隠喩(メタファー) A1:君のクラスからマラソン大会に出る のは太郎君だっけ?彼は速いの? B1:太郎は亀だよ。 A2:君のペット、太郎って名前だったよ ね。何を飼ってるんだっけ? B2:太郎は亀だよ。 隠喩(メタファー)の検知 太郎は亀ではない • 主語:太郎〔+人間〕 (字義通りの意味 • 述語:亀〔-人間〕 で) ①太郎は亀である(字義通りの意味) + ②亀は足が遅い(記憶の中の知識) =太郎は足が遅い(新情報) 隠喩(メタファー)の効果 • 「太郎は足が遅い」という新情報を得る ために多くの労力を必要とする。 • 字義通りの意味からは伝えられない一連 の新情報を弱く伝えている。 – イソップ物語りのウサギと亀の寓話 – 亀はペースを落とさず走りつづける – 亀は最終的には勝つ • いっそうの実感を与える • 解釈の幅を与える メタファーの効果 A:この間、私の課に移ってきた庄司さん って、朝会っても挨拶もしないのよ。 B:ああ、彼女は子供だからね。 • 社会的な一般常識がない • わがまま • 無邪気 直喩 • • • • • 湯水のように( 芋を洗うような( 雲をつかむような( 血のにじむような( 手に取るように( ) ) ) ) ) 擬人法 • その大きな岩は大昔からずっとそこに座り、 村の人を眺めていた。 • 肌が食べるジェリー。 無生物を生命のあるもののように扱ったり 、人間でないものを人間に例えて表現する方 法 多義語の意味 • • • • The newspaper is on the table. The newspaper was censored yesterday. The newspaper was bankrupt. The newspaper is on strike. 多義語の意味 • 漱石はロンドンに留学しました。 • 漱石は2番目の棚にあります。 選択制限(共起制限) • 文中の特定の要素間に存在する共起上の 制約 – 太郎の妻は独身だ – ~が吠える – 必ず~ – おいしい~ 依存関係にある語との共起可能性 • The newspaper is on the table. – テーブルの上にある→物質→新聞紙 • The newspaper was censored yesterday. – 検閲される→心的な内容→新聞記事 • The newspaper was bankrupt. – 倒産する→機関→新聞社 • The newspaper is on strike. – ストライキをする→人間→新聞社の社員 依存関係にある語との共起可能性 • 漱石はロンドンに留学しました。 – 留学した→人間→夏目漱石 • 漱石は2番目の棚にあります。 – 棚にある→物質→漱石の小説 共起制限からの逸脱 • おいしい生活 • 薄っぺらな実力 • ペットは外でお待ちください 課題 • 面白い日本語の表現を見つけて、なぜ面 白いのか解説しなさい。 • 見つけた表現の写真と解説文(400字程度 )をWikispaceの課題のページにアップす る、または添付ファイルで提出 • 7月20日まで 語の意味変化:拡大 • 具体的→抽象的 – 赤ちゃんの澄んだ目→冷静な目で見る – 胸ぐらをつかむ→客の心をつかむ • 類似性 – 歯が痛い→くしの歯が折れる – 口を開けてください→ビンの口 • 近接性 – 口がうまい • 一般化 – 瀬戸物、挨拶、やばい
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