接触物の順序関係における終始点に注目した環境非依存型行動検知

接触物の順序関係における
終始点に注目した
環境非依存型行動検知
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Environment-Independent Detection of Behavior
Focusing on Terminals of Touched Object Lattice
4
立命館大学 データ工学研究室
◎近藤 明宏 島川 博光
研究背景
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• TaggedWorld
– ユーザの行動を推測し、適切なサービスを提供する知的空間
• 外出:火の元の確認、窓の鍵の閉め忘れ
ふるまい
• 行動検知
– ユーザがものに触れる種類や順序から推測
1
2
4
• 知的空間に存在するものにRFIDタグ(オブジェクト)
• ユーザがRFIDリーダ、小型計算機を所持
• ユーザの触れたオブジェクトの履歴(行動ログ)
から行動パターンを生成
行動検知手法
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• ユーザが触れる任意の2つの
オブジェクトの前後関係を考慮
– 行動ログから頻出するオブジェクトの前後関係を
特徴として抽出し行動パターンとする
– ユーザが触れていくオブジェクトを行動パターンと照合
1
くつ
本
・
・
・
・
・
・
携帯電話
携帯電話
携帯電話
サイフ
テレビリモコン
サイフ
かばん
サイフ
冷蔵庫
サイフ くつ かばん くつ携帯電話 くつ
・
・
・
・
・
・
2
4
行動パターン
順序
・
対
・
携帯電話 → サイフ
サイフ → くつ
・
累計検知ポイント
・
異なる環境での行動検知
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• 普段の環境以外では行動検知をすることができない
• 出張先のホテル、帰省
– 環境により存在するオブジェクトが異なる
• 自宅:扇風機 ホテル:エアコン
– 行動ログが存在しない
1
2
4
• ユーザに今どこにいるのかを意識させることなく
どの環境でも同様にサービスを提供できることが望ましい
提案手法
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• TaggedWorldでは合致した順序対の
累計検知ポイント値で検知を行う
• 累計検知ポイントの閾値は行動ログから決定
– 初めて訪れる環境には行動ログが存在しない
• ふるまいの終始点に注目した行動検知
1
2
4
– ふるまいには始点となるオブジェクトと
終点となるオブジェクトが存在
– 検知ポイントの累計値での行動検知ではなく
始点・終点付近での累計検知ポイントの変化に注目
提案手法
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• 普段の環境での行動パターンを利用し
各順序対に重み付けを行う
– 順序対の一方に注目し行動パターン中に
数多く現れるオブジェクトは終始点である確率が高い
– 合致した際により多くのポイント値を割り振る
1
ホテル用外出行動パターン
歯ブラシ → くつ
携帯電話 → くつ
かばん
→ くつ
歯ブラシ → かばん
歯磨き粉 → かばん
サイフ → 携帯電話
歯ブラシ → くつ
携帯電話 → くつ
かばん
→ くつ
歯ブラシ → かばん
歯磨き粉 → かばん
サイフ → 携帯電話
16
16
16
16
16
16
2
4
自宅用外出行動パターン
16
16
16
14
14
12
終始点での特徴
7
2
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TVリモコン
歯ブラシ
歯ブラシ → かばん
歯ブラシ → サイフ
歯ブラシ →TVリモコン
TVリモコン → くつ
サイフ → くつ
腕時計 → くつ
かばん → くつ
携帯電話 → くつ
4
サイフ
1
1
歯磨き粉
5
腕時計
3
触れた順番
触れた
オブジェクト
触れた
オブジェクト
合致した順序対
かばん
2
4
6
携帯電話
8
くつ
終始点での検知ポイント変化
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200
180
検
知
ポ
イ
ン
ト
累
計
値
160
140
1
120
100
80
60
40
20
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
検知ポイント累計値の上昇回数
2
4
10
11
12
検知ポイントの閾値
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200
1
150
100
2
ロ
グ
テ
ル
ホ
2
4
テ
ル
1
ロ
グ
3
自
宅
ロ
グ
2
グ
ロ
宅
自
宅
ロ
グ
1
0
ホ
50
自
検
知
ポ
イ
ン
ト
累
計
値
250
提案手法
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200
検
知
ポ
イ
ン
ト
累
計
値
180
160
140
1
120
100
80
60
2
4
自宅
ホテル
40
20
0
1
2
3
4
5
検知ポイント累計値の上昇回数
6
7
実験
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• 被験者2名
– 自宅での行動ログから自宅用外出行動パターンを作成
– 提案手法により自宅用外出行動パターンから
ホテル用外出行動パターンを作成
– ホテルで外出、帰宅の行動をそれぞれ20ケース
• ホテルでの外出にホテル用外出行動パターン
• ホテルでの帰宅にホテル用外出行動パターン
1
2
4
実験結果
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100
検
知
ポ
イ
ン
ト
累
計
値
300
90
250
80
70
200
1
60
150
50
40
100
30
20
50
10
0
0
1
2
3
検知ポイント累計値の上昇回数
1
2
3
4
2
4
5
6
7
8
9
10
11
検知ポイント累計値の上昇回数
提案手法による検知率は92.5%、誤検知率は20.0%
という結果が得られた
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まとめ
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• TaggedWorld
– RFID技術を用いた知的空間
• 異なる環境での行動検知
– 存在するオブジェクトが異なる
– 行動ログが存在しない
• 提案手法
– 終始点に注目した行動検知
• 実験結果
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2
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