Team SCIPS Spinal Cord Injured Patients Support パキスタン北部地震 震災復興支援 国立身障者総合病院(NIHd) 脊髄損傷患者支援 フィールド調整員 池田 直人 活動期間:2006年2月22日~7月21日(5ヶ月間) 業務内容 -調査 - グループ派遣隊員の活動支援 -広報活動 - GO/NGOとの連携調整 - PCMワークショップの開催 -要請開拓 -障害者関連職種分科会立ち上げ補助 災害復興支援に係る隊員派遣についての 教訓・課題・今後 1.調査 2.広報活動 3.隊員の募集と派遣 対策:支援対象の選定 4.支援する側のストレス 対策:共同活動と個人活動/チーム名設定 5.災害発生から派遣までの期間 1.調査 -首都周辺病院への聞取り調査 -一時外泊後の脊髄損傷患者への聞取り調査 -被災地病院への聞取り調査 -被災地病院に入院する脊髄損傷患者への聞取り調査 -被災者宅への聞取り調査 -活動場所/時間/対象の選定 -チーム目標の設定 -各活動の目的の選定 -各活動の方向性の再確認 -各活動の展開の方向性確認 -患者退院後の支援の方向性確認 復興支援では状況が 流動的であるため、 FCによる派遣初期・中期の 調査が必要かつ重要な 業務のひとつとなる。 2.広報活動 -ウェブサイト立ち上げ -雑誌への投稿 -ポスター作成&掲示 -写真付き活動紹介冊子 -活動先でのプレゼンテーション メディア 患者・家族 JOCV チーム 配属先 GO/NGO -現地スタッフの活動への巻き込み -各機関/活動先からの提案や助言 -積極的な連携の誘い -褥瘡予防・歩行訓練etcへの啓発 -見てらう/知ってもらう→褒められる -配属先内での協力・連携 - GO/NGOとの連携 - JOCVのやる気と自信 モチベーション維持 -患者・家族の活動意欲向上 3.隊員の募集と派遣 2006 FC(教育・職訓) 作業療法士A 作業療法士B 作業療法士C 看護師A 看護師B 理学療法士A(長期) 作業療法士D (長期) 2月 3月 4月 5月 6月 7月 職種と派遣期間がチーム目標/活動目的を決定する要素となる 職種が増えることで活動に幅が広がり、チームとしての活動が進む 長期・短期派遣隊員は互いに情報と経験の共有が可能 短期派遣隊員5人中4名がパキスタンOV →派遣国OVの応募が多い 短期派遣隊員5人中3名が個人的勧誘により派遣に同意 →公募の難しさ 短期派遣隊員5人中2名がNGO活動後参加、2名が現職参加 →派遣期間にばらつき 派遣国OVが参加できるような職種の要請をあげる 応募者の多い青少年活動や、職業訓練関連職種・教育関連職種の要請をあげる 対策:支援対象の選定 限られたチーム 派遣メンバー 協 力 患者・家族リーダー養成 離床促進・弱者支援 エンパワメント 医療的ケア 理学療法 作業療法 患者・家族 重傷者 代表 寝たきり患者 レクリエーション 職業訓練 教育… 患者 家族 啓 発 4.支援する側のストレス -オーバーワーク -発言・行動の制限 -活動範囲の制限 -厳しい生活環境・気候 -安全面の問題 -帰国後の不安 不眠・不安・いらいら感・ 食欲/注意力/集中力不足 隊員の個別&グループ活動の設定 食事会/チーム旅行+ 隊員の個人活動の様子確認 隊員の個別対応の時間を設定 「がんばろう!」より「楽しもう!」 JOCV・現地スタッフ & FC 楽しい&飽きない共同活動の設定 チーム名(SCIPS)の設定 対策:共同活動と個人活動/チーム名設定 -共同活動(場と時間の共有) グループを対象にグループで活動 JOCV互いのケアと声の掛け合い 強制的な参加は強いらない -個人活動(プライベートタイム) 自分のペースで自分のやりたい活動をする 患者・家族・現地スタッフとの交流 情報の収集(本音・ささやき・愚痴 etc) -チーム名設定 Team SCIPS(Spinal Cord Injured Patients Support) →団結力・モチベーション維持・広報 情 報 収 集 ス ト レ ス の 解 消 モ チ ベ ー シ ョ ン の 維 持 5.災害発生から派遣までの期間 -震災による脊髄損傷者の障害受容- 2005年10月~ :ショック ~2006年4・5月 :否認・悲しみ 2006年4・5月 :適応 0ヶ月 ~6ヶ月 6ヶ月~ 障害受容過程を早める要素 震災による一度の多くの中途の障害者/宗教的救い・多くの支援 震災発生後 0ヶ月: 医療的支援 医師/看護師/療法士/心理士etc ~半年: 療法的支援 療法士/心理士 半年~: 生活・教育・職訓支援 看護師/療法士/心理士/教育・職訓/青少年活動 Team SCIPS 目標 ●患者と家族のニーズを基本とした支援 ↑ 短期間での技術移転の困難 ●退院後の生活を考慮したリハビリテーション ↑ フォローアップサポート ●関わる人々すべてが楽しめる活動 ↑ 支援される側・支援する側の心のケア とモチベーションの維持 Team SCIPS 活動 1) バザールへ買物 2) 料理クラス 3) カシミール チャエ パーティー 4) 患者家族の車椅子体験 5) 患者の肥満疑似体験 6) 粘土の家作り 7) リハビリテーション要素を含むレクリエーション 8) 教育・リハビリ要素を含むクイズ 9) 個別アプローチ 10)啓発絵本 1.バザールへの買物 -上肢の筋力アップ -車椅子の操作実習 -車椅子での様々な体験 買物を 楽しもう! 2.料理クラス -自分の体の理解 -自分で料理を作る -みんなで料理を作る 料理を 楽しもう! 3.カシミール チャエ パーティー 生活を 楽しもう! - 座位の耐久性の保持 - 狭い場所での車椅子操作体験 - 車椅子上で買物→料理という家事を行う 4.患者家族の車椅子体験 家族と一緒に活動を 楽しもう! -患者と家族の相互理解 -患者の勇気付け -患者家族への車椅子利用者補助の実習 5.肥満疑似体験 栄養指導 腕の筋力アップ 楽しみ 6.粘土の家作り アクセシビリティーの配慮 希望&勇気付け 集い&楽しむ 設計図を描く レンガを積む 将来の家が完成 7.リハビリテーション要素を含む レクリエーション 飴食い競争 腕の筋力アップ 集い&楽しむ ボーリング 腕の筋力アップ 座位の安定性 集い&楽しむ パチンコ 腕の筋力アップ 座位の安定性 集い&楽しむ 8.教育・リハビリ要素を含むクイズ 学習(地理・歴史・社会・算数) 合併症の予防とケア 腕の筋力アップ 集い 楽しみ 9.個別アプローチ 個別アプローチ -離床 -座位の保持 -全員参加 10.啓発絵本 啓発 紹介 アクセシビリティー ご清聴 ありがとうございました 池田直人FC 豊田香織隊員 小林昭典隊員 中村賢二隊員 古郡恵隊員 三浦和隊員 森尾寛之隊員 東恭嗣隊員
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