物流 ロジスティクス 経済学部二回 蔵本早織 物流とは!? JISの定義: 物資を供給者から需要者へ物理的に移動す る過程の活動をいい、一般的には、輸送、保 管、荷役、包装など、およびそれらに伴う情 報の諸活動からなる。 ロジスティクスとは!? 日本ロジスティクスシステム協会の定義: 経済活動において、物資流通の円滑化を 実現するため、調達、生産、販売と連動し て、輸送、保管、包装などを総合的に管理 する機能。 効率的な物流政策の在り方を指す。 日本における物流戦略 ①食品業界 ②電気機器業界 これら2業界の、日本における物流ニーズ と物流動向を調べてみました。 ①食品業界の物流ニーズと物流 動向 コンビニなど販売ルートの多角化 衛生管理技術の向上の必要性 物流子会社などの活用 大手食品卸の3PL戦略 物流コスト削減経営合理化 小口・多頻度輸送増加 鮮度維持輸送の重要性 保冷・冷蔵輸送の重要性 3PLへの進出、求貨求車シス テム 大手食品卸への物流アウト ソーシング 同業他社と共同配送 補足:3PLと求貨求車システム の説明 3PL・・・3rd Party Logisticsの略で、荷主に対 して物流改革を提案し、包括的して物流業務を 受託する業務。 =物流業務を専門業者にアウト ソーシングするという新しいサービス形態 求貨求車システム・・情報ネットワークを利用し、 顧客企業が希望する貨物の配達条件を提示し、 それに対して物流事業者が提供可能なトラックな どの輸送条件を提示し、両者が合意した時点で 契約が成立して、貨物が輸送される電子物流市 場システムである。 ②電気機器業界の物流ニーズと 物流動向 物流子会社の統廃合 ITによる貨物追跡システムの 要求 直販用の宅配便を増加 鉄道の積極的利用 SCMに対応したリードタイム 短縮、インターネット直販 環境問題重視 家電リサイクル法の施行 リサイクル物流の構築の必要 性 まとめ:日本の産業界における 物流動向 (1)新業態の小売業拡大・・・製品の多頻度、少量輸送 (2)国内需要低迷への対応・・・物流子会社の統合、他社との 共同 配送で物流コストを削減 (3)電子商取引の増加・・・宅配便による小口物流が増加、宅 配便企業は物流付加サービスを拡大 (4)巨大外資系企業への対抗・・・国内大手企業が合併、提 携し、生産拠点や物流拠点を統廃合し物流コストを削減 (5)環境重視の動き・・・トラックから鉄道、内航船にシフト (6)リサイクルのニーズ拡大・・・廃棄物そのものを燃料や原 料にする動き 物流戦略の先進モデル 現在、ロジスティクス経営やSCMが多くの 企業で導入されている。その中でも特に先 進モデルとしてサントリーのロジスティクス 各種政策を扱ってみる。 サントリーの特徴的な物流政策① 週次の業務サイクル 需要予測をし、需給計画、製造計画、調達 計画を立案するという業務サイクルが、か つては月次であったが、不要在庫が増加 するため、週次に切り替えた。 これは単純にいえば業務量が四倍になる ことを意味するが、在庫の削減効果は明 確に出てくるため、大きな力を発揮したと いえる。 サントリーの特徴的な物流政策② 統合配車システム 社内移動トラックをできるだけ大型化し、実 車率を上げる(空車率を下げる)配車計画。 車両の走行時間、空車走行距離がより短 く、最終帰着地点が発地点に近い、かつ1 運行あたりの売り上げが高い組み合わせ を、BFD法という手法を使って、一億とおり の組み合わせの中から最適解を自動選択 するもので、物流のコストダウンに直接的 につながったシステムである。 参考文献 ロジスティクス経営 新しいビジネスモデル の構築 原田保・著 日本の物流とロジスティクス JR貨物・リサーチセンター
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