中距離原子炉実験による 軽いステライルニュートリノの探索 M1 清水沙也香 ステライルニュートリノの探索 • ステライルニュートリノとは一部のGUTに登場し、重力のみと相互作用する 第四のニュートリノ • 軽いステライルニュートリノ(~1eV)はLSND実験の結果を解釈するために 用いられた • MiniBooNE実験はステライルニュートリノの存在は確認できないと発表したが、 宇宙論や低エネルギー太陽データの異常からも存在が示唆されており、 いくつかのステライルニュートリノ探索実験がproposalされている • 原子炉実験(Double Chooz, Daya Bay, RENO)の結果から 軽いステライルニュートリノの存在の可能性を示すことができるかもしれない 2 三世代の振動を考慮した解析 • θ12の影響が現れないよう短いベースラインを設定すると、 反電子ニュートリノの生存確立は L~1km MINOS実験の測定結果よ り Δm132=2.32×10-3 • E~数 MeV 原子炉ニュートリノの検出には IBD(inverse beta decay)過程を用いる 3 Double Chooz Official sin22θ 13 = 0.109+/-0.055 at 2.9σ C.L. livetime 227.93days neutrino candidate 8249 detector volume 10.3m3 distance 1050m no oscillation expected 8937 sin22θ13 = 0.115+/-0.037 4 Daya Bay Official sin22θ 13 = 0.092+/-0.021 at 5.2σ C.L. livetime 55days neutrino candidate 10416(80,376) no oscillation expected 10416/0.940 near : EH1(AD×2), EH2(AD×1) far : EH3(AD×3) sin22θ13 = 0.091+/-0.014 5 RENO Official sin22θ13 = 0.113+/-0.032 at 4.9σ C.L. livetime 229days neutrino candidate 17102 no oscillation expected 17102/0.920 distance : far(near) 1383m(294m) two detector(near and far) sin22θ13 = 0.110+/-0.024 6 各実験グループと本解析の結果 Δχ2 = χ2-χ2min 7 四世代の振動を考慮した解析 • 単純に標準理論にステライルニュートリノを追加した(3+1)light モデルを考える • L~1km,E~数MeVとし、Δm212は無視する • 反電子ニュートリノの生存確率は ( Δm422=Δm412-Δm212 Δm432=Δm412-Δm312 ) 8 四世代の振動を考慮した解析 ニュートリノの生存確率 vs L/E[m/MeV] ✦ ✦ 3ν Framework Bestfit (3+1)light for DChooz ✦ Large Δm241 ✦ Bestfit (3+1)light for combined 9 Double Chooz in (3+1)light Model sin22θ13=0.036, sin22θ14=0.129, Δm241=0.027eV2 • • (3+1)lightモデルを考慮することでFitの精度が向上 特にL/E=210–233(m/MeV)に対応する3.7-4.2MeVの領域で良く一致 10 Double Chooz in (3+1)light Model 11 Conbined in (3+1)light Model 12 Conclusion • 軽いステライルニュートリノはLSND実験の結果を解釈するために用いられたが、 宇宙論や低エネルギー太陽データの異常によっても存在が示唆されている • 原子炉実験の結果に軽いステライルニュートリノを含む:(3+1)lightモデルが どのような影響を与えるか調査した • Double Chooz, Daya Bay, RENOの結果から best fit : sin22θ13=0.074, sin22θ14=0.059, Δm241=0.027eV2を得た • Daya Bay, RENOは統計量の増加により、 ステライルニュートリノのパラメータをより確かにすることが期待される • Double Choozは前置検出器が完成することにより、 Eprompt3~4MeVの特異な点ついてよりはっきりさせることが期待される 13
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