適用領域が拡大
2.学修支援事例
DEMO1 (情報リテラシー教育支援)
eolDB(有価証券報告書)検索講習
LEX/DB(法律判例体系etc.)
日外BookPlus BL inside web
判例体系の検索事例(パブリシティー権)
DEMO2 (リメディアル教育支援)
陸が変われば海も変わる開発行為に伴うサンゴ礁環境の変化 (“サンゴ”などでkiss横断検索するとヒット)
ヨーロッパにおける観光と環境・景観
デジタル算数リメディアル
(”グリーンツーリズム”等でkiss検索するとヒット)
3. 教材開発支援事例
 教材部品管理・教材共有 →demo
図書館オリエンテーション
kiss検索:あじさい→フォト & ムービー の参考資料
教材部品整備 ←Q&A キーワードの詳解・解説依頼(教員)
中・高・大連携(附属)、他大学(フォーラム)
社会連携(世田谷区、OB&公開利用者)
→デジタル・カリキュラムへ
参考資料
→①社団法人日本図書館協会刊行「図書館雑誌」2004・ 1、VOL.98
No.1 p20~22に「kissで変わる大学図書館」
②財団法人学術文献普及会刊行「大学図書館研究」2003.12 No.69
p15~26に「国士舘大学附属図書館コア・システム“kiss”について」
③日経BP出版センター刊「革新のXML型データベースエンジン
Shunsaku」(1,600円)という本のp127~134に優れた業務アプリケー
ション事例として国士舘大学“kiss”紹介記事
Ⅳ おわりに
Do more with less.
→ 既存資源の高度活用のためのパフォーマンス
コア・コンピタンスとしてのアウトカム指標
→ 2004 “kiss”のパッケージ化
& パーソナル“kiss” 開発着手
ご静聴ありがとうございました。 m(_ _)m
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