富山ライトレールから学ぶ LRT普及・地方鉄道再生の方策 (株)ライトレール 阿部 等 http://www.lrt.co.jp 平成18年8月5日 1.富山ライトレールの評価 • LRT普及を先導する成功モデル – 市長が車依存からの脱却を明確に標榜 – 良質な交通サービスを実現 – 既存インフラを活用した地方鉄道再生 • 全国への普及に向けての課題 – 低額な車両の開発 – ランニングコストの低減 1 2.ご紹介するビデオ • 北側国交相がライトレール試乗 – 4/23北日本放送 国はLRTを支援 • 利用増が開業後の課題 – 4/28北日本放送 – 目標3400人/日に対し昨年秋2266人/日 • ライトレール開業1ケ月 – 5/29北日本放送 – 平日の平均5172人/日 2 3.予想外の利用となった要因 • お洒落な超低床車両の導入? • 多くの利用者の声は、 – 待たずに乗れる!! • JR西日本時代 – 昼1本/h、ラッシュ時2本/h • 富山ライトレール – 昼15分おき、朝ラッシュ10分おき 3 富山(富山駅北)発 時刻表で 表すと、 • 本数を3.4 倍にしたと ころ、利用 が2.3倍 富山港線 47 52 08 23 36 01 00 11 09 04 04 04 08 51 26 32 13 20 32 19本 時 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 計 富山ライトレール 57 35 53 14 24 35 45 55 05 15 25 45 57 14 30 45 00 15 30 45 00 15 30 45 00 15 30 45 00 15 30 45 00 15 30 45 00 15 30 45 00 15 30 45 00 15 30 45 00 15 30 45 00 15 30 45 00 15 45 15 45 15 45 15 64本 4 ダイヤで表すと、 富山港線 ※途中行き違い駅1 ※朝夕は 2 編成(運転士+車掌 2 組) 、その他は 1 編成(運転士+車掌 1 組)が行き来 富山ライトレール ※途中行き違い駅4 ※朝は 6 編成(運転士 6 名) 、その他は 4 編成(運転士 4 名)が行き来 5 4.多くの利用を得る方策 • 思い切った仮説 – お洒落な超低床車両の導入でなく、 – 待たずに乗れることが最も重要 • そうだとすると、 – LRT化は本質的なことでなく、 – 高頻度運転すれば良い – できれば低コストに 6 5.与えられた課題への回答 • LRT普及・地方鉄道再生の方策 – LRT普及:安い車両の開発 – 地方鉄道再生:現行車両のまま増発 • そうは言っても、 – 運転士人件費が高額で増発しにくい • 安全確保しつつコストを下げるには、 – エラー防止システムを入れた上で、 – 限定した新たな運転士免許 7
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