歌舞伎の楽しみ 画狂粋人・今沢章信 7/9/2016 画狂粋人 1 1、歌舞伎とは ー他の演劇との違いー 歌舞伎(旧劇)VS新劇 歌舞伎は役者・新劇はドラマ重視 歌舞伎VS能・狂言 歌舞伎は庶民の娯楽 能は神に奉納・将軍家がパトロン 歌舞伎とオペラの類似性 同期生・女人禁制・目と耳の快感 7/9/2016 画狂粋人 2 歌舞伎は役者 新劇はドラマ 役者の顔が大事(演目は小さい) 7/9/2016 演目を大書き(役者名は見えない) 画狂粋人 3 歌舞伎VS能狂言 歌舞伎は庶民の娯楽 ↓ 芝居を観ながら飲んだり食べたり・・・ 能・翁 ↑ 能は神事に奉納 7/9/2016 画狂粋人 4 オペラと歌舞伎は同期生 始まりは共に1600年 出雲の阿国屏風(京都四条河原) ↓ ↑ エウリディーチェ (フィレンツツェ) 7/9/2016 画狂粋人 5 2、江戸の歌舞伎は現代劇 事件が起きると直ぐに劇化 忠臣蔵は事件後、僅か一週間で舞台に 流行は歌舞伎から 舞台で最先端の流行を紹介するのは今もその 名残→ 助六・東海道中膝栗毛 コマーシャルもちゃっかりと入れた 二代目団十郎はコマーシャルの元祖 「助六」には多くのスポンサーがいた 歌舞伎十八番「外郎売」は全編広告 7/9/2016 画狂粋人 6 忠臣蔵(判官切腹の場) 歌舞伎と文楽 七代目尾上梅幸八代目松本幸四郎・ 7/9/2016 画狂粋人 事件後一週間で舞台に! 7 流行は歌舞伎から ー市松模様ー 初代・佐野川市松が考案した 石畳の模様は「市松模様」と して大流行しました。 三代目佐野川市松演ずる 祇園町の白人おなよ 作者・東洲斎写楽→ 7/9/2016 画狂粋人 8 コマーシャルも ちゃっかり入れた <助六曲輪江戸桜> 助六「寿の字模様の衣装」 大見世「三浦屋」 太夫の「揚巻・白玉」 揚巻の使う丸薬「袖の梅」 蕎麦屋「担ぎ福山」 白酒売り「神田豊島屋」 朝顔仙平「八丁堀の朝顔煎餅」 外郎売「小田原の透頂香」 7/9/2016 画狂粋人 9 歌舞伎十八番「外郎売」 二代目団十郎はCMの元祖↓ ↓小田原の薬店「ういろう」の店先 7/9/2016 画狂粋人 10 二代目団十郎 役者の「氏神」と言われました 「千両役者」という言葉も二代目 から始まったそうです 「助六」「矢の根」を初演 江戸の役者の中で最初に 近松を取り上げました 江戸の文化人の筆頭で「栢延」の 俳名で多くの句集を出しています 「初代二代三代団十郎」 三代国貞→ 7/9/2016 画狂粋人 11 3、歌舞伎は動く錦絵 歌舞伎の見得が浮世絵になっている 役者絵は当時のブロマイド 歌舞伎座の絵看板(肉筆) 舞台・楽屋・道中・死絵・・・ 観客の要望に答える 浮世絵の意外な使われ方 国立劇場の復活狂言 7/9/2016 画狂粋人 12 助 六 八代目市川団十郎 7/9/2016 現十一代目市川海老蔵 画狂粋人 13 白浪五人男・弁天小僧(おかまの走り?) 知らざあ 言って きかせやしょう! 五代目尾上菊五郎 7/9/2016 七代目尾上菊五郎 画狂粋人 14 歌舞伎の裏側 ←頭取部屋 (楽屋の進行係) 総稽古(リハーサル)↓ 7/9/2016 画狂粋人 15 浮世絵の意外な使われ方 国立劇場復活狂言 「ごひいき勧進帳」女暫 安永2年(1773年)初演 昭和43年(1968年) 200年振りに復活上演・現中村芝翫 昭和49年7代目菊五郎↑ 明治34年5代目歌右衛門 香朝楼豊蔡画→ 7/9/2016 画狂粋人 16 4芸の伝承 世界に例を見ない型(演出)の伝承 上方(和事)と江戸(荒事)の違い 役者の襲名 周辺の襲名 日本舞踊・邦楽・道具方 大道具の長谷川勘兵衛は15代目 浮世絵師(看板絵師)にもある襲名 現在の鳥居清光は9代目 7/9/2016 画狂粋人 17 芸の伝承・荒事と和事 和事(吉田屋)↓ 荒事(暫) ↓ 坂田藤十郎の 夕霧伊左衛門 ← 現団十郎の 鎌倉権五郎景政 → 7/9/2016 画狂粋人 18
© Copyright 2025 ExpyDoc