612ユーロ

現行のPSI加盟費システム

ユーロ建て支払い

定額制 (0.87ユーロ/組合員一人あたり/年)

最低加盟費 (650ユーロ/組合/念)

インデックス (100%, 75%, 50%, 25%, 10%)
ユーロ建て支払いに伴う問題
 為替相場の変動
相場の下落 = 加盟費の上昇
 為替相場はどの組合も予測できない
 ユーロ購入が難しい
 送金手数料が高い
ユーロに対する各国の為替レート
国
9.1
2002
9.1
2003
9.1
2004
9.1
2005
6.6
2006
変動
オーストラリ
ア
1.78
1.70
1.73
1.64
1.72
+ 3.4%
バングラデ
シュ
58.85
66.20
74.22
80.40
92.12
- 56.5%
116.40
128.46
133.02
136.57
147.00
- 26.3%
マレーシア
3.73
4.18
4.63
4.66
4.66
- 24.9%
ネパール
78.80
85.01
90.62
89.70
97.65
- 23.9%
日本
定額制
同じ国の組合の中で公平
 異なる国の組合では不公平
 途上国にとっては大きな負担
 ユーロ圏の組合にとってのみ固定的で安定
している

最低加盟費 (1)

最低加盟費である650ユーロを支払う財政基盤が
ない組合もある。なぜならば、
加盟人員が非常に少ない,
組合費の水準が非常に低い,
全員から組合費を集めるのが難しい、など

これらの問題は、自然的、歴史・文化的、政治的、
組織的な理由によるものである。
最低加盟費 (2)

一部には650ユーロ以上支払うことができるのに、
650ユーロさえ払えばよいと考える組合もあり、そ
うした組合が減額を申請してくることもある。

加盟申請の際にも、実際には650ユーロを支払う
べき人数より多くのメンバーがいても、650ユーロ
を支払うべき人数で、PSIに加盟申請しようとする
傾向がある。
最低加盟費 (3)

本当に650ユーロが払えない組合は、この
システムが廃止されるまで、免除か減額の
要求を提出しなければならない。

650ユーロが支払えないために、PSIへの
加盟を断念しなければならない組合もある。
これは組織拡大を阻害している。
最低加盟費 (4)

最低加盟費は小規模組合の統合も、PSIの
収入の増加ももたらしていない。

実際には、PSIに加盟する組織が増えたに
もかかわらず、加盟費収入は減少している。
最低加盟費 (5)
 最低加盟費の減額は、それが定額制
である限り、本質的な問題の解決には
なりえない。
 実際の組合員数と加盟組合員数との
ギャップをさらに拡大する可能性。
インデックス
 正確な支払能力を反映するのは困難
 GDPの方がより妥当で明確
オーストラリアのインデックス = 100
ネパールのインデックス = 10
オーストラリアのGDP = 25,370
ネパールのGDP = 1,310
 定義が不明確で毎年の更新がない
未納金
 2005年には50%の加盟組合の加盟費
が未納金を抱えている。
 実際に多くの組合が、免除、減額、支
払い延期などを求めている。
 PSIの活動に参加したいという要求を
断るのも、PSIから除名するのも難しい
問題。
過少申告問題
加盟組合員数と実際の組合員数の間の大
きなギャップ
 フリーライダーの増加
 実数に基づく加盟費を払っている組合の支
払い意欲を阻害
 相互信頼と連帯をこわす

本当に重い負担をしているのは誰か?
 加盟組合の実際の財政状況を調査す
ることが必要
日本とネパールではどちらの組合の負担が重いか?
 公正な負担とは何か?
新たなシステムの原則
国際連帯
公平性
透明性
私たちの選択
 メンバーの平均賃金に基づく定率制の
導入
 ユーロによる支払い
 最低加盟費の廃止
 インデックスの廃止
新システム導入の条件
平均賃金の定義
 正確なデータの収集と更新
 実加盟人員の登録
 適切な率 (妥当で現実的な)
 PSIの収入確保
 免除や減額要請への厳格なルール適用
 未払い金や除名への厳格なルールの適用

ネパールについての試算

現行方式
0.87ユーロ x 10,000加盟人員 x 10% = 870ユーロ

新方式
率: 1 / 50,000, 平均賃金: 612ユーロ
612ユーロ x 10,000加盟人員 / 50,000 = 122ユーロ
率: 1 / 40,000
612ユーロ x 10,000加盟人員 / 40,000 = 153ユーロ
マレーシアについての試算

現行方式
0.87ユーロ x 10,000 加盟人員 x 50% = 4,350ユーロ

新方式
率: 1 / 50,000, 平均賃金: 3,447ユーロ
3,447ユーロ x 10,000 加盟人員 / 50,000 = 689ユーロ
率: 1 / 40,000
3,447ユーロ x 10,000 加盟人員 / 40,000 = 862ユーロ
日本についての試算

現行方式
0.87ユーロ x 10,000 加盟人員 x 100% = 8,700ユーロ

新方式
率: 1 / 50,000, 平均賃金: 40,816ユーロ
40,816ユーロ x 10,000 加盟人員 / 50,000 = 8,163ユーロ
率: 1 / 40,000
40,816ユーロ x 10,000 加盟人員 / 40,000 = 10,204ユーロ
実際の負担率
 ネパール:
1 / 7035
(0.87ユーロ / 612ユーロ x 10%)
 マレーシア:
1 / 7,924
(0.87ユーロ / 3,447ユーロ x 50%)
 日本:
1 / 46,915
(0.87ユーロ / 40,816ユーロ x 100%)
他の可能な選択肢
 GDPをベースにした定率制を導入し、
インデックスと最低加盟費は廃止する。
 その他の可能性も
運営委員会の議論 (1)



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


平均賃金に基づく加盟費のレベルに関する係数の広範な
提案
簡単で公平な加盟費システムの必要性
単一の通貨に基づくシステムを使う必要性
PSIのメンバーシップを2段階にすることの可能性
いかなるシステムも信頼に基づくものでなければならない
PSIの財政的安定性と持続可能性が
インデックスが75~100%の加盟組合は現行制度を維持
するが、それ以外の数的には過半数を占めるが支払い額
は小さい加盟組合に適用される簡単で公平なシステムを
見つける可能性
運営委員会の議論 (2)
「裕福な」加盟組合の数を増やす必要性
 従来の「開発援助基金」を復活させる可能性
 加盟組合、特に多額納入組合に対して、PSIの付
加価値を示すために、PSIがよりよい実例を提示
する必要性
 地域ごとに異なる加盟費を設定することも考察に
値する

おわり
ご清聴ありがとう
ございました。