パブリック・マネジメント~戦略略行政への理論と実践~ 第10章 市場メカニズムの活用 総合政策学部3年 小川綾子 環境情報学部3年 大野亜紗子 (復習)NPM論とは… 1. 2. 3. 4. 業績/成果による統制 市場メカニズムの導入 顧客主義 組織の簡素化、フラット化 行政の現代化(Modernization)(北欧諸国) 漸進的・アドホック・分権[ボトム・アップ] ニュー・パブリック・マネジメント(英国・ニュージーランド) 急進的・包括的・集権[トップダウン] パブリック・マネジメント10章 2 この章の流れ… 市場メカニズムの活用 市場メカニズムの手法 業績/成果による統制 1.市場メカニズムの導入方法 2.広義の民営化 具体的システム の説明 3.エイジェンシー・擬似市場 4.PFI 実例と今後の課題 5.CCTの波紋 パブリック・マネジメント10章 3 1.市場メカニズムの導入手法 中枢 実行 業績/成果 による統制 市場メカニズム 財・サービスの提供・・民間部門 費用の負担・・・・公的部門 (民間委託・バウチャー方式など) 競争条件の整備 競争的 公共部門 >独占的> 競争的 民間部門 独占的 公共部門 民間部門 パブリック・マネジメント10章 4 2.広義の民営化 「政府の役割を削減させる行為、または、活動や資 公共サービスの不確実性の程度に応じた適用手段の選択基準 産の所有形態からみて民間部門の役割を拡大 ① Economy (経済性):アウトプットを一定/インプットの最小化を図る ② Efficiency (効率性):インプットを一定/アウトプットの最大化 する行為」 (セイヴァス) ③ Effectiveness (有効性):アウトプットを通じてアウトカムを高める ⇒「競争条件の整備」 C; 民間委託 F; バウチャー協定 認定 G (政府) 補助金 資金 C (消費者) PF (民間事業者) G (政府) 認定 C PF (消費者) 支払い(民間事業者) サービス提供 サービス提供 パブリック・マネジメント10章 5 3.エイジェンシー・擬似市場 中央政府機関 企画 立案 民間企業 業務の執行 エージェンシー 擬似市場 組織内の運営 不確実性が比較的大きい領域が対象 行政効率化 ①業績評価が相対的には難しい領域 サービス向上 ②公共性が極めて高い領域 ③プライバシーの保護など社会性が 極めて重視される領域 パブリック・マネジメント10章 6 4.PFI (Private Finance Initiative) PFIのフレーム (p.160 図10-4) 公共 PFIの種類 1. 2. 譲渡 インフラ施設 建設・運営 プロジェクト会社 契約 (応募 提案) 事 業 コ ン ペ 3. 財源自立プロジェクト 公的部門へのサービス 提供 ジョイント・ベンチャー 資金・人材 民間(コンソーシアム) パブリック・マネジメント10章 7 5. CCT (Conpulsory Competitive Tendering)の波紋 イギリス(1980~90年)の事例 DLO (事業独占) 導入 CCT 競争入札 費用コストの削減 管理コストの計算慣習 廃止 自治体サービスへの不満増大 全ての自治体で成功するわけではない -政治的な配慮禁止 -コスト・サービス重視 単なる市場システムの導入だけでなく 外部マネジメントを重視したパートナーシップの形成が必要 8 パブリック・マネジメント10章
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