経過報告

NAT実験報告 その2
Mikiyo Nishida
[email protected]
NAT実験

実験の目的
• 上下別回線へのルーティング
– 上り回線はPPP等の地上回線
– 下り回線は衛星回線
• サービスによる選択的なルーティング
– 特定ホストとの通信は衛星回線経由
– それ以外のホストとは地上回線経由
前回までの結果

IP層に於けるNATの実装
• 単純なトポロジーでのNAT実験
• telnet, http ・ UDP ・ ICMP
前回のNAT実験ネットワーク・トポロジー図
今回のNAT実験
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前回からの変更・改善・追加点
• 衛星回線・地上回線のエミュレーション
• NATホスト自体への手当
– NAT実装ルーチンの分別
• 通信相手によるNAT可否の決定
– DSTアドレスのチェック
• IP Masquerading によるアドレスの節約
– ポート番号によるプライベートホスト識別
NAT実験ネットワーク
NAT動作の概要

NAT動作
• ip_input ルーチンに於ける受信パケットのNAT
• ip_outputルーチンに於ける送出パケットのNAT

IP Masquerade動作
• プライベートホストのパケットを、NATホストのア
ドレスに変換し、ポート番号を変換
NATの動作 (1)
•DSTホストが通常ホストの場合
•上下とも地上回線を利用
•NATホストのパケットはNAT処理無し
•プライベートホストはNAT+Masquerading
NATの動作 (2)
•DSTホストが衛星サービスホストの場合
•上りは地上回線、下りは衛星回線を利用
•NATホストのパケットはNATホスト衛星インターフェースへNAT
•プライベートホストはNAT+Masquerding
実験の要点
特定ホストとの通信時のみ衛星回線へ
ルーティング可能
 IP Masquerade により、複数プライベート
ホストを接続可能

• 必要アドレス数2 (前回では最低4)

NATホストからのパケットも、衛星回線へ
ルーティング可能
現状での問題点

IP Masquerade に関わる問題
• プライベートホストは外から見えない
• ICMPは通らない

実用に供する??
• アルゴリズムの見直しとコードの改善

今後の改善すべき点
• DSTホストのポートによる制御
参考までに……

参考となる文書
• 衛星回線を用いたネットワークアーキテクチャの
設計
• 衛星回線用NATの資料
• 衛星回線と地上回線の統合運用に於けるNAT
の利用
上記各文書が、以下URLに置いてあります
– http://www.sfc.wide.ad.jp/~west/
[email protected] 1997-03-16