２００７年度後期 労働法政策
第３講
非典型的労働
パートタイム労働法
労働者派遣法
典型的労働と非典型的労働
契約期間
典型 ：期間の定めのない労働契約
非典型：有期雇用
労働時間
典型 ：フルタイム
非典型：パートタイム
当事者
典型 ：直接雇用
非典型：間接雇用
期間の定め(民法の原則）
期間の定めがない
退職の自由
雇用の保障
○
627条1項
×
627条1項
有期雇用
×
628条1項
○
628条1項
期間の定め(判例による修正）
期間の定めがない
退職の自由
雇用の保障
○
627条1項
○
解雇権の濫用法理
労基法18条の2
有期雇用
×
628条1項
×
期間満了に
よる場合
期間の定め(判例による修正）
ー資料編ー
期間の定めのない労働契約における解
雇の場合(解雇権濫用の法理）
判例1：高知放送事件
判例2:東洋酸素事件
労働基準法第18条の2
有期雇用における応用
判例３：東芝柳町工場事件
判例４：日立メディコ事件
労働時間
短時間労働者の労働条件
雇用期間
賃金
雇用保険
労災保険
厚生年金
健康保険
20-30H/Wで短時間労働被保険者
誰でも被保険者
正社員の３／４の労働時間
正社員の３／４の労働時間
パートタイム労働者の賃金
第18表 短時間労働者の性、企業規模別１時間当たり賃金、対前年増
減率及び企業規模間賃金格差（産業計）
性、企業規模
男
女
１時間当たり賃金
(円)
平成17
年
18
対前年
増減率
(%)
賃金格差(大企
業=100)
平成17
年
18
大 企 業
1,032
992
-3.9
100
100
中 企 業
1,075
1,111
3.3
104
112
小 企 業
1,095
1,072
-2.1
106
108
大 企 業
942
927
-1.6
100
100
中 企 業
961
956
-0.5
102
103
小 企 業
923
940
1.8
98
101
平成１８年賃金構造基本統計調査（全国）結果の概況
パートタイム労働者の賃金
第16表
性、雇用形態、企業規模別賃金及び対前年増減率（産業計）
大
性、雇用形態
男
女
企
業
賃金
(千円)
中
対
前年
賃金
企
業
(千円)
小
対
前年
賃金
企
業
対
前年
(千円)
17年
18
％
17年
18
％
17年
18
％
正社員
410.2
410.8
0.1
336.6
335.6
-0.3
297.8
300.1
0.8
正社員以
外
233.8
238.3
1.9
216.9
214.4
-1.2
218.1
221.1
1.4
正社員
273.4
275.1
0.6
240.2
242.4
0.9
213.4
215.5
1.0
正社員以
外
183.6
177.0
-3.6
168.9
164.1
-2.8
151.3
156.3
3.3
平成１８年賃金構造基本統計調査（全国）結果の概況
パートタイム労働者の賃金
判例５：丸子警報器事件
事実
臨時：正社員＝１：２
判決
臨時：正社員＝0.8：１
パートタイム労働者の賃金
新しい「パートタイム労働法」
「正社員と同視すべきパート労働者」
に対しては均等待遇が義務付けられる。
確認のために
有期雇用労働者も短時間労働者も労働
基準法が適用になるし、労働組合法も
適用になる。多くの場合には、有給休
暇、残業手当支給の対象になる。
いわゆるアルバイトは、有期雇用労働
者、日々雇い労働者、あるいは短時間
労働者である。