m 1

生体分子解析学
2016/7/9
機器分析
分光学
X線結晶構造解析
質量分析
熱分析
その他機器分析
1
演習
2016/7/9
1. 原子吸光光度法において、中空陰極ランプの陰極に、定量目的
の金属(またはその合金)を用いなければならないか、その理由
を説明しなさい.下記の用語を使うこと.
遷移、発光波長、吸光波長、ポテンシャルエネルギー、励起
原子スペクトルでは、ポテンシャルエネルギーの低い原子軌道から
高い原子軌道に電子が遷移する際に光を吸収する.逆に、ポテン
シャルエネルギーの高い原子軌道から低い原子軌道に電子が遷移
すると発光する.この時の励起時と低い軌道に落ちてくる際のエネ
ルギー差が等しいので、発光波長と吸光波長は等しくなる。即ち、
光源として定量目的金属を中空陰極ランプの陰極とすることで、陰極
の金属が励起され発光する.定量目的金属と同じ金属の発光波長
は、フレーム中の定量される金属の吸収波長と同じになるので、
原子吸光が起きて、定量できるようになる.
2
演習
2016/7/9
1. モル吸光係数ε= 500 の分子の 2 mM の溶液の吸光度はいくら
か計算しなさい.ただし、層長(光路長)は 1 cm とする.
A = εcl = 500(M-1cm-1)×(2×10-3)(M)×1(cm) = 1(無次元)
単位: M について
M = mol/L (= mol•L-1)
mM の m (ミリ) について
m = 10-3
2 mM = 2×10-3 M = 2×10-3 mol/L
モル吸光係数ε: 1 M溶液を1 cmセルに入れた時の吸光度
3
演習
2016/7/9
2. 化合物Aが溶けた溶液を200倍希釈した溶液を層長 0.5 cm の
資料容器(セル)に入れて吸光度を測ったところ1.2を示した.化合
物Aの希釈前の濃度はいくらか.なお、比吸光度を200とする.
化合物Aの200倍希釈前の濃度をC (%)とすると
希釈後の濃度 = C/200(%)
A = Ecl = 200(%-1cm-1)×(C/200)(%)×0.5(cm) = 1.2
注意:比吸光度で用いる濃度は%濃度
0.5×C = 1.2
1%
比吸光度: Ecm-1
よって、C = 2.4%
1%溶液を1 cm層長のセルに入れたときの吸光度
4
原子スペクトル分光法 (応用1)
フレーム(炎光)分析法
2016/7/9
原子固有の
発光波長
原子発光
その原子の定量
炎
アルカリ金属
原子発光スペクトルの1種
ICP発光分析法
フレーム(炎)
の代わりに
プラズマで
単原子化 &
熱励起
プラズマ
6000~
8000 K
超高温
アルカリ土類金属
原子固有の
発光波長
その原子の定量
H, O, N, ハロゲンを除く元素
(フレーム法より広範囲)
5
原子スペクトル分光法 (応用2)
原子吸光光度法
2016/7/9
検出器
特定波長の取り出し
その原子の定量
光源
炎
サンプルの原子化
原子固有の
吸光波長
陰極:分析目的元素を含む単一金属または合金
測定元素の 測定元素の
= 吸収波長
発光波長
6
2016/7/9
原子スペクトル分光法 (その他&まとめ)
7
紫外可視吸収の化学的背景
振動遷移
2016/7/9
回転遷移
エテンの分子軌道
あらゆる準位
から、あらゆ
る準位へ
電子遷移
•••
励起前
πz*
電子励起
電子遷移
πz
ΔE
電子遷移の
エネルギー
ΔE ± e
8
電子遷移エネルギー (ΔE)
がばらつく
ΔE
回転遷移
ΔE − e
振動遷移
ΔE + e
紫外可視吸収の化学的背景
2016/7/9
ΔE = hν
振動数 (ν) がばらつく
ΔE
c
λ= ν
吸収波長 (λ) がばらつく
吸収帯が幅を持つ
9
赤外光領域の分光法・物理的背景
高
γ線
物理現象
測定法
低
E (光子のエネルギー;単位: J)
波長 短 10-12 10-11 10-10
10-9 10-8 10-7 10-6 10-5 10-4 10-3 10-2 10-1 100 (m) 長
X線
電子による
X線の弾性散乱
X線結晶構造
解析
回折法
2016/7/9
紫
外
線
可
視
光
線
電子遷移
赤外線
マイクロ
ラジオ波
波
分子振動
分子の 核スピンの
回転運動
反転
紫外可視
赤外分光法
分光法
蛍光
ラマン
分光法
分光法
CD, ORD
旋光度
回転
分光法
ESR
分光法
分光法
NMR
分光法
10
ラマン分光(ラマン散乱)
可視光領域の波数
ν
2016/7/9
可視光領域の波数
ν
ν
弾性散乱
ν
(レイリー散乱)
ν’
ラマン散乱
ν’ = Δν
ポテンシャル
エネルギー
赤外領域の波数
ν
ν’
Δν
分子振動への
エネルギー供与
11
2016/7/9
ラマン分光(ラマン散乱)
可視光領域の波数
ν
ν
ν
弾性散乱
ν
(レイリー散乱)
ポテンシャル
エネルギー
可視光領域の波数
Stokes線
ν
ν’
Δν
分子振動
への
エネルギー
供与
ν’
ラマン散乱
ν’ = Δν
anti-Stokes線
分子振動
からの
ν
エネルギー
受取 Δν
ν’
12
ラマン分光(ラマンスペクトル)
可視光領域の波数
ν
可視光領域の波数
ν
弾性散乱
(レイリー散乱)
2016/7/9
ν
ν
ν’
ラマン散乱
ν’ = Δν
赤外領域の波数
Δν の波数の吸収(吸光度)のプロット
ラマンスペクトル
分子振動の情報
13
赤外光領域の分光法・物理的背景
高
γ線
物理現象
測定法
低
E (光子のエネルギー;単位: J)
波長 短 10-12 10-11 10-10
10-9 10-8 10-7 10-6 10-5 10-4 10-3 10-2 10-1 100 (m) 長
X線
電子による
X線の弾性散乱
X線結晶構造
解析
回折法
2016/7/9
紫
外
線
可
視
光
線
電子遷移
赤外線
マイクロ
ラジオ波
波
分子振動
分子の 核スピンの
回転運動
反転
紫外可視
赤外分光法
分光法
蛍光
ラマン
分光法
分光法
CD, ORD
旋光度
回転
分光法
ESR
分光法
分光法
NMR
分光法
14
赤外分光(測定)
2016/7/9
サンプル容器
(セル)の窓材
測定法
15
赤外光領域の分光法・物理的背景
高
γ線
A-B
A
低
E (光子のエネルギー;単位: J)
波長 短 10-12 10-11 10-10
10-9 10-8 10-7 10-6 10-5 10-4 10-3 10-2 10-1 100 (m) 長
X線
紫
外
線
分子
可
視
光
線
赤外線
マイクロ
ラジオ波
波
バネの伸縮運動
B
A
B
m1
m2
2016/7/9
結合が
伸縮する
原子は重り、共有結合はバネ
赤外光領域の分光法・物理的背景
高
γ線
A-B
A
低
E (光子のエネルギー;単位: J)
波長 短 10-12 10-11 10-10
10-9 10-8 10-7 10-6 10-5 10-4 10-3 10-2 10-1 100 (m) 長
X線
紫
外
線
分子
可
視
光
線
赤外線
マイクロ
ラジオ波
波
バネの伸縮運動
B
A
B
m1
m2
2016/7/9
結合が
伸縮する
原子は重り、共有結合はバネ
単振動
単振動:バネの動き
t/s
m1
m2
物理学A (高校物理)
原子は重り、共有結合はバネ バネの端が
単振動
出典: http://www.mars.dti.ne.jp/~stamio
単振動:バネの動き
t/s
m1
m2
物理学A (高校物理)
原子は重り、共有結合はバネ バネの端が 固定された
単振動
出典: http://www.mars.dti.ne.jp/~stamio
単振動:バネの動き
x = −r•cos(ωt) ω: 単振動と周期が同じ回転運動の角速度
x/m
r
振幅: r
0
−r
t/s
周期: T (s)
t/s
振動数 f(s-1) = 1/T(s)
周期 T(s) = 2π(=360°)(rad)/ω(rad/s)
出典: http://www.mars.dti.ne.jp/~stamio
2016/7/9
赤外分光法の物理
高
低
E (光子のエネルギー;単位: J)
波長 短 10-12 10-11 10-10
γ線
10-9 10-8 10-7 10-6 10-5 10-4 10-3 10-2 10-1 100 (m) 長
X線
紫
外
線
可
視
光
線
赤外線
マイクロ
ラジオ波
波
バネの伸縮運動
天井
物理学A (高校物理)
k: バネ定数
単振動
m
単振動
バネの端が固定された単振動
1
振動数 ν = 2π
√
k
m
1
ν
1
波数 ν = λ = c = 2πc
√
k
m
2016/7/9
赤外分光法の物理
高
E (光子のエネルギー;単位: J)
波長 短 10-12 10-11 10-10
γ線
A-B
10-9 10-8 10-7 10-6 10-5 10-4 10-3 10-2 10-1 100 (m) 長
紫
外
線
X線
可
視
光
線
分子
k: 結合のバネ定数
m1
低
m2
換算質量: μ
分子振動
どこも固定されていない単振動
赤外線
マイクロ
ラジオ波
波
m1+ m2
1
1
1
μ = m1 + m2 = m1•m2
m1•m2
μ = m +m
1
2
1
振動数 ν = 2π
√
k
μ
1
ν
1
波数 ν = λ = c = 2πc
√
k
μ
2016/7/9
赤外分光法の物理
高
波長 短 10-12 10-11 10-10
γ線
A-B
A
A
低
E (光子のエネルギー;単位: J)
10-9 10-8 10-7 10-6 10-5 10-4 10-3 10-2 10-1 100 (m) 長
X線
紫
外
線
分子
可
視
光
線
赤外線
マイクロ
ラジオ波
波
バネの伸縮運動
B
B
結合が
伸縮する
単振動
物理学A (高校物理)
バネの端が固定された単振動
分子振動
m1
m2
原子は重り、共有結合はバネ
どこも固定されていない単振動
2016/7/9
赤外光と赤外分光法
高
波長 短
波数
10-6
E (光子のエネルギー;単位: J)
2.5×10-6
4000
1
波数 ν = 2πc
10-5
2500
√
2.5×10-5
低
10-3 (m)
10-4
2000
長
400 (cm-1)
1500
(三重結合) (二重結合) (単結合)
C≡C
C=C
C−C
k
μ
m1 m1
m1
m1 m1
m1
結合のバネ定数
kC≡C
kC=C
kC−C
波数 (cm-1)
νC≡C
νC=C
νC−C
24
2016/7/9
赤外光と赤外分光法
高
波長 短
波数
10-6
2.5×10-6
4000
1
波数 ν = 2πc
10-5
2500
√
低
E (光子のエネルギー;単位: J)
2.5×10-5
10-3 (m)
10-4
2000
長
400 (cm-1)
1500
(三重結合) (二重結合) (単結合)
C≡C
C=C
C−C
k
μ
m1 m1
m1
m1 m1
m1
結合のバネ定数
kC≡C
>
kC=C
>
kC−C
波数 (cm-1)
νC≡C
>
νC=C
>
νC−C
25
2016/7/9
赤外光と赤外分光法
高
波長 短
波数
10-6
E (光子のエネルギー;単位: J)
2.5×10-6
4000
1
波数 ν = 2πc
2500
√
10-5
2.5×10-5
2000
低
10-3 (m)
10-4
1500
長
400 (cm-1)
(三重結合) (二重結合) (単結合)
C≡C
C=C
C−C
C≡N
C=N
C−N
C=O
C−O
k
μ
m1
m1 m1
m1 m1
m1
26
2016/7/9
赤外光と赤外分光法
高
波長
波数
E (光子のエネルギー;単位: J)
2.5×10-6
4000
(単結合)
C−H
m1
2.5×10-5 (m)
5×10-6
2500
2000
1
波数 ν = 2πc
m2
400 (cm-1)
1500
√
k
μ
(単結合)
C−C
m1
m1•m2
12×1 12
μC−H = m + m =
12+1 13
1
2
低
m1
m1•m1 12×12 144
μ=C−C = m + m =
12+12 24
1
1
結合のバネ定数
μC−H
μC−C
波数 (cm-1)
νC−H
νC−C
=
27
2016/7/9
赤外光と赤外分光法
高
波長
波数
E (光子のエネルギー;単位: J)
2.5×10-6
4000
(単結合)
C−H
m1
2.5×10-5 (m)
5×10-6
2500
2000
1
波数 ν = 2πc
400 (cm-1)
1500
√
k
μ
m2
(単結合)
C−C
m1
m1•m2
12×1 12
μC−H = m + m =
12+1 13
1
2
低
m1
m1•m1 12×12 144
μ=C−C = m + m =
12+12 24
1
1
結合のバネ定数
μC−H
<
μC−C
波数 (cm-1)
νC−H
>
νC−C
=
28
2016/7/9
赤外光と赤外分光法
高
波長
波数
2.5×10-6
2.5×10-5 (m)
5×10-6
4000
2500
(単結合)
C−H
N−H
O−H
2000
m2
400 (cm-1)
1500
(三重結合) (二重結合) (単結合)
C≡C
C=C
C−C
C≡N
C=N
C−N
C=O
C−O
特性吸収帯
m1
低
E (光子のエネルギー;単位: J)
m1
m1 m1
指紋領域
m1 m1
m1
29
赤外分光(構造解析編)
100
2016/7/9
3300 cm-1付近の幅広くて強い吸収
50
O-H伸縮振動
3000
2000
1000
波数/cm-1
1700 cm-1付近の
強い吸収
100
50
0
C=O伸縮振動
3000
2000
1000
波数/cm-1
30
2016/7/9
赤外分光(構造解析編)
C=O伸縮振動の波数
O
R
O
O
O
R
R
約1745 cm-1
R
R
N
R
H
約1720 cm-1
約1645 cm-1
1700 cm-1付近の
強い吸収
100
50
0
C=O伸縮振動
3000
2000
1000
波数/cm-1
31
紫外可視領域の分光法・物理的背景
高
γ線
物理現象
測定法
低
E (光子のエネルギー;単位: J)
波長 短 10-12 10-11 10-10
10-9 10-8 10-7 10-6 10-5 10-4 10-3 10-2 10-1 100 (m) 長
X線
電子による
X線の弾性散乱
X線結晶構造
解析
回折法
2016/7/9
紫
外
線
可
視
光
線
電子遷移
赤外線
マイクロ
ラジオ波
波
分子振動
分子の 核スピンの
回転運動
反転
紫外可視
赤外分光法
分光法
蛍光
ラマン
分光法
分光法
CD, ORD
旋光度
回転
分光法
ESR
分光法
分光法
NMR
分光法
32
蛍光とリン光の化学的背景
2016/7/9
衝突や運動
S1
励起
最低振動準位
ΔE1 = hν1
励起
蛍光
ΔE2 = hν2
G
基底状態
最低振動準位 (一重項)
33
2016/7/9
蛍光とリン光の化学的背景
振動遷移
回転遷移
衝突や運動
S1
励起一重項
最低振動準位
ΔE1 = hν1
励起
衝突や運動
(禁制遷移)
電子スピン
反転
蛍光 リン光
ΔE2 = hν2 ΔE2 = hν3
励起
最低振動準位
リン光を出す
過程が遅い
(禁制遷移)
G
基底状態
最低振動準位
T1
長く光る
(一重項)
34
蛍光とリン光の化学的背景
2016/7/9
衝突や運動
S1
励起 一重項
最低振動準位
ΔE1 = hν1
励起
蛍光
ΔE2 = hν2
G
基底状態
最低振動準位 (一重項)
35
2016/7/9
蛍光とリン光の化学的背景
振動遷移
回転遷移
衝突や運動
S1
励起一重項
最低振動準位
ΔE1 = hν1
励起
衝突や運動
(禁制遷移)
電子スピン
反転
蛍光 リン光
ΔE2 = hν2 ΔE2 = hν3
励起 三重項
最低振動準位
リン光を出す
過程が遅い
(禁制遷移)
G
基底状態
最低振動準位
T1
長く光る
(一重項)
36
演習
2016/7/9
1. C-C単結合の伸縮運動に伴う吸収の波数は、C=C二重結合の伸
縮運動に伴う吸収の波数の何倍になるか概算値を求めなさい。
ただし、C=C二重結合のσ結合とπ結合の強さが共にC-C単結合
のσ結合の強さと等しいものと近似する。
2. C-H伸縮運動の波数は、C-D伸縮運動に伴う吸収の波数の何倍
になるか概算値を求めなさい。Dは2H(質量数2の水素原子)。
37
2016/7/9
演習
1. C=C二重結合の伸縮運動に伴う吸収の波数は、C-C単結合の伸
縮運動に伴う吸収の波数の何倍になるか概算値を求めなさい。
ただし、C=C二重結合のσ結合とπ結合の強さが共にC-C単結合
のσ結合の強さと等しいものと近似する。
C=C二重結合のσ結合とπ結合の強さが共に、C-C単結合のσ結
合の強さと等しいので、C=C二重結合の結合の強さはC-C単結合の
2倍になる。
即ち、バネ定数が2倍: kC=C = 2kC-C
1
波数 ν = 2πc
√
kC=C
1
=
μ
2πc
√
2kC-C
μ
これより、 C=C伸縮運動の波数はC-C伸縮振動の √2 倍
38
2016/7/9
演習
2. C-H伸縮運動の波数は、C-D伸縮運動に伴う吸収の波数の何倍
になるか概算値を求めなさい。Dは2H(質量数2の水素原子)。
m1•m2
12×1 12
C-H結合の換算質量μC-Hは μC−H = m + m =
12+1 13
1
2
=
m1•m2
12×2 12
C-D結合の換算質量μC-Hは μC−D = m + m =
7
12+2
1
2
13
=
7
1
波数 ν = 2πc
√
k
1
μC−D = 2πc
√
k
1
(13/7)μC−H = 2πc
√μ √
k
C−D
=
7
13
これより、 C-D伸縮運動の波数はC-H伸縮振動の √7/13 倍
39
2016/7/9
連絡
以下の方は田中のところにきて下さい.
宮本辰徳君
竹内悠生君
40
宿題
2016/7/9
1. 単結合より二重結合のほうが高波数側に吸収があることを下記
の言葉を使って説明しなさい。
共有結合、バネ定数
(予習) 蛍光分光法の励起スペクトルとは何か、説明しなさい。
解らない場合は、21ページの D スペクトルを要約しなさい。
41
宿題
2016/7/9
1. C-C伸縮振動よりC=C伸縮振動のほうが高波数側に吸収がある
ことを下記の言葉を使って説明しなさい。
バネ定数、共有結合
共有結合はバネのような働きをする。C=C二重結合では共有結合
が2つあり、C-C単結合のバネ2個分に近い力で結合している。
従って、バネ定数kが大きくなることに相当する。波数はkの平方根
に比例するので、C=C伸縮振動のほうがC-C伸縮振動より高波数
となる。
42