別紙1(太陽炉説明)

別紙1
太陽炉
概 要
太陽光は、地表で約1kW/m2のエネルギー密度を持っています。このクリーン
かつ無尽蔵な太陽エネルギーを、集光器によって標的に集中して高温を得る装
置が「太陽炉」です。当研究センターでは、フレネルレンズを使用する透過系集光
器を試験中です。
3,000℃以上のクリーンな超高温反応場を作り出し、この反応場で鉄化合物を
超高温で処理することによって、太陽エネルギーによる水からの水素生成が期
待されます。
その他の用途として、“温室効果ガス(二酸化炭素)の分解”や“廃棄物の処理”
を検討しています。
太陽表面温度 5,500℃
太陽光
集光レンズ
3.3m×3.3m
焦点
3,000℃超!
仕 様
1.太陽炉本体
(1)寸法
・高さ5.5m、幅5m
(2)フレーム
・型鋼を基本とする組み立て構造
・コンクリート基礎にアンカー止め
(3)回転角調整機構
・電動機原動による、大ギア駆動方式
(4)仰角調整機構
・二支点方式 (特許出願中)
(5)試料台
・位置調整機構付
2.レンズ関係
・アクリル樹脂製フレネルレンズ
3,300mm×3,300mm×t5mm(9分割)
焦点距離3,500mm
フレネルレンズとは
Fresnel Lens は、通常のレンズを同心
円状に切って薄くしたようなレンズであり、
フランス人ジャン・フレネルにより考え出さ
れました。
レンズとしての精度は落ちますが、なによ
りも薄く軽量にできるのが特徴です。
通常のレンズ断面
「フレネルレンズ」断面