生活クラブ GMなたね調査活動報告 2012年3月15日 生活クラブ虹の街 自生GMナタネ監視活動 経過 2005年より、「自生する遺伝子組み換えナタネ」が広がっ ているかどうかの調査活動が、各単協で行われた。 現在 県別の報告では、自生GMナタネの陽性報告があった県は、 調査18県の中で3県(千葉、静岡、愛知) 出ない場所を見続けている事が抑止力となるため、ゼロの場 所(陽性反応が出ない県)を積み上げていくことも重視し、各単協、 大勢の参加の中で毎年調査を行っている。 千葉では、2011年は62ヶ所で検査が行われた。その中では、 毎年陽性反応の出るナタネが発見される製油メーカーに運ぶ ルート上(千葉市)で、野生ナタネの抜き取りがおこなわれ、11検 体に陽性反応の報告があった。 2011年の調査活動の模様 千葉港⇔ボーソー油脂 調査場所でのブリーフィング 数チームに分かれ、採取者、記録者、撮 影者を決め、コースを丹念にチェック。 相互汚染を避けるために、検体には触れ ないように努め、持参した水で手を洗う。 2011年の調査活動の模様 千葉港⇔ボーソー油脂 採取されたセイヨウナタネ。 今年はまだ小さいものが多く見られた。 持ち帰った各検体を検査。 1つの検体から少量の葉を切り取り、水道水中で すりつぶし、2種類の試験紙を入れる。結果はすぐ 判明する。 2011年の調査活動の模様 千葉港⇔ボーソー油脂 検査結果。グリフォシネート *(リバティリンク)耐性試験 紙(紫)に2本線(陽性反応) が出現。GMナタネと判断。 *グリフォシネート耐性:[バ イエルクロップサイエンス社 (ドイツ)の除草剤バスタへ の耐性(PATタンパク質を作 る)] 2011年調査結果 千葉港⇒ボーソー油脂 ×は陽性検体採取地 ・総検体数:62 ・ラウンドアップ耐性(RR): 4検体 ・リバティリンク耐性(LL): 7検体 全国調査結果 2005~2011年 生活クラブ 2011/9/5現在 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 RR LL 北海道 13 7 14 29 51 50 0 0 青森 10 19 10 9 10 10 0 0 14 20 10 19 21 18 0 0 10 5 0 0 0 0 0 0 岩手 10 福島 5 山形 群馬 5 6 10 13 21 0 0 栃木 3 5 7 17 20 20 20 0 0 茨城 23 21 42 63 64 0 53 1 5 埼玉 117 150 163 136 112 46 46 0 0 東京 42 83 105 68 58 57 38 0 0 千葉 285 238 169 82 101 67 62 4 7 神奈川 22 400 59 44 48 28 19 0 0 0 4 0 0 4 山梨 長野 69 84 110 77 30 10 5 0 0 静岡 34 39 43 33 39 47 38 1 1 5 15 30 10 18 0 0 愛知 京都 (21) (24) (20) 28 18 19 37 0 0 大阪 (14) (46) (51) 32 2 5 103 0 0 合計 610 1,071 760 634 532 404 542 6 13 GMフリーゾーン運動 GMOフリーゾーンとは? →遺伝子組み換え作物が栽培されていない地域のこと。 目標:面積の拡大はもちろん、全県に広がること。 (農地、牧場、海に登録あり) ■ フリーゾーン登録面積 2012年3月3日現在 日本の農地の登録 78366.81ha (昨年より約1万ha増加) うち、生活クラブグループの登録 58,195.47ha 登録のない県 富山と福井の2県(11.03現在) 集計:遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン GMフリーゾーン運動 生活クラブNON-GMO運動の状況報告 1997.1 決定 「遺伝子組み換え作物・食品は取り扱 わないことを基本とする」 「やむを得ず使用する場合は、情報を 公開して取り組む」 生活クラブNON-GMO運動の状況報告 消費材に独自表示 主原料(5%以上)対策はすべて完了し、残る 課題は微量原材料のみ(2012.3月消費材辞典より) GM対策済み:1,104品目 主原料・副原料ともすべて対策が完了しているもの。 1%未満原料GM要対策:144品目 重量比で1%未満の原材料に課題を残しているもの。 5%未満原料GM要対策:13品目 重量比で5%未満1%以上の原材料に課題を残しているもの。
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