オブジェクト指向言語論10

オブジェクト指向言語論
第十回
知能情報学部
新田直也
デバッグ実行について
多くの統合開発環境では,デバッグ実行が提供され
ている.
 デバッグ実行は通常の実行と比較して以下のような
特徴を持つ.





プログラムの実行をブレークポイントを配置した行で一時停
止させることができる.
一時停止している状態で,各変数に格納されている値を確
認することができる.
一時停止している状態で,現在のメソッドに至る呼び出し履
歴を確認することができる.
一時停止している状態から一行づつプログラムを実行した
り,プログラムの実行を再開ことができる.
ブレークポイントの配置方法

一時停止させたい行にブレークポイントを配置する.
.
停止させたい行の左側をクリックして
ブレークポイント(青丸)を配置する
停止させたい行がある
クラスを開く
プログラムの
デバッグ実行方法(1/2)

メインクラスを選んでデバッグ実行する.
メインクラスの
上で右クリック
プログラムの
デバッグ実行方法(2/2)
プログラムが一時停止して,パースペクティブの切り
替えの確認ダイアログが出たら,「はい」を押す.
 パースペクティブとはEclipseの画面構成のことであ
る.これによって,デバッグ用の画面構成に切り替
わる.

デバッグ時の画面構成

デバッグ時の画面は以下のようになる.
デバッグ
ビュー
変数
ビュー
テキスト
エディタ
ビュー
コンソー
ルビュー
変数ビュー

変数ビューでは変数に格納されている値を
確認できる.
変数名
値(インスタンスの
場合は,クラス名と
オブジェクトID)
テキストエディタビュー

テキストエディタビューでは,現在停止している行が
薄緑色で示されている.
プログラムはこの行で一時停止している
デバッグビュー

デバッグビューでは現在実行中のメソッドまでの呼
び出し履歴が表示される.
この例では一行しかないが,一番上が
現在実行中のメソッド.下の行のメソッド
から上の行のメソッドが呼び出されている.
ステップ実行

プログラムの実行を一行ごと進めていくことができる.
再開
(プログラムの実行を再開する)
ステップオーバー
(同じメソッド中の次の行に進む)
ステップイン
(呼び出し先のメソッドに飛ぶ)
終了
(プログラムを強制終了させる)