投擲種目における パフォーマンスの向上について 05210139 相澤一途 ウェイトトレーニングの反復回数と その効果の差異① ウェイトトレーニングは競技パフォーマンスを 向上させるには非常に効果の高いトレーニ ングです。しかしやり方次第では怪我を引き 起こしてしまったり、自分の競技には不適切 な効果を得てしまったりと、正しい知識が無 ければ、より高いパフォーマンスを獲得する 事は難しくなります。 ウェイトトレーニングの反復回数と その効果の差異② 大まかに、ウェイトトレーニングは反復回数 によって以下のように分類されます。 1~7rm → 神経系の改善 7~15rm → 筋肥大 15~20rm(またはそれ以上) → 筋持久力改善(最大全速の場合は パワー改善) 投擲種目と走りこみ① 投擲種目は走りこみ、特に筋持久的な運動には あまり縁が無いように思われるかもしれません が、決してそうとは言えません。ここでは筑波大 学講師である大山圭吾先生の言葉を借りて、投 擲種目における走り込みの意義を説明したいと 思います。 投擲種目と走りこみ② スプリント:70~80%くらいのスピードレベルに 至り、後半は乳酸が発生し、意気が上がるような トレーニングです。この場合は以下のような効果 (仮説)が期待されます。 Ⅰ.血管網の発達:毛細血管網が発達することで 疲労回復を促進し、酸素や栄養素を筋肉のすみ ずみにまで運搬できるようになります。 Ⅱ.全身持久力の向上:呼吸循環系の発達により、 投げ込みなどで追い込みが利く持久力が養成さ れます。 投擲種目と走りこみ③ Ⅲ.高速出力の安定:走りの動きは、投げの技術 とも共通点が大きいものです。高速で、しかも大 きな力が要求される技術に直結した動きづくりと 考えてみましょう。同じスピードでも効率のよい、 楽な走りを追求することで、新たな身体の使い 方のヒントが得られるかもしれません。 Ⅳ.速筋繊維刺激の可能性:スプリントは無酸素 の強烈な負荷を与えます。全身が酸素不足の苦 しい状態で大きな力を発揮しようとすると、無酸 素状態に強い速筋の関与が大きくなります。 大山圭吾先生による 走りこみ参考メニュー① Ⅰ.200m快調走×5~8本 目的:中盤の高速維持・後 半の持久力養成 Ⅱ.150mハードル走(5台) 目的:通常の走りの中に強制的な 踏み切り Ⅲ.大股階段上り10秒×8~10本 目的:股関節周囲の筋群を動員 大山圭吾先生による 走りこみ参考メニュー② Ⅳ.上り坂走100m×5~8本 目的:大殿筋やハムストリングス で走る Ⅴ.タイヤ引き30m×10~15本 目的:より低速で力強い推進 最後に 大山先生の走りこみメニューは一日に一つのメ ニューを取り入れる様にして下さい。また投擲種目 は走・投・跳いずれかが欠けてしまえばより高い記 録は狙えなくなります。練習はどれかに偏るのでは なく、バランスよく行うよう心がけましょう。 FIN
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