多次元データ 解析・可視化ソフトウェア GAVE A Grid Data Analyzer and Viewer, GAVE 竹本 和彰 北海道大学理学部地球科学科 地球流体力学研究室 4年 2004年2月3日 1.目次 背景 特徴 機能 動作 インストール まとめ 2.多次元データを取巻く環境 • 多様なプラットフォーム 数値シミュレーション • 多様なデータ生成法 衛星観測 インターネット 多次元データ GrADS 多量のデータ データ データ 解析・可視化ツール GAVE IDL 多様なデータ形式 手軽に 解析・可視化 を行いたい 3.GAVE の開発背景 既存多次元データ解析・可視化ソフトウェアに対 する不満 CUI(手軽さにかける) 商用(高価・改変不可) 開発基盤となるライブラリの存在 解析・可視化のライブラリ:電脳 Ruby プロジェクト Rubyで使えるGUIライブラリ 4.電脳 Ruby プロジェクト 解析・可視化・数値シミュレーションのためにオブジェク ト指向スクリプト言語 Ruby を使うプロジェクト Ruby用各種ライブラリ開発中 Ruby/NetCDF: Ruby/DCL: Ruby用NetCDF(自己記述・機種非依存型データ形式)I/Oライブラリ Ruby用DCL(描画・数値処理ライブラリ) GPhys: 多次元物理量クラス 解析機能を持つ 5.GAVE とは 多次元データの解析・可視化ソフトウェア 電脳 Ruby プロジェクト のライブラリを利用 開発者:西澤誠也氏 (京都大学) 6.特長(1) 手軽なユーザーインターフェース GUI 日本語に対応 手軽で対話的な操作 直感的に機能把握 ウィンドウの文字が日本語に対応 ただし図には英語のみ CUI的な処理も可能 スクリプト保存機能 7.特長(2) オープン/フリー 複数のデータ形式に対応 無料 → 誰でも使いやすい 改変可能 → ソースを見て, 望むように機能を加えられる 現在 NetCDF, GrADS 地球流体科学用の機能 地図投影 欠損値処理 8.機能(1) 可視化 描画方法 地図投影 等値線図(地図投影も可能), 折れ線 現時点で正射図法, ポーラーステレオ図法など4種類 アニメーション その他 描画範囲設定, 欠損値処理, 等値線間隔設定, 対数軸… 9.機能(2) 解析 属性表示 平均, 最大, 最小, 標準偏差の4種類 NetCDFファイルに自己記述された情報を表示 可視化結果保存 画像(PNG, JPEG, PPM … ) Ruby スクリプト 10.動作 描画 (折れ線、等値線、地図投影) 解析 (最大、最小、平均、標準偏差) クイックビュー 用の手順 ファイル オープン 変数選択 ・・・最低限実行しなければ ならない手順 ・・・この内部は順不動 解析された 変数 動作選択 解析:GPhys 次元変数選択 解析 or 描画 読込 :NetCDF 各種設定 タイトル, 軸タイトル, 単位, 次元値, 描画範囲, 等値線・トーン間隔, 欠損値, アニメーション, 投影法… ファイル 動作実行 保存 可視化:DCL 絵 Rubyスクリプトの実行 Ruby スクリプト 可視化の再現 画像 11.インストール方法 インストール用パッケージが整備されている パッケージを使えば簡単にインストール可能 以下の環境ではパッケージが使える Red hat Linux Vine Linux Debian Linux Windows (Cygwin) 12.GAVEを使うと… 初心者: 解析・可視化が手軽にできる 上級者: 各々自分好みに機能を拡張できる スクリプト作成の雛形作成ツールとして使用できる 13.参考URL GAVE http://www-mete.kugi.kyoto-u.ac.jp/seiya/gave.html 電脳Rubyプロジェクト http://www.gfd-dennou.org/arch/ruby/index-j.html fin 依存ライブラリ Ruby/Gtk(GUI) Ruby/DCL(描画) Ruby/NetCDF(データI/O) GPhys(解析、データ構造) NetCDF ライブラリ NetCDFファイルのI/Oのためのライブラリ 各言語ごとにライブラリが存在 C, C++, Perl, Rubyなど NetCDF(Network Common Data Form) 標準的な科学技術データ形式の1つ 自己記述 非機種依存 配列指向 DCL(Dennou Club Library) 描画・数学的処理などのライブラリ 地球惑星流体科学関係者が作成 元はFortran77で記述 Fortran90, C, Ruby版を作成 Gtk+(Gimp tool kit) GUIライブラリ Gimp(描画ソフトウェア)の機能も持つ XlibまたはWindowsAPIに依存 LinuxでもWindowsでも使える Gnome の開発に使用 開発が活発 GPhys 物理量クラス 解析メソッドを持つ 現在、NetCDFとGrADSに対応 平均、最大・最小、標準偏差、中間値… 主変数と軸を属性に持つ 多次元配列に都合のよい機能 実際の呼び出しまでメモリにデータを呼ばない 複数のファイルにまたがるデータをまとめる その他の依存ライブラリ NArray Gdk 配列クラス(Ruby拡張ライブラリ) C言語で記述されているため高速演算が実現 Gtk+内部で使われる描画に関するライブラリ Imlib, Pixbuf GAVEではイメージ保存に使用 Rubyの解説 オブジェクト指向 再利用性 開発効率 保守性 スクリプト言語 読みやすい 書きやすい Ruby GAVE Gtk+ ユーザーインターフェース NetCDF GPhys DCL データ格納 ファイル 読込 解析 描画 2.多次元データを取巻く環境 • 多様なプラットフォーム 数値シミュレーション • 多様なデータ生成法 衛星観測 インターネット 多次元データ GrADS 多量のデータ データ データ 解析・可視化ツール GAVE IDL 多様なデータ形式 手軽に 解析・可視化 を行いたい • 多様なプラットフォーム • 多様なデータ生成法 衛星観測 数値シミュレーション インターネット IDL 多量のデータ データ データ GrADS GAVE 解析・可視化 多様なデータ形式 2.多次元データを取巻く環境 多次元データの解釈は解析・可視化が重要 多様かつ多量なデータの氾濫 データを取り巻く環境の変化 (計算機・観測技術の進歩、インターネットの発展) 効率のよい手軽な可視化・解析ツールが必要 2.開発背景(1) データをとりまく環境の変化 計算機の進歩 観測技術の進歩 インターネットの発展 衛星観測 数値計算 データ データ ネットワーク 多様かつ多量のデータが入手可能
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