IICI 2010年度基調講演 ~日本精神的兩面性~ 主催:社団法人国際産学交流協会 本音と建前と日本の精神 本音と建前 概要 「狭い日本そんなに急いでどこへ行く」といわれる日本。そして島国日本 共同体の中で、その構成員同士が平和に仲良く暮らさなければならないと いう、日本の地理的歴史的な条件は、人間関係のありかたにも大きく影響を 与えています。例えば、本音を言えば相手を傷つけたり怒らせたりするときは 、建前を言うことで、共同体の平和を保つことができます。これは皆と違う本 音は控えて、建前に順応するという習慣を生み、自分の意見をなかなか言わ ないという日本人への批判を生む元ともなったようです。しかしほとんどの日 本人は自己主張より和を尊ぶために本音を控えているといえます。国際社会 では通用しないそのような態度はしかし、日本の国際化とともに徐々に変わっ てきつつあります。 本音:本心から言うこと。 建前:本来的なこととして決まっていること。表向きの方針。 ☆嘘についての態度、日本人と西洋入の違い 日本人 タテマエ・・・嘘をつくのは絶対によくない。 ホンネ・・・嘘をつかざるを得ないこともある。 →日本人の嘘に対する考え方は非常に甘くなってしまう。 西洋人 敵をあざむく嘘はよいが、味方をだます嘘は悪い。 ある事例での研究 いつも トイレを きれいにお使い頂き ありがとうございます。 ■いつも トイレを きれいに お使いいただき ありがとうございます。 本音:トイレを汚さないで下さい。 トイレをきれいに使ってください。 汚すなよ・・・・ 建前:あなたに感謝します。 トイレをきれいに使っていただいたこと! なぜ、日本人は本音と建前を住い分けるのか。 本音と建前を使い分けることによって、怒り、ねたみなどの「攻撃的な感情の対 立」を避けたいから。 ↓ 日本人は「攻撃的な感情」のコントロールに慣れていない。 いくつかの事例紹介 遅刻した社員に対して・・ あら・・・今日はごゆっくりね コンビニエンスストアのレジ前の募金箱 皆さんのご慈悲でたくさんの方が救われています。 日本人の精神:根回し 何かを決める際に、混乱を避けて皆の合意をあらかじめ取り付けておくための技術 を根回しといいます。このことばの本来の意味は、木を移動させる際に根をあらか じめ切りつめておき、移植を容易にすることでした。 異なる意見を持った者同士がいきなり会議に集まれば、なかなか意見の一致をみ ることはできません。しかし根回しをし、あらかじめ意見を調整しておけば、会議で 無駄な時間を浪費することなく結論へと至ることができるのです。しかしこれが政治 の場で行われるときには、国民には見えないところで政策が決定される恐れがあり 、民主主義的ではないという批判もあります 日本人の精神:世間体 世間体を重んじ、恥を嫌う心理の例示 •子供のしつけ「そんなことをしては人に笑われますよ」 「そんなことをしては人に怒られますよ」 →周りの人から見て恥ずかしくないように行動することをしつける 「日本の社会規範」 :世間の目から見られたときに恥ずかしくない行動をする。 →自分の行動の基準が自分の外にある・・・他律性 いくつかの事例紹介 遅刻した社員に対して・・ あら・・・今日はごゆっくりね コンビニエンスストアのレジ前の募金箱 皆さんのご慈悲でたくさんの方が救われています。 いくつかの事例紹介 昨日は、遅くまで大変だったの・・・・・・ 本日 寝ていた学生諸君・・・・・ いやみにも聞こえるかな・・・・・ 終わり
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