プライバシー 情報基礎論 資料 作新学院大学 人間文化学部 藤本一男 プライバシーと個人情報 • 同じ「データ」でも、プライバシーにも個人 情報にもなる。 • 情報とはなにか。 – 情報処理される対象である。 • プライバシー:流通すれば、侵害 • 個人情報:流通することを前提にしたもの プライバシー権の誕生 • イエロージャーナリズムによる私生活暴露.. • 「侵害」を問題にするには、権利として構成しない といけない。 • プライバシー権 • 1890年 – Samuel D. Warren, Louis D. Brandeis – 『ハーバード・ロー・レビュー』 – 「プライバシーの権利」 (”The Right of Privacy”) Right to be let alone • 「一人にしておいてもうら権利」 • その後、この論文を基礎に、権利として定 着していく。 – 1902 – 1905 – 1931 4つの不法行為としてのプライバ シー権の侵害を類型化 William L. Prosser • 「プライバシー」という論文(1960) • 侵入(intrusion) • 私事の公開(public disclosure of private facts) • 公衆の誤認(false light in the public eye) • 盗用(appropriation) 積極的プライバシー権の主張へ • 「一人にしておいてもらう権利」 • これは、消極的プライバシー権の主張 • これに対して、積極的なプライバシー権の 主張が始まる • 1960年代 積極的プライバシー権 • 1967年 • 『プライバシーと自由』 • 「プライバシー権とは、個人、グループまた は組織が、自己に関する情報を、いつ、ど のように、また、どの程度、他人に伝える かを自ら決定できる権利である」 • 積極的に意義付けている。 現代的プライバシー • 「自己に関する情報の流れをコントロール する個人の権利」(individual’s right to control the circulation on information relating to oneself) • 「自己情報支配権」 • 「自己情報管理権」 • 「自己情報コントロール権」 OECD8原則へ • • • • 収集制限の原則 データ内容の原則 目的明確化の原則 利用制限の原則 • • • • 安全保護の原則 公開の原則 個人参加の原則 責任の原則 第ニ世代プライバシー法へ • 1970年代、1980年代前半に成立したもの – 第一世代 • 1980年代以降 – 第二世代プライバシー法へ 情報環境の変化 • • • • 1980年OECD8原則 1981年IBM-PCの登場 1980年代後半。パソコン通信の普及 1995年 インターネットの普及 メインフレーム、専用線からパソコン、イン ターネット アクセス制限とデータフロー制御 • アクセス権のある人が、正しくデータにアク セスする。 • しかし、そのデータを、正しくない場所にお けば、セュリティは、なりたたない。 • データフロー制御という管理が必要 • しかし、難しい。 技術的解決と社会的解決 • 個人情報をどのように守るか • あずかる側は、どのように管理するか 著作権の管理とも共通の課題がある。
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