センサネットワークの応用例

無線センサネットワークの応用例
0312006003
浅川 和久
2016/7/9
無線センサネットワークの応用例
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ウミツバメの生態調査(2002年~)
カリフォルニア大学バークレー校とアトランティック大学、
インテルリサーチバークレー研究所の共同プロジェクト(2002年より)
米国メーン州グレートダック島(無人島)
ウミツバメの営巣行動の観測
ウミツバメ
警戒心が強く生態観測が特に難しい生物種の一つ
ウミツバメの巣穴は特定の場所に集中している
グレートダック島は産卵地として有名
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ウミツバメの生態調査(2002年~)
センサノード(MOTE)
複数のセンサユニット、プロセッサ、メモリ、通信部
巣穴の内側と外側に設置
温度、湿度、気圧、明るさ、風の強さを測定
2002年
50個のMOTE シングルホップ無線ネットワーク
2003年
100個のMOTE マルチホップ無線通信ネットワーク
赤外線カメラ1機(営巣地全体を観測しデータの信頼性を高める)
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ウミツバメの生態調査(2002年~)
生態調査システム
1.
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5.
各センサノードがデータをパケットに詰め込み、ゲートウェイに送信
ゲートウェイはベースステーションと無線通信し、データを逐次転送する
ベースステーション(灯台の中に設置されたPC)のデータベースに格納
衛星通信システムを介し、インテルリサーチのデータセンターと同期をとる
データはインターネット上に公開される
改善点
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ルーティング
タスクサイクリング
各センサノードのリモート診断
システム開発環境
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精細農法と無線センサネットワーク
精細農法
 細かく区分されたエリアからもたらされるデータを分析する
 近代農法の知識
 最低限の肥料、農薬の散布、灌漑を支援する
 人間の健康に与えるリスクの低下
 農作物の生産性を維持する
 土地の疲弊を抑える
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精細農法と無線センサネットワーク
ブドウ畑 実験プロジェクト(2002年)
 Intel Reseach社
 米国オレゴン州
 ブドウのカビによる被害を防ぐためのセンサネットワーク
 18個のMOTEが外気温を観測する
 カビによる被害のリスクを可視化するためのUI
 シャベルや農業散布器にもMOTEを内蔵
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