釧路赤十字病院 米原 利栄 道東地区における 産婦

釧路赤十字病院
米原 利栄
道東地区における
産婦人科医療資源
道東医療圏
北海道での産科医療を守るため
のコンセプト
【昭和後半~平成初期】
・北海道全地域を網羅する病院、医師の配置
・医師1人体制もあり
産婦人科入局者数減少
大学医局バッシング
医師の高齢化
都市部への医師流出
新臨床研修医制度
地域の医師数減少
拠点病院への →→→ 拠点病院の医師、
集約化が必然
スタッフ数を増員
釧路・根室地区における
平成初期の産婦人科施設
すべて分娩取扱施設
町立中標津病院
町立別海病院
標茶町立病院
開業産婦人科医院
助産院
2
8
釧路労災病院
釧路赤十字病院
市立釧路総合病院
市立根室病院
開業産婦人科医院
1
釧路・根室地区における
平成21年の産婦人科施設
分娩取扱施設
分娩制限
町立中標津病院
開業産婦人科医院
1
町立別海病院
標茶町立病院
市立根室病院
開業産婦人科医院
助産院
1
1
釧路労災病院
釧路赤十字病院周産母子総合センター
市立釧路総合病院
釧路・根室管内の分娩取扱施設と医師数
【H19年病院集約時】
【H21年分娩取扱施設(医師数) 】
(釧路労災+釧路赤十字)
産婦人科医師+3名
=9名
小児科医師+2名=8名
助産師+10名 =20名
•
•
•
•
•
•
釧路赤十字(8名)
釧路市立(4名)
中標津町立(2名)
標茶町立(1名‐院長)
別海町立(2名経産婦のみ)
マタニティアイ(助産所 経産
婦のみ)
釧路・根室管内の産婦人科医(H21年)
• 医師数は計20名(分娩取扱いは18名)
• 年齢構成 60代 4名
50代 3名
40代 4名
30代 6名
20代 3名
釧路赤十字、釧路市立病院勤務医は大学のロー
テートである
釧路・根室管内出生数と分娩状況
H13
釧 出生
路
分娩
2.381
根 出生
室
分娩
926
H14
H15
H16
H17
H18
H19
2.283
2.244
2.226
1.985
2.055
2.055
2.362
2.463
2.431
2.191
2.349
2.365
830
814
855
793
776
776
688
637
765
736
631
540
釧路(出生)
釧路(分娩)
根室(出生)
根室(分娩)
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
H13
H14
H15
H16
H17
H18
H19
釧路・根室管内の分娩取扱施設と分娩数
医療機関等
度別
釧
路
管
内
年
H14年度
H15年度
H17年度
H18年度
H19年度
市立釧路総合病院
446
411
390
327
376
523
釧路赤十字病院
701
888
863
867
1,039
1,587
釧路労災病院
724
695
686
534
489
- H19.4~中止
足立産科婦人科医院
231
219
220
237
201
25 H19.4~中止
マタニティアイ
169
143
166
129
158
91
72
63
64
38
55 H20.1~中止
35
43
33
48
47
2,362
2,463
2,431
2,191
2,349
2,365
根室市立病院
202
196
184
177
51
町立中標津病院
250
222
323
334
327
320
町立別海病院
236
219
258
225
253
220
688
637
765
736
631
540
3,050
3,100
3,196
2,927
2,980
2,905
マミーハウス
標茶町立病院
計
根
室
管
内
H16年度
計
釧路管内・根室管内分娩数合計
シロアムマタニティクリニックはH14.9~院長交代
128 H18後半より分娩予約
H18.8末で中止
西垣内医院は14.9分娩中止 16.8月閉院
標茶町立病院(院長が産婦人科医で分娩を実施している)
H20.10調
釧路赤十字病院の分娩
●分娩件数の推移
平成
17年
18年
19年
20年
21年
820
1045
1471
1429
1329
●母体搬送件数
平成
9年
10年
11年
12年
13年
14年
15年
16年
17年
18年
搬送数
23
16
9
31
50
41
26
35
34
28
19年、20年
は10件以下
●早産数
平成
16年
17年
18年
19年
20年
分娩総数
861
820
1045
1471
1429
22~25週
5
3
5
5
6
26~29週
12
13
11
5
8
30~33週
14
23
29
29
29
34~36週
56
63
63
70
66
773
718
937
1362
1300
<1000g
8
7
15
9
13
<1500g
13
11
10
9
12
<2500g
100
107
131
158
166
10
10
16
14
13
37週~
多胎
リスクのある分娩の割合
釧路赤十字病院 H18~H20
MFICU(母体・胎児集中治療室)
入院率
NICU(未熟児・新生児集中治療室)
入院率
12%
12%
H18年
8%
12%
H19年
MFICU・NICU入院率
8%
の変化なし
H20年
11%
計画誘発分娩の割合 (H19年)
件
30
誘発分娩(38-39W)
集約化
25
10
15
7
6
2
3
2
4
4
6
18
3
6
9
13%
緊急帝王切開率5.4%
10
10
誘発分娩
自然分娩 87%
20
5
【釧路市周辺】
遠隔地からの分娩数の変化
5
6
4
13
6
5
誘発分娩
5
35%
10
5
【遠隔地】
自然分娩 65%
6
0
緊急帝王切開率4.6%
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10 11 12 月
妊婦の分娩に対する認識
(H19年釧路赤十字病院)
遠隔地群
対照群
点
妊娠中期
2.6±0.44
3.0±0.34
5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
0.0
分 新 胎 育 交 病 容 肥 諸 医 上 母 通 産 夫 体
娩 生 児 児 通 院 姿 満 費 師 の 乳 院 後
調
児
用
子
時
の
の
変
ど
間 生
化
も
活
遠隔地群
対照群
点
妊娠後期
5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
0.0
遠隔地群 2.3±0.72**
3.7±0.56
対照群
分 新 胎 育 交 病 容 肥 諸 医 上 母 通 産 夫 体
娩 生 児 児 通 院 姿 満 費 師 の 乳 院 後
調
児
用
子
時
の
の
変
ど
間 生
化
も
活
後・
期交
に通
はに
なつ
い
くて
なの
る不
。安
は
妊
娠
不上・
安の妊
が子娠
目供後
立、期
つ新に
。生遠
児隔
に地
つ群
いで
ては
の
分娩の市町村別内訳
6.8
1.7 3.4
H18.9 ~ H19.3
根室市の妊婦の場合
27 4
31.6
H20.6 ~ H20.12
24
11
36.8
52
19.7
別海町
13 4
H19.4 ~ H19.10
中標津町
23
釧路市
20
48
0 115
釧路町
H21.1 ~ H21.7
23
18
43
その他の道内
6
1 8
道外
0 84
20
H19.11 ~ H20.5
35
14
50
H21.8 ~ H21.12
40
14
当院の構成
産婦人科医師
8名 (副院長1名)
助産師
20名
病床数
約60床 (55+他病棟)
MFICU 6床
分娩室 4 (LDR) + 予備室 2
中央手術室に緊急帝切専用手術室 1
当直医 1名 バックアップ 1名
小児科医師 8名 (新生児専門医 1名)
NICU
9床
当直医 1名 バックアップ 1名
地域の拠点病院と出張応援体制
地域の病院
出張・応援
地域拠点
病院
大学病院
地域拠点
病院
周辺分娩施設と出張応援体制
中標津町立
北見日赤
古野産婦人科
標茶町立
1.5時間
1.5時間
2.5時間
出張応援
2時間
釧路日赤
(総合周産
期センター)
MFICU 6床
NICU 9床
2時間
出張応援
釧路市立
(地域)
NICU 3
床
嘱託
帯広厚生
足立産婦人科
マタニティアイ
別海町立
1時間
根室市立
現在の道東地区での連携ネットワーク
●通信システムを用いたネットワークは残念ながらきちんと
した機能はしていない
・ 年度ごとの転勤による引き継ぎがうまくいっていない
(入力など)
・ 電子カルテではない
●周辺病院への応援、出張は大学病院からではなく、原則
地域拠点病院から派遣
・周辺病院は、釧路赤十字病院からの出張があるため
出張外来で患者の把握がある程度可能
●通年的にベッドに余裕があり、患者の受け入れはほとんど
可能で空床状況の確認が不要