140529HC(歌舞伎の楽しみ(基本)縮小-1

歌舞伎の楽しみ
画狂粋人・今沢章信
7/9/2016
画狂粋人
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1、歌舞伎とは
ー他の演劇との違いー

歌舞伎(旧劇)VS新劇
歌舞伎は役者・新劇はドラマ重視

歌舞伎VS能・狂言
歌舞伎は庶民の娯楽
能は神に奉納・将軍家がパトロン

歌舞伎とオペラの類似性
同期生・女人禁制・目と耳の快感
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画狂粋人
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歌舞伎は役者
新劇はドラマ
役者の顔が大事(演目は小さい)
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演目を大書き(役者名は見えない)
画狂粋人
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歌舞伎VS能狂言
歌舞伎は庶民の娯楽
↓
芝居を観ながら飲んだり食べたり・・・
能・翁
↑
能は神事に奉納
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画狂粋人
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オペラと歌舞伎は同期生
始まりは共に1600年

出雲の阿国屏風(京都四条河原)
↓

↑
エウリディーチェ
(フィレンツツェ)
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画狂粋人
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2、江戸の歌舞伎は現代劇

事件が起きると直ぐに劇化
忠臣蔵は事件後、僅か一週間で舞台に

流行は歌舞伎から
舞台で最先端の流行を紹介するのは今もその
名残→ 助六・東海道中膝栗毛

コマーシャルもちゃっかりと入れた
二代目団十郎はコマーシャルの元祖
「助六」には多くのスポンサーがいた
歌舞伎十八番「外郎売」は全編広告
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忠臣蔵(判官切腹の場) 歌舞伎と文楽
七代目尾上梅幸八代目松本幸四郎・
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画狂粋人
事件後一週間で舞台に!
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流行は歌舞伎から
ー市松模様ー
初代・佐野川市松が考案した
石畳の模様は「市松模様」と
して大流行しました。
三代目佐野川市松演ずる
祇園町の白人おなよ
作者・東洲斎写楽→
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コマーシャルも
ちゃっかり入れた
<助六曲輪江戸桜>
助六「寿の字模様の衣装」
大見世「三浦屋」
太夫の「揚巻・白玉」
揚巻の使う丸薬「袖の梅」
蕎麦屋「担ぎ福山」
白酒売り「神田豊島屋」
朝顔仙平「八丁堀の朝顔煎餅」
外郎売「小田原の透頂香」
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歌舞伎十八番「外郎売」
二代目団十郎はCMの元祖↓
↓小田原の薬店「ういろう」の店先
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二代目団十郎
役者の「氏神」と言われました
「千両役者」という言葉も二代目
から始まったそうです
「助六」「矢の根」を初演
江戸の役者の中で最初に
近松を取り上げました
江戸の文化人の筆頭で「栢延」の
俳名で多くの句集を出しています
「初代二代三代団十郎」
三代国貞→
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3、歌舞伎は動く錦絵

歌舞伎の見得が浮世絵になっている
役者絵は当時のブロマイド
歌舞伎座の絵看板(肉筆)
 舞台・楽屋・道中・死絵・・・

観客の要望に答える

浮世絵の意外な使われ方
国立劇場の復活狂言
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助 六
八代目市川団十郎
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現十一代目市川海老蔵
画狂粋人
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白浪五人男・弁天小僧(おかまの走り?)
知らざあ 言って きかせやしょう!
五代目尾上菊五郎
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七代目尾上菊五郎
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歌舞伎の裏側
←頭取部屋
(楽屋の進行係)
総稽古(リハーサル)↓
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浮世絵の意外な使われ方
国立劇場復活狂言
「ごひいき勧進帳」女暫
安永2年(1773年)初演
昭和43年(1968年)
200年振りに復活上演・現中村芝翫
昭和49年7代目菊五郎↑
明治34年5代目歌右衛門
香朝楼豊蔡画→
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4芸の伝承
世界に例を見ない型(演出)の伝承
上方(和事)と江戸(荒事)の違い
 役者の襲名
 周辺の襲名
日本舞踊・邦楽・道具方

大道具の長谷川勘兵衛は15代目

浮世絵師(看板絵師)にもある襲名
現在の鳥居清光は9代目
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芸の伝承・荒事と和事
和事(吉田屋)↓
荒事(暫) ↓

坂田藤十郎の
夕霧伊左衛門

←


現団十郎の
鎌倉権五郎景政
→



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