一、「真女子」

96年度日文系「学術研究発表会」
『雨月物語』における「蛇性の婬」の研究
――人間としての「真女子」をめぐって――
林 文 瑛
2008年6月11日(水)輔仁大学LA204
現在進行中の研究
一、「真女子」という名前の位相
1. 『万葉集』巻六の「愛子(まなご)」( 「い
とし子」の意)
2. 謡曲「道成寺」の女主人公(「まなごの
庄司」の息女)
3. 絵巻『道成寺縁起』の女主人公真砂
二、「蛇性」にみる「真女子」
三、理想的な女性としての「真女子」
1. 女らしい「真女子」の描写
2. 情愛への一途の「真女子」の考察
3. 近世女性像にみる「真女子」のずれ
四、結び(『雨月物語』における「真女
子」の位置づけと人物像)
(三)今後の研究の方向:中国白話小説と近世読本
一、 近世初期読本
(一)『剪燈新話』受容の諸相
1.
浅井了意『伽婢子』の考察
2.
上田秋成の『雨月物語』の考察
(二)『三言二拍』受容(喩世明言、警世通言、
醒世恒言/初刻拍案驚奇、二刻拍案驚奇)の諸相
1.
都賀庭鐘の『英草子』『繁野話』の考察
2.
上田秋成の『雨月物語』の考察
二、
近世後期読本
『水滸伝』受容の諸相
1. 建部綾足の『本朝水滸伝』の考察
2. 山東京伝の『忠臣水滸伝』の考察
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