古書業界概要3

ブックオフ先行研究紹介
「株式会社ブックオフコーポレーション」
~人間再生モデルに基づく
リユースビジネス勝ち組みの必勝パターン~
早稲田大学大学院ビジネススクール
教授 柳 孝一
同国際経営学専攻 柳プロジェクト
ブックオフコーポレーション研究チーム
伊藤 望
坂田 幸康
尹 載植
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5限
社会工学類経営工学主専攻4年次
野澤寛
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INDEX
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目次紹介
内容紹介
他先行研究復習
私の着眼点
卒論目次(案)及び授業予定
参考
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内容紹介
1.はじめに
• 概要説明
– ブックオフを調べるにあたっての「参加事項」
• 参加事項
1.インタビュー(坂本社長、橋本常務、鈴木取締役、小金井執行役
員、佐々木ゼネラルマネージャー)*役職はインタビュー時のも
の
2.店長研修(4泊5日、小渕店実地研修含む)
3.全国店長会議
4.札幌琴似(ことに)店(新規オープン決起会、オープン当日朝礼)
5.店舗訪問多数
– 御礼
– 用語説明
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内容紹介
2.ブックオフコーポレーション株式会社の概要
• ホームページ、有価証券報告書より基本情報、事業内容、
沿革等を記載
• 最後(2.8)に、事業の特徴を記載。
ブックオフの特徴を
①SPEED・機会提供
②絶大な権限委譲
③人材を活かせるシステム
④徹底した実力主義
⑤新たな業態に新入社員を抜擢。
と、5段階に分けて紹介。
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内容紹介
3.財務分析
• 3.1総合力分析
– ROE、売上高当期純利益率、総資産回転率、財
務レバレッジ、ROA、売上高経常利益率、総資産
回転率
– 一部上場小売業 ROE上位20社比較(平成17
年9月時点)
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内容紹介
3.財務分析
• 3.2 収益性分析
– 売上総利益率、売上高営業利益率、事業別営業利益
• 3.3 効率性分析
– 労働生産性、事業別労働生産性
• 3.4 安全性分析
– 自己資本比率、流動比率、固定比率、固定長期適合比
率
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内容紹介
4.業界動向
• 4.1 リユースブックストア
– いわゆる「新古書業界」について
• 4.2 競合他社比較
– テイツー(古書業界店舗数、売上第三位)との
2004、2005年度主要財務諸表比較
• 売上高、営業利益、営業利益率、経常利益、経常利
益率、当期純利益、株主資本、ROE,株主資本比率
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内容紹介
5.坂本社長の経営スタイル
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5.1
5.2
5.3
5.4
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5.7
5.8
5.9
5.10
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5.11
5.12
5.13
5.14
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坂本流経営の特徴
「情熱」に火をつけるコミュニケーション力
ブックオフ企業の動機
坂本社長のプロフィール
スタートアップ期の業界状況
新たな市場への挑戦
一号店のオープン
ブックオフのフランチャイズ構想
フランチャイズ・チェーンの本格化
フランチャイズ・チェーン本部という初の法人向けのビジネスへの
挑戦
フランチャイズ・チェーン本部の役割
稲盛和夫との出会い
利他の精神
加盟店のことを真剣に考える
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内容紹介
6.企業文化の醸成
• 6.1 パート/アルバイトの採用
– 面接方法について
• 6.2 オリエンテーション
• 6.3 キャリアパスプラン
– 出世の道のりをわかりやすく表示したもの
• 6.4 ハウスルール
– ブックオフ唱和
• 6.5 新規オープン
– 新規店オープンのシステムについて
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内容紹介
6.企業文化の醸成
• 6.6 コミュニケーション
– face to faceのコミュニケーションをコストをかけ
ても行う
• 休憩時間は多くの人が同時に入る
• 月に一度500~600名参加の店長会議
• 6.7 泥かぶら
– たいへん顔の醜い少女が、心を入れ替えようと努
力を続け、最後にはほんとに心の美しい少女に
なった話
– ブックオフの中で語られる民話
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内容紹介
7.オペレーション
• 7.1 QSC+V
– オペレーション業務マニュアルの説明
– Quality
– Service
– Cleanliness
– + value
– 環境整備
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内容紹介
7.オペレーション
•
7.2 4つのサイクル
1.
2.
3.
4.
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仕入
加工
補充
販売
7.3 OTC
– オペレーション・トレーニング・チェックリスト
– 各アクションのチェック表
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内容紹介
7.オペレーション
• 7.4 計画達成の4ヶ条
– 1つの部門(店舗)のメンバー(P/Aスタッフ)が全員、自分
の部門(店舗)の目標を知っていること
– 部門(店舗)の数字がメンバー(P/Aスタッフ)全員に分担
されていて、全員達成の意欲を持っていること
– メンバー(P/Aスタッフ)は自分の数字に責任を持っている
こと、リーダー(店長)は数字のチェックを日常的に行って
いること
– 目標達成のために常に(P/Aスタッフ)ミーティングにより
衆知を集めていること
※P/A = パート、アルバイト
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内容紹介
8.変革
• 8.1 変革の兆し
– 2004年11月、売上が伸び悩んだ時期の実録
• 8.2 変革
– タブー
• 筆者の考察?
– 見える化
• ブックオフの解決法。問題をわかりやすく、みんなが見
えるようにした。
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内容紹介
9.今後のブックオフの課題
• 9.1 専門家・多様化・大型化
• 9.2 海外展開
• 9.3 リユースライフ
– 「宅本便」や、「たまって箱」の説明
ブックオフと家庭との中古品インフラの形成
• 9.4 フランチャイズから直営店へ
– 直営化へ舵を切ったきっかけとその手法
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内容紹介
9.今後のブックオフの課題
• 9.5 大きな組織
– 大きな組織となったことでの問題点
– 多角化したことでの問題点
• 9.6 人間再生
– ブックオフ・カラーの影響について
• ブックオフ研究チームの感想
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内容紹介
10.終わりに
• 研究を終えての御礼と感想、結論
• ブックオフの成功の秘密は人財作りにある。
• ESがあってこそCSが成り立つ。
※この後、資料編としてブックオフの財務諸表
が掲載されている。
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先行研究復習
一橋大学、藤川先生ら
「ビジネスケース:ブックオフコーポレーション~中古品ビジネスにおけるサービ
スイノベーション~」
1. ブックオフの財務分析
2. ブックオフの成功要因とは?
3. ブックオフとは?
4. ブックオフのビジネスモデル
5. ブックオフの今後
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先行研究復習
一橋大学、藤川先生ら
「ビジネスケース:ブックオフコーポレーション~中古品ビジネスにおけるサービ
スイノベーション~」
• 一橋大学、藤川先生ら
– 「ビジネスケース:ブックオフコーポレーション~中
古品ビジネスにおけるサービスイノベーション~」
• 前のスライドの3、4を中心に、5について疑問を投げか
ける形式。
早稲田大学の研究から財務分析、他者との比較
を削除し、少し出版業界の事を追加したイメージ
。
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先行研究
「株式会社ブックオフコーポレーション」
~人間再生モデルに基づく
リユースビジネス勝ち組みの必勝パターン~
• 1~5全てを薄く広く、4.ビジネスモデルを特に
重点的に解説する方式。
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私の着眼点
1.
2.
3.
4.
業界の変遷
橋本取締役会長
フランチャイズ・ビジネス
競合他社との比較
– ブックマーケット、古本市場
– アマゾン、楽天
5. ブックオフの事業別売上、利益推移
6. ブックオフ離職率
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3.フランチャイズ・ビジネス
• 一般に、企業理念の希薄化やサービスの質
が低下しやすいなどの面からフランチャイズ
店が多いことは問題だとされてきた。
• しかし、ブックオフは*六割以上フランチャイズ
である。フランチャイズをうまく利用できた理
由はどこにあるのか。
*2009年3月時点、ブックオフ有価証券報告書より
全917店舗中598店がフランチャイズ店
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4.競合他社との比較
着眼点
• 比較の中で、ブックオフが最も成功してきた
要因を分析
• 他企業との違いを明確にする
• 成功要因の図を描く
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4.競合他社との比較
問題点
• 古本市場(テイツー)以外、公開資料なし
– ブックマーケットは株式未公開、楽天ブックスは楽天と吸
収合併済み、amazonは公開せず
• 楽天とamazonはどちらかというと新書中心?新書
、中古書を分けたデータが見つかるか?
• ブックマーケット(エーツー)は帝国データバンクに会
社情報有り
• 三社ともEDINETには有力情報なし
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6.ブックオフ離職率
• 三年後定着率 【男】 88.9% 【女】 66.7%
(2005.4月~2008.3月)ブンナビ!より
• 05年4月新卒入社者【男】 18人 【女】 21人う
ち08年4月在職者【男】 16人 【女】 14人
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授業予定
• ブックオフ、テイツー、エーツー
– 沿革
– ビジネスプラン
– 財務状況
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•
•
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楽天、amazon?
出版業界まとめ
フランチャイズ・ビジネスについて
橋本真由美代表取締役について
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参考
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「株式会社ブックオフコーポレーション」
~人間再生モデルに基づく
リユースビジネス勝ち組みの必勝パターン~
早稲田大学大学院ビジネススクール 教授 柳 孝一
同国際経営学専攻 柳プロジェクト
ブックオフコーポレーション研究チーム 伊藤 望
坂田 幸康
尹 載植
「ビジネスケース:ブックオフコーポレーション~中古品ビジネスにおける
サービスイノベーション~」
一橋大学大学院国際企業戦略研究科専任講師 藤川佳則
同修士課程終了 吉川恵美子
ブンナビ!(東洋経済新報社)
– http://bunnabi.jp/2010/index.php
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