~はじめに~ - 追手門学院大学

ポスト京都議定書
地球温暖化対策の世界的合意は可能か
追手門学院大学 経済学部
奥井ゼミ
奥村 和也
青山 健太郎
吉岡 聖也
西岡 優一
綿野 義貢
~はじめに~
~はじめに~
我々の目的
温室効果ガス排出量削減と経済成長
アメリカ、中国、インドの京都議定書参加を促す
省エネ提供サービスの利用
地球温暖化対策の必要性
地球温暖化対策の必要性
現状
①気温の上昇・・・100年間で地球の平均気温
が0.74度上昇
②海水面の上昇・・・20世紀を通じた海水面の
上昇は約17度
温暖化の原因は温室効果ガスの増加である
地球温暖化対策の必要性
現状
• 地球温暖化の原因は温室効果ガスの増加で
ある。では、このメカニズムを説明しよう
・
ハ・
一・・
・
ロ
フカイ 酸メ二
ロ ド化タ酸
ンーロ ン化
ガゴフ 二ガ炭
スンル 窒ス素
オ素
宇
宙
空
間
に
放
出
温
室
効
果
ガ
ス
太陽
地球
地球温暖化対策の必要性
現状
温室効果ガスはどのくらい増加しただろうか?
• 二酸化炭素・・・18世紀末の産業革命の頃に
は280ppmv(100万分の1容積比)
• メタンガス・・・700ppbv(10億分の1容積比)
2005年には二酸化炭素は379ppmvに上昇、メ
タンガスは1774ppbvに上昇
地球温暖化対策の必要性
現状
①産業革命以降の温暖化にどのガスがどのくらい影響を及
ぼしたかをガスの種類別に見ると・・・二酸化炭素63.7%、
メタン19.2%、一酸化二窒素5%、フロンガス10%
②国別の二酸化炭素排出量を見てみると・・・米国22.0%、中
国19.0%、日本4.7%、インド4.5%
二酸化炭素をどう削減・抑制すべきかが、温暖化対策での
最大の課題である
地球温暖化対策の必要性
必要性
地球温暖化を放置するとなぜいけないのか?
①海水面の上昇
②災害の増加
③食糧危機・・・食量生産の低下、飢餓
④生態系への影響・・・植物や動物の絶滅危機
⑤健康への影響・・・感染症、大気汚染
⑥住民への直接的影響、経済活動への被害
⑦保険などの金融部門への影響
地球温暖化対策の必要性
必要性
以上のように、地球温暖化が無策のうちに進むと大変
な被害と膨大な対策費が必要と予想される
• 地球温暖化対策、予防、抑制するのが、国際的目
標
• 最大の温室効果ガスである二酸化炭素の削減こそ
がもっとも必要
• 特に、アメリカ、中国、インドといった二酸化炭素を
多く排出している国々の京都議定書への積極的な
参加が必要
京都議定書
京都議定書
京都議定書までの流れ
1979年 第1回世界気候会議
→地球温暖化問題が議論された。
1990年 第2回世界気候会議
→「気候変動枠組条約交渉会議」が設けられた。
1992年 世界気候変動枠組条約採択
1997年 第3回締約国会議
→京都議定書が採択された。
京都議定書
気候変動枠組条約とは…
大気中の温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、
HFCs、PFCs、SF6)の濃度を安定化させ、気候を保護すること
を目的とした条約
主な内容
1. 先進国とそうでない発展途上国とを区別する共通
だが差異のある責任があるという認識を共有する。
2. 科学的不確実性を、対策をとらない理由としない。
3. 大気中の温室効果ガス削減政策を先進締約国に
義務づける。
京都議定書
京都議定書とは・・・①
先進国の温室効果ガス排出量について、法的
拘束力のある数値目標を各国毎に設定した。
→2008年から2012年までの期間(第1約束期
間)に先進国全体で1990年比で5%以上削減を
義務づけた。
→国別にも削減率が定められた。
日本 6% EU 8% 米国 7%
京都議定書
京都議定書とは・・・②
目標達成のための仕組み(京都メカニズム)を
導入
京都メカニズム
共同実施(JT)
クリーン開発メカニズム(CDM)
排出量取引(ET)
京都議定書
共同実施
先進国A
資金
先進国B
共同の削減
相手国で削減した分を自国の削減分に計上する
技術
プロジェクト
(先進国同士)
削減量
削減量
京都議定書
クリーン開発メカニズム
先進国A
資金
技術
途上国B
共同の削減
相手国で削減した分を自国の削減分に計上する
プロジェクト
(先進国が途上国で削減)
削減量
削減量
京都議定書
排出量取引
先進国A
先進国B
代金
余った排出枠を買い、自国の排出枠に当てる
目標以外
の削減量
排出割り当て量
京都議定書に対する各国の対応
アメリカ
ブッシュ大統領は京都議定書からの離脱を
宣言した
離脱の理由
 気候変動問題の不確実性
 発展途上国の不参加
アメリカ経済に利益を与えない
中国・インド
• 京都議定書において途上国の温室効果ガス排出量
に何の規制もかかっていないのは問題点である
• 二酸化炭素排出量で見ても中国19%、インド4.5%
反
発
• 過去の化石エネルギー消費で経済発展の恩恵を受
けている先進国を規制するからといって、発展を図
ろうという途上国に規制をかけるのはおかしい
• 一人当たり公平に分配すべきである
中国・インド
中国・インドをはじめ途上国が排出削減目標の
共有に難色を示す最大の理由
• 成長の阻害要因になりかねないという懸念
「先進国の資金的、技術的支援が不可欠」と求
めている
こうしたことから環境と経済の両立、短期的だ
けでなく長期的な政策が必要になってくる
日本
他の先進国との違い
COP3において、議長国の日本は、期間
中に温室効果ガスの排出量5%削減で
同意を得たかったため、6%削減を掲げ
た。
オイルショック以降、日本は省エネを心
がけており、現在、6%削減は非常に困
難。
ポスト京都議定書
ポスト京都議定書とは?
• 第一約束期間である2008~2012年以降の第
二約束期間の枠組みのこと
ポスト京都議定書の動き
• 注目すべきは北海道洞爺湖サミット。北海道
洞爺湖サミットとは2008年に日本で開かれた
主要国首脳会議のこと 。
• 参加国には日本、ロシア、アメリカ、フランス、
ドイツ、カナダ、イタリア、イギリス がある。
京都議定書の問題点
• 排出削減に取り組むと経済成長が阻害されてしまう
のではないか?
• 自国が取り組んでも他国が取り組まなければ意味は
ないのではないか?
• 途上国に対策を求めるのは不公平ではないか?
目標達成のために
• CO2排出量の多い中国、アメリカ、インドの京都議
定書への参加。
• 技術の向上。
• 短中期的に複数の国や地域が参加して業種別にエ
ネルギー効率などの目標を定め、実現に向けて取り
組んでいくセクトラル・アプローチ 。
• 新たな生活様式を通じた低炭素社会の実現。
我々の基本的な考え
基本的な考え
2008年から2012年の期間中に先進国全体で温室
効果ガスの5%以上削減は難しい。
アメリカ、中国、インドを取り込むのであればこのよ
うな短期的な国際枠組みはよくない。
洞爺湖サミット時に2050年までに世界全体の温室
効果ガスの排出量を半減させるという目標を実現さ
せる。
基本的な考え
日本のリーダーシップの下、温室効果ガスの半減
と経済成長の2つを実現させる。
→リーダーシップを得るために、京都議定書で決定
された2012年までに6%の温室効果ガス削減目標
をCDMとESCO事業を利用し達成させる。
アメリカのESCO事業と協力し、国際ESCO連合を
立ち上げ2050年までに世界全体の温室効果ガス
排出量を半減させる。
ESCOの具体例
ESCOとは?
ESCO(Energy Service Company)とはユーティリ
ティコスト(光熱費)を減少させるためになされ
る包括的なサービスを顧客に提供する事業。
省エネコンサルティング
省エネ設備の設計・施行
省エネ効果の計測・検証
省エネ実現のためのサービス
を
トータルで提供
ESCOのしくみ
顧客利益
光
熱
費
支
出
返
済
分
金利
初期
投資
光
熱
費
支
出
ESCO事業実施前
ESCO事業実施後
+
契約期間中
ESCO
ESCOの
配当
業
者
の
収
入
顧
客
利
益
光
熱
費
支
出
契約期間終了後
大型半導体工場における
ESCO事業
光
熱
費
約3500万円
顧客利益
光
熱
費
光
熱
費
(
約
22
億
円
)
ESCO事業実施前
ESCO事業実施後
+
契約期間中(3年間)
契約期間終了後
大型半導体工場における
ESCO事業
光
熱
費
約3500万円
顧客利益
光
熱
費
光
熱
費
(
約
22
億
円
)
年間光熱費22億円の大型半導体工場と3年間の契約。
ESCO事業実施前
ESCO事業実施後
+
契約期間中(3年間)
契約期間終了後
大型半導体工場における
ESCO事業
光
熱
費
約3500万円
顧客利益
光
熱
費
光
熱
費
(
約
22
億
円
)
3年間で初期投資にかかった1億5千万円を回収しなければならない。
ESCO事業実施前
ESCO事業実施後
+
契約期間中(3年間)
契約期間終了後
コスト削減分
一年目
3500万円
コスト削減分
二年目
3500万円
コスト削減分
三年目
3500万円
工場
工場
工場
サービス料
3400万円
ESCO事業者
サービス料
3400万円
ESCO事業者
政府
サービス料
3400万円
ESCO事業者
補助金
5000万円
ESCO事業者
1億5200万円(サービス料+補助金)-1億5000万円(初期投資)=200万円
↓
三年間で200万円の利益を出すことができる。
これがESCO事業者の利益である。
コスト削減分
一年目
3500万円
コスト削減分
二年目
3500万円
コスト削減分
三年目
3500万円
工場
工場
工場
サービス料
3400万円
ESCO事業者
サービス料
3400万円
ESCO事業者
3500万円-3400万円
=100万円
政府
サービス料
3400万円
ESCO事業者
3500万円-3400万円
=100万円
補助金
5000万円
ESCO事業者
3500万円-3400万円
=100万円
3年間で300万円の利益
これが工場の利益である。
大型半導体工場におけるESCO事業
光
熱
費
約3500万円
顧客利益
光
熱
費
光
熱
費
(
約
22
億
円
)
ESCO事業を実施するにあたって顧客は光熱費の削減分、つ
まり約3500万円の中からESCO事業者への支払いを行って
いるため光熱費以上の余分な支出はないため、損をしない。
ESCO事業実施前
ESCO事業実施後
+
契約期間中(3年間)
契約期間終了後
顧客の利益
3
5
0
0
万
円
100万円
100万円
100万円
1年目の
利益
2年目の
利益
3年目の
利益
4年目以降
の利益
契約期間の終わる4年目以降の削減分は全て顧客の利益なので、
顧客利益はかなり大きくなる。
大型半導体工場におけるESCO事業
光
熱
費
約3500万円
顧客利益
光
熱
費
光
熱
費
(
約
22
億
円
)
契約期間が過ぎれば削減分はすべて顧客の利益となるので
顧客利益はかなり大きい。
ESCO事業実施前
ESCO事業実施後
+
契約期間中(3年間)
契約期間終了後
ESCOサービスの効用
省エネが実現し、温暖化ガスの排出が抑えられる
取引に参加する当事者が得をしながら環境に貢献している
経済と環境の両方を良くする
ESCOサービス
省エネ
利益
利益
環境
ESCO事業
顧客
ESCOサービスを用いた国際枠組
み作り
①初期のイメージ
中国・インドにCDMとしてESCO事業を無償提供
日本政府
資金
技術・サービス
日本のESCO企業
中国・インド
排出枠
②中期のイメージ
米国ESCO事業との協力による国際ESCO連合設立
技術・サービス
一般の顧客
料金
日本の
ESCO企業
技術・サービス
中国・インド
排出枠
日本政府
技術・サービス
アメリカ政府
一般の顧客
資金援助
補助金・指導
国際ESCO連合
その他の国
その他の国
の政府
の政府
国際援助機関
(IMF等)
アメリカの
ESCO企業
料金
技術・サービス
中国・インド
排出枠
技術・サービス
その他の国
の
ESCO企業
一般の顧客
料金
技術・サービス
中国・インド
排出枠
③長期のイメージ
民間ESCO会社の自立
投資家
配当
投資家
日本のESCO企業
アメリカのESCO企業
料金・排出枠
技術・サービス
投資
配当
料金・排出枠
技術・サービス
投資
配当
投資家
技術・サービス
投資
その他の国のESCO企業
国際ESCO連合
料金・排出枠
一般の顧客
中国・インド
一般の顧客
中国・インド
一般の顧客
中国・インド
④長期の国別イメージ
投資家から日米のESCO企業に投資してもらう
日米のESCO企業が中国・インドにCDMを行い、排出枠を得る
得た排出枠をEUに売り、貨幣利益を得る
貨幣利益の一部を投資家に配当として還元する
技術・サービス
排出枠
日本の民間ESCO企業
アメリカの民間ESCO企業
排
出
枠
中国・インドで
CDMを行う
EU
投資
配当
利
益
日本の投資家
アメリカの投資家
ESCO拡大のための政策
ESCO拡大のための政策
(1) 2012年までの短期の政策
京都議定書の約束を外国に強要しない
日本が6%削減を実現し、リーダーシップをとる。
(2) 2050年までの長期の政策
アメリカ・中国・インドの参加を促す。
温室効果ガスを世界全体で半減させる。
ESCO拡大のための政策
(1) 2012年までの短期の政策-1
京都議定書の約束を外国に強要しない
日本が6%削減を実現し、リーダーシップをとる。
日本の温室効果ガス排出量(二酸化炭素換算)
1400
13億4000万トン
1350
1300
12億6100万トン
1250
6%削減
11億8500万トン
1200
1150
1100
1990年
2006年
2012年
ESCO拡大のための政策
(1) 2012年までの短期の政策-2
1年間の削減率を x とする
2006年
13億4000万トン
2007年
13億4000万トン × (1- x)
2008年
13億4000万トン × (1- x)2
2009年
13億4000万トン × (1- x)3
2010年
13億4000万トン × (1- x)4
2011年
13億4000万トン × (1- x)5
2012年
13億4000万トン × (1- x)6
・
・
・
・
・
ESCO拡大のための政策
(1) 2012年までの短期の政策-3
2012年までに11億8500万トン以下にしなければならないので
2012年
13億4000万トン × ( 1- x )6 < 11億8500万トン
(1- x )6 < 11億8500万トン/13億4000万トン=0.8843
1- x
x
< (0.8843)1/6 ≒ 0.98
> 0.02
年間2%以上の削減で目標を達成することができる
ESCO拡大のための政策
(1) 2012年までの短期の政策-4
現在の日本の二酸化炭素排出量
13億4000万トン
13億4000万トン×0.02=2680万トン
現在の日本の二酸化炭素量を2680万トン削
減できれば、2%の二酸化炭素削減が可能
ESCO拡大のための政策
(1) 2012年までの短期の政策-5
2005年の日本の電力使用量
石油換算
二酸化炭素換算
ドル換算
円換算
8460万トン
2億5380万トン
125.2億ドル
13772億円
ESCO拡大のための政策
(1) 2012年までの短期の政策-6
ESCOで10%電力使用量を削減すると
2005年の日本の電力使用量
石油換算
8460万トン
二酸化炭素換算 2億5380万トン
ドル換算
円換算
125.2億ドル
13772億円
10%
846万トン
2538万トン ≒ 2680万トン
12.5億ドル
1377.2億円
おおよそ2%の二酸化炭素削減が可能
ESCO拡大のための政策
(1) 2012年までの短期の政策-7
電力使用量を10%削減すれば、二酸化炭素2%削減が可能
日本の電力使用量の10%分の金額
1377.2億円
電力使用量削減金額がESCO
市場の売上になるとすると
日本の二酸化炭素排出量2%削減のために必要なESCO売上
約1400億円
ESCO拡大のための政策
(1) 2012年までの短期の政策-8
日本のESCO市場規模
不足
日本政府による
資金供給が必要
中国・インドでESCOを
CDMとして供給
排出枠を獲得
1400億円
300億円
2012年約束遵守に
必要な市場規模
現行
2012年までの
6%削減を実現
ESCO拡大のための政策
(2)2050年までの長期の政策-1
アメリカ・中国・インドの参加を促す。
温室効果ガスを世界全体で半減させる
世界の温室効果ガス排出量(二酸化炭素排出量)
億トン
300
270億トン
250
200
135億トン
150
100
50
0
2005年
2050年
ESCO拡大のための政策
(2)2050年までの長期の政策-2
アメリカの参加のために
ESCO事業が環境のみでなくビジネスとして成り立つこと
と、第一約束期間で6%削減を達成し日本のやる気を示
す。
米国政府や米国民はこの国際ESCO連合に賛成
しようとするであろう。
ESCO拡大のための政策
(2)2050年までの長期の政策-3
アメリカの参加のために・・・続
CDMを行うためには京都議定書への参加が不可欠。
アメリカ国内からの京都議定書参加への声が大きくなる。
長期的にアメリカの参加が期待出来る。
ESCO拡大のための政策
(2) 2050年までの長期の政策-4
温室効果ガスを世界全体で半減させる
(2005年から2050年までの45年間で半分にする)
1年間の削減率を x とする
2005年
270億トン
2006年
270億トン × (1- x)
2007年
270億トン × (1- x)2
・
・
・
・
2050年
270億トン × (1- x)45
ESCO拡大のための政策
(2) 2050年までの長期の政策-5
2050年までに135億トン以下にしなければならないので
2050年
270億トン×(1-x)45<135億トン
(1-x)45<135億トン/270億トン=0.5
1-x<(0.5)1/45
1-x<0.9847
x>1-0.9847=0.0153
年間1.5%以上の削減で目標を達成することができる
ESCO拡大のための政策
(1) 2012年までの短期の政策-6
現在の世界の二酸化炭素排出量
270億トン
270億トン×0.015=4.05億トン
現在の世界の二酸化炭素量を約4億トン削減
できれば、1.5%の二酸化炭素削減が可能
ESCO拡大のための政策
(2) 2050年までの長期の政策-7
2005年の世界の電力使用量
石油換算
13億トン
二酸化炭素換算
39億トン
ドル換算
1924億ドル
ESCO拡大のための政策
(2) 2050年までの長期の政策-8
ESCOで10%電力使用量を削減すると
2005年の世界の電力使用量
10%
石油換算
13億トン
1億3000万トン
二酸化炭素換算
39億トン
3億9000万トン ≒4.05億トン
ドル換算
1924億ドル
約192億ドル
1.5%の二酸化炭素削減が可能
ESCO拡大のための政策
(2) 2050年までの長期の政策-9
電力使用量を10%削減すれば、二酸化炭素1.5%削減が可能
世界の電力使用量の10%分の金額
約192億ドル
電力使用量削減金額がESCO
市場の売上になるとすると
世界の二酸化炭素排出量1.5%削減のために必要なESCO売上
約192億円
ESCO拡大のための政策
(1) 2050年までの長期の政策-10
世界のESCO市場の規模 2000年 23.8億ドル
世界ESCO市場規模
億ドル
47.6億ドル
50
45
10年で2倍のペースで成長しているとすると
40
33.6億ドル
35
30
23.8億ドル
25
20
15
10
5
0
2000
2005
2010
年
世界のESCO市場の規模 2005年 33.6億ドル
ESCO拡大のための政策
(1) 2050年までの長期の政策-11
世界のESCO市場規模
不足
国際ESCO連合
の結束が必要
協力しESCO市場育成
を行う
192億円
2005年時点で必要
な世界市場規模
33.6億円
実際の世界市場
規模予測
2050年までの
温室効果ガス
半減を実現
~おわりに~
~おわりに~
日本がリーダーシップを執りESCOサービスを利
用することにより
経済成長と温室効果ガス削減の両立
アメリカ、中国、インドの京都議定書参加への促し
この2つ目標の達成が可能