TAマニュアル Written by立松 裕規 TAとは?(役割の再確認) ①ファシリテーター:場を和ませ、円滑に話を進める ⇒これについてはマニュアル云々よりも、これまでスタッフ として参加してきた経験を生かして、袋小路に入ったら助 けに入る。議論を中立的な立場からリードする。 ②タイムキーパー:時間の管理 ⇒GW中の時間のマネジメントをします。原則、GWの時間 が延長することはありません。アジェンダは必ず時間内 に消化してください。 2 TAとは?Ⅱ ③グラフィッカー:議論を「見える化」する ⇒今何を議論しているか参加者に理解してもらうために、 議論を可視化します。この役割は、絶対ではないのです が、議論が空中戦になった時に有効です。 3 オズボーンのチェックリスト 議論が進まなくなった時に、議論を異なる視点から捉える ための問いです。ぜひ使ってみてください。 (1)転用 そのままで新用途は、他への使い道は、他分野へ適用は <着火用→マッチ棒の家> (2)応用 似たものはないか、何かの真似は、他からヒントを <はし立て→円筒型マッチ> (3)変更 意味、色、働き、音、匂い、様式、型を変える <四角→丸・三角型マッチ> (4)拡大 追加、時間を、頻度、強度、高さ、長さ、価値、材料、誇張 <大マッチ> (5)縮小 減らす、小さく、濃縮、低く、短く、軽く、省略、分割 <ミニマッチ> (6)代用 人を、物を、材料を、素材を、製法を、動力を、場所を <木→紙マッチ> (7)再利用 要素を、型を、配置を、順序を、因果を、ペースを <軸入れの場所変え> (8)逆転 反転、前後転、左右転、上下転、順番転、役割転換 <超豪華マッチ> (9)結合 ブレンド、合金、ユニットを、目的を、アイデアを <占いマッチ> 4 技術面のフォロー(カメラ編) ①カメラの設定について ☞録画フォーマットDVかHDV(画面比と解像度の設定) ・DV : 720×480 つまり 4:3 ・HDV: 1440×1080 つまり 16:9 ☞録画モードの設定SPかLP ☞その他(TVタイプ/ワイド切換/インフォメーションの 表示or非表示/ガイドフレームetc…) ※ガイドフレーム…基本設定から水平に撮る時や中央を しっかりと定める時に使う 5 技術面のフォロー(カメラ編)Ⅱ ②上手な撮影を行うために ☞ホワイトバランス(色味の調整) …画面の90%を画用紙などで白くして“ワンプッシュ”で白の 基準を決定する ☞アイリス(明るさの調整)…どれだけ光を取り込むのか。 ☞フォーカス(ピントの調整) …基本はオート。群集などを撮りたい時はフォーカス。 ⇒ズームを最大にしてピントを合わせ、ひいていくとバッチリ合 う! ☞時間…AM10時頃に撮影をするのが一番好ましい ☞その他(手振れ補正/ナイトショット/スロー録画etc…) 6 技術面のフォロー(カメラ編)Ⅲ ③上手な録音を行うために ☞録音の設定(音声モード 12bitか16bit) ・12bit:フレコなどをする場合、二つの音を録る ・16bit:一つの音を録る ☞状況に応じてマイクを使い分ける(内臓マイクに頼りす ぎない) …車通りが激しい屋外等でインタビューする場合などは マイクを使う必要がある。気になる場合はその場で再生 して雑音などをチェックする。 ☞録音環境を整備する…部屋のドアを閉める、エアコン は消す、様々な雑音を注意深く消す(特に機械音) 7 技術面のフォロー(カメラ編)Ⅳ ☆カメラ撮影の豆知識イロイロ☆ ☞一画面は10秒ずつくらいで切り換えていく ☞ズームをしたり、ひいたりする時は7秒程度でおさめる ☞編集しやすいように、カメラで撮る時に ⇒どこで使うか ⇒何テイク目か などを画用紙に書いて映し、記録しておく ☞テープの頭とお尻は使わないので、少し余裕を持って撮る ☞タイムコードの保持(画面の右端に表示) …ブルーのテープ部分を作らないために前回の撮影の最後は余 分に撮っておき、次回使用時に少 し巻き戻してから撮る ☞データの管理(タイムコードの記録/ラベルの活用) …どこの画面が何分のところに撮っているのか把握しておく 8 技術面のフォロー(カメラ編)Ⅴ ☞ファインダーと液晶画面は使い分ける ☞時間と場所に応じた設定を(昼か夜/野外か屋内) ☞三脚を使う!(手ブレを防ぐため) ☞電源コードの使用は要注意! ☞アングル…(ⅰ)ハイアングル・俯瞰 :遠い所や背景を撮る時 (ⅱ)アイレベル・めだか (ⅲ)ローアングル・あおり:登場時など ☞イマジナリーライン…カメラを両サイドからまたいで撮るのは絶対にダメ!! 編集した際、異空間となりおかしい。 ☞人物の全体像から入らず、手元から入って徐々にズームアウトするなど、 注目してほしい点を考えながら撮影する ※3大NG※ (ⅰ)首切り (ⅱ)足きり:「歩いている映像なのに、足が映っていない」など (ⅲ)串刺し:奥と手前のものの重なりに注意!! 9 ムービーメーカーの使い方 別紙参照 10 編集のフォローⅠ ①テーマ設定 映像で何を伝えるかを明確にする。ここで、このテーマについて の映像を作るためにどの様な映像が必要で、実際に必要な映 像が撮影可能かというところまで、はっきりさせる。 ※3分~5分の番組を作るのにどの程度シーンがあれば良いのか目 安を示しておくと良い。 ②絵コンテ作成 テーマに沿って、絵コンテを作成。映像の流れ、構成、実際に 必要な映像を明確にする。ここでは、実際に必要な映像が撮影可 能かというところまで、はっきりさせる。 ※3分~5分の番組を作るのにどの程度シーンがあれば良いのか目 安を示しておくと良い。 11 編集のフォローⅡ ③撮影 撮影過程では、どの様な映像を作るかを念頭に置いて、テー マがぶれていかないように注意。絵コンテに基づいた撮影を する。撮影後に、「使える素材がない!」ということにならない ように、頭で出来上がりを想像しながら作成する。ただし、 テーマと合わせることを優先するあまり、“やらせ”にならない ようにも注意する。 ④撮った映像の確認・シナリオの再構成 ここで、撮影した素材でどの部分を何秒使い、映像に結びつけ るか、再構成する。テーマがぶれていないかを常に確認。映像 の流れの再構成が完了した時点で、チューターの方に確認して もらう。 12 編集のフォローⅢ ⑤編集 ソフトの使い方に従って、編集を行なう。高度な編集技術を問う わけではなく、主に行うのは (ⅰ)映像の切り貼り (ⅱ)テロップ (ⅲ)音楽 の三種類。テーマ設定するための素材(映像)をどのように 持ってくるか、構成するか、それに説得力があるかを自問し ながら、編集に取り掛かる。適宜お助けスタッフ・チューター の手を借りる。 ⑥テロップ 映像の中にテロップをいれ、よりテーマが伝わりやすい映像に する。テロップの挿入方法はソフトの使い方に従う。 13 編集のフォローⅣ ⑦音楽 映像にインパクトを与えるために音楽を挿入する。ただし、 音楽用にさけるトラックが1つしかないため、人物の声が 必要な箇所(インタビューなど)は音楽は使えないので注 意。音楽の挿入方法はソフトの使い方に従う。 14
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