サウンドスケープとは? 音の風景 sound+~scape=soundscape 視覚文化に偏りがちな社会に対し、 聴覚文化の重要性を訴えようという姿勢 マリー・シェーファー • 作曲家 • 音楽教育者 • サウンドスケープ研究 1933年カナダ生まれ 騒音問題→(音環境) サウンドスケープの概念 世界の調律 マリー・シェーファーの主著 1977年カナダで出版 • 日本語訳出版は1986年 (2006年文庫本化) →日本でのサウンドスケープの思想が広がり →日本サウンドスケープ協会の結成 サウンドスケープの考え方 音を物理的存在として捉えるだけでなく, さまざまな社会で生活する人が,どのよ うな音を聞き,それらをいかに意味づけ, 価値づけているのかまでを対象とする 「小川のせせらぎ」を聞いて 水の音:何の音かの認識 清涼感:音の意味づけ 快適感:音の価値づけ サウンドスケープが対象とする音 • • • • • • • 地域を象徴する音 人々が愛着をおぼえる音 忌み嫌う音 騒音 イメージの音,記憶の中の音 記述された音 新しい音,過去の音 サウンドスケープの考え方 •学際的分野 •それぞれの時代、地域の音環境を1つの文 化としてとらえる •音という観点からその社会の文化をとらえる •音の持つ意味作用,意味を喚起、触発する メディア(媒介)としての機能を重視した姿勢 除夜の鐘:単なる鐘の音ではない •音と人間のかかわり 音の分類 •基調音 絶えず鳴っているが意識しない音 (地の音) •信号音 人が注意を向ける音 (図の音) •サウンドマーク(標識音) 地域を象徴する音,愛着を憶える音, 尊重される音 サウンドスケープの思想の特徴 •音を風景として捉える (vs 音をめぐる要素主義) 音を音環境の中で、風景の一部として、社会との 関わりの中で捉える •意味論的環境観に基づく音環境の把握 (vs 機械論的環境観) 意味論的環境観:環境は主体によって意味づけら れ、構成された世界 機械論的環境観:環境は、主体とは無関係に存 在する、周囲の物理的状況 音を風景として捉える 音 音環境 環境 社会 文化 +視覚 人間とのかかわり 音を音環境の中で、風景の一部として、社会と の関わりの中で捉える 意味論的環境観 環境は主体によって意 味づけられ、構成され た世界 機械論的環境観 環境は、主体とは無関 係に存在する、周囲の 物理的状況 音環境 人 サウンドスケープ 人間が捉えた音環境 人 音環境 物理的 音環境 サウンドスケープの思想を活かして •研究分野 音響生態学 Acoustic Ecology 人間と音のかかわりの学 •実践分野 サウンドスケープ・デザイン 音をデザインに活かす術 •教育分野 サウンド・エデュケーション 環境の音に対する感性の育成
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