Document

ディジタル回路実験1・2
アナログとディジタルをつなぐ技術
実世界とコンピュータをつなぐ技術
目次







テキストに関する質問コーナー
タイムチャート
パスコンとカップリングコンデンサ
シュミットトリガーIC
インバータを用いた発振回路
実験の注意事項
小テスト
タイムチャート(タイミング・チャート)



入力にのみに従って出力を決定する組み合わ
せ回路の場合は真理値表で動作を規定可能
クロック同期の順序回路などの場合は入力の時
間変化を考慮に入れる必要(これを記述した表
を「特性表」と呼ぶ)
この信号の時間変化を記述したものがタイミング
チャートで、多くのICのデータシートに記載
(NOT回路だって,1→0になるには時間が必要)
R-Sフリップフロップのタイムチャート
S
R
Q
Q
S
Q
R
Q
注)S と R を同時 High にすることは禁止
バイパスコンデンサ(パスコン)

ICが動作するとVcc電圧が変動する??




[要因1] 例えばTTLの入力がHからLになったとき,TTL
のVccから入力端子に流れる電流は0から1.6mAに増加
する。
[要因2] 電源からTTLのVccまでの配線抵抗は0Ωでは
ない(仮にRオームとする)。
[結果1] TTLのVccにかかる電圧は,R×1.6 [mV]電圧
が降下する。
でも,i = dQ/dt なので,電荷Qを供給してあげれば
電圧変動を防げる。 ⇒ 電荷をためておいて,急
遽必要ならば供給する:バイパスコンデンサ
(外部からの電圧変動を抑える役目もある:平滑化)
カップリングコンデンサ

自動車炎上事件


オシロスコープの Coupling : ACモード


アンプの最終段にカップリングコンデンサが入ってい
なかった/壊れるとショートしてしまうコンデンサ壊れ
てしまった・・・ため,スピーカのコイルに6Vが直接か
り,コイルが燃えた!!
P.13 R2.3.5のレポートを思い出してください
つまり,交流的には結合,直流的には分離した
いときに使います.

ただし,低周波のゲインも下げてしまうので,オーディ
オ回路で利用する時は容量に注意が必要です.(低
音を出したくて間抜けな技術者がカップリングコンデ
ンサをはずしてしまったのが「自動車炎上事件」です)
シュミットトリガーIC(例:NOT)
Vp
VN
シュミットトリガーIC(例:NOT)
Vp
VN
VOH
VOL
シュミットトリガーIC
Vp
VN
VOH
VOL
シュミットトリガーでないと・・・
Vth
VOH
VOL
インバータを用いた発振回路
R[Ω]
A
C[F]
B
インバータを用いた発振回路
R[Ω]
A
B
C[F]
Bを入力Aを出力と考えると,
CRローパスフィルタになっている.
⇒矩形波をCRローパスフィルタに
通すと・・・
矩形波をローパスフィルタに通す
5
(1) (2)
(3)(4)
P.5.1.3
(5) (6)
(7)(8)
4.5
Vp
4
3.5
3
2.5
VN
2
1.5
1
0.5
0
-0.01 -0.008 -0.006 -0.004 -0.002
0
t [s]
0.002 0.004 0.006 0.008
0.01
矩形波をローパスフィルタに通す
5
(1) (2)
(3)(4)
P.5.1.3
(5) (6)
(7)(8)
4.5
Vp
4
3.5
3
2.5
VN
2
1.5
1
0.5
0
-0.01 -0.008 -0.006 -0.004 -0.002
0
t [s]
0.002 0.004 0.006 0.008
0.01
発振の様子
5
(1) (2)
P.5.1.3
(3)(4)
(5) (6)
(7)(8)
4.5
Vp
4
3.5
A
3
2.5
VN
2
1.5
VOH
1
B0.5
A
0
VOL
-0.01 -0.008 -0.006 -0.004 -0.002
B
0
t [s]
0.002 0.004 0.006 0.008
0.01
レポート(R4.1.2)のヒント
5
(1) (2)
(3)(4)
P.5.1.3
(5) (6)
(7)(8)
4.5
Vp
4
3.5
3
2.5
VN
2
1.5
1
0.5
0
-0.01 -0.008 -0.006 -0.004 -0.002
0
t [s]
0.002 0.004 0.006 0.008
0.01
実験の注意事項




ICの中には複数の論理回路(ゲートと呼ぶ)が
入っているが,使わないゲートの入力はGNDに
接続しておくこと
ICの足は,できるだけ手でさわらないようにする
(静電気で壊れたり,油で接触不良になったり)
表示回路は,来年も,再来年も使うので大切に
その他
おわりに
質問受付
 今日の目標:E4.2.1.2まで
(絶対防衛ライン:E4.1.3.4まで,E4.1.3.5は
家でやってくる)
 小テスト!!につづく

実験の注意事項




(E4.2.1.2) テスターでなくオシロスコープを利用
しても良い.
□で囲んだ修正部分の実験中は,回路図中右
下のリセットスイッチを決して押してはいけない.
□で囲んだ修正部分の実験が終わったら回路を
元に戻して,次の実験に進む.
(E4.2.3) トリガーはCH2にした方が良いかも.