3.5 商号 商号とは…商人の名称 商号権の発生 使用されることによって発生し、効力発生のため の登記は不要。 使用の廃止、営業の廃止によって商号権は消滅 (商法15・30・31)。 同一の営業については1個の商号しか持つこと ができない(商号単一の原則)(大正13年6月)。 商号と営業名 日本観光株式会社(商号)が、ホテル「キン グ」,喫茶店「クィーン」,ドライブイン「プリ ンス」等を「営業名」として使用。 類似「記号」は適用されない。 (例:山田建設株式会社が、「山建」という記号で建設業 を行っていたとしても、「山健建設有限会社」という商号で 登記して営業しても同一・類似の商号とはみなされない) この場合は周知記号を保護する不正競争 防止法による。 商号権の効力(その1) 商号使用権(積極的商号権)と商号専用権 (消極的商号権)がある。 芸名、ペンネームの保護も含んでおり、競 合関係があることは前提としていない。 登記されない商号(著名でないもの)の商 号権は弱い。 商号権の効力(その2) 登録された商号は、同市町村内で、同一 営業を目的として、他人が同一の商号を登 記することを禁じ、誤って登記した場合は 抹消請求ができる(登記の禁止的効力:商 法19) 商号権の効力(その3) 登録された商号は、同市町村内で、同一 営業を目的として、他人の登記商号を使用 する者は、不正競争目的あるものと推定さ れ(商法20Ⅱ)、使用差止および損害賠償 の請求ができる(商法20Ⅰ)。
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