炭と農薬の相互補完的利用法 山崎 誠 政策研究所 新出雄亮 編集 炭の効用 ・土壌細菌の住処となり土壌を活性化する。 ・酸性土壌を中和しミネラルを補給する。 ・森の物質循環機能を高める ‥市場では土壌改良用の炭が流通してい る 炭の危険性 ・発火すると消えにくい 250℃以上で発火する性質を持つ。 →山火事の被害拡大の可能性が。 ・燃焼時に有毒ガスが発生する可能性がある。 農薬の効用 • 速効性がある • 人件費がかからない ※生物農薬 ・環境への残留性が少ない ・毒性が無く、安全に使用できる ただし・防除対象が限定される ・速効性にかける ・散布が面倒、値段が高い 農薬の危険性 ・農薬取締法などで厳しく取り締まられいる ため、極端に危険性があるものは少ない。 しかし残留農薬という問題点 ・長期的に見たときの安全性に疑問がある。 ちなみに、ナラ枯れ対策で使われるNCS燻 蒸剤は人畜毒性判別において普通毒にあ たる→危険性は小さい 現在の林野庁の樹木枯死対策 ・病害虫を対象とした局所的対策(農薬・殺 虫剤散布など)のみ ・林野庁は公式HP上で木炭は土壌改良用 に有効であるとしているが、枯死対策には 用いていない。 炭と農薬を組み合わせて • 炭を使い地力を高め病害虫影響を受けな い強い木にする。 • それでも病害虫は発生した場合は局所的 に速効性のある農薬を使う。生物農薬とい う手もある。 • 林野庁は、炭を農業だけではなく枯死対 策・森林保護のためにも使うべき。 参考文献 ・NCS土壌総合処理剤 http://www.greenjapan.co.jp/ncs.htm ・林野庁 http://www.rinya.maff.go.jp/ ・森林総合研究所 http://www.ffpri.affrc.go.jp/index-j.html ・農薬の安全・適正使用に関する基本事項 http://www.agri.pref.hokkaido.jp/nouseibu/14boujyo/003.html ・「日本の森を救う」緊急提言~ナラ枯れの現状と炭の効果 ~ ・生物農薬の長所・短所 http://www.wafoo.gr.jp/ordinary/food/haccp/seibutunouyaku.htm
© Copyright 2024 ExpyDoc