ITを活用した経営診断の進め方

ITを活用した経営診断の進め方
~情報リテラシー獲得とその活用事例紹介~
EZITOP 中小企業診断士
江﨑 史郎
診断・助言能力とは
•
本質的な問題点(課題)を把握する能力
•
課題を解決する具体的提案をする能力
•
提案を適切に表現する能力
EZITOP 中小企業診断士 江﨑 史郎
1
診断実務について

受診先は診断に何を期待しているのか?




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

実務知識は受診先の方が持っている
業界情報は受診先の方が持っている
企業の実態は受診先の方が詳しい
漠然とした考えは持っている
異なる見方や考え方(切り口)・・・・・課題の整理
課題解決のための実行策・・・・・具体的提言
迷いの解消・勇気づけ・・・・・意志決定支援
EZITOP 中小企業診断士 江﨑 史郎
2
経営診断のプロセス
診
断
ヒヤリング
実地調査
診
断
ニ
ー
ズ
の
把
握
経
営
事
実
の
収
集
方
針
の
統
一
徹
診断報告書作成
経
営
全
体
像
の
把
握
経
営
課
題
の
抽
出
診
断
フ
レ
ー
ム
の
確
認
具
体
策
検
討
・
作
成
EZITOP 中小企業診断士 江﨑 史郎
報
告
書
・
プ
レ
ゼ
ン
作
成
底
プ
レ
ゼ
ン
テ
ー
シ
ョ
ン
3
グループで行う診断の留意点
提案を首尾一貫させること


主張がバラバラになりがち
ポイントを明確にして、掘り下げること


総花的で薄っぺらになりがち
討議を尽くすこと


闘議・統議・倒議・逃議や討義・討儀・討戯・討擬
がち
になり
情報共有→共通認識→統一見解
コンセンサスは徹底的に話し合うことから生まれる
話し合いを楽しもう!!
EZITOP 中小企業診断士 江﨑 史郎
4
情報リテラシーとは
リテラシー=読み書き能力



収集する。
評価する。
(検証する。見極める。取捨選択する。)
活用する。
(自分の考えをまとめる。発信する。)
EZITOP 中小企業診断士 江﨑 史郎
5
診断士に必要な情報リテラシー



フォーカス&ディープ
(重点思考)
オリジナリティ
(切り口)
システム思考
(部分と全体、因果関係)
EZITOP 中小企業診断士 江﨑 史郎
6
情報リテラシー≠パソコンリテラシー



診断で求められるのは、課題の抽出ではなく、
課題解決の具体的方法です。
診断士に必要な情報リテラシーは、パソコンの
操作法ではなく、経営全般の知識の活用です。
パソコンは、情報リテラシー獲得に非常に有効
なツールです。
EZITOP 中小企業診断士 江﨑 史郎
7
パソコンを使うメリット

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複雑な計算が間違いなくできる。
文字や計算式の複写ができる。
文書や帳票の複写ができる。
文書や帳票の加工ができる。
プログラムで自動的に適切な計算式を複写貼付できる。
フロッピーディスク、CD-ROM、フラッシュメモリーなど
でファイルの交換ができる。
インターネットでファイルを送受信できる。
結果を即座に知ることができる。
正確に間違ってくれる。
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8
パソコンパラドックス
私の知っている限り、
パソコン教室で習った人で
パソコンを使いこなしている人はいない。
パソコンを使いこなしている人は、
みんな自己流でやっている。
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9
パソコンを使いこなすための考え方

論理的思考
ものごとの仕組みを正確にとらえ、仕組みを正確に再現して
いく考え方。

分析的思考
ものごとをとりあえずやってみて、その結果からなぜそうなっ
たのかを考え、対策を立てる考え方。

直感的思考
大局的視点からより合理的な法則を見つけだす考え方。
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10
ブラックボックスアプローチ
インプット
ブラック
ボックス
アウトプット
プロセスは無視し、インプットとアウトプットの関係に着目する。
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11
仮説→実行→検証
仮説
結果を想定する。
結果を導く方法を考える。
PLAN
実行
考えたとおりやってみる。
DO
検証
想定した結果が出たか?
SEE
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12
パソコンを使いこなすコツ

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パソコンのスィッチを入れる。
目的を明らかにする。
粘り強く、諦めない。
必要でないことはしない。
手間を惜しめ。
途中で止めても良い。
他人の知恵を利用する。
適切なソフトを選ぶ。
取り敢えずやってみる。
失敗を怖れない。
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13
ビジネス・アプリケーション

ワードプロセッサー
文章や図形の加工を行うプログラム
ワード 一太郎 など

表計算(スプレッドシート)
データの計算など加工や分析を行うプログラム
エクセル 1-2-3 など

データベース
データを蓄積し、データの検索・集計を行うプログラム
アクセス アプローチ など
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14
具体例1.KJ法の留意点
1.具体的事実をできるだけ多く集める。
2.自分の評価や判定は加えない。
3.似た感じの事実をくくる。
4.事実グループの表題は大づかみして付ける。
5.事実グループの関連性を考える。
6.全体の構造を解明する。
7.具体的事実を項目別に整理する。
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15
パソコン上でKJ法を実施する。

表計算(エクセル)を使って行う。
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B列に事実を列記していく。
1つのセルに1つの事実をインプットする。
C列を分類欄とする。
最初の事実の分類をAでインプットする。
次の事実を見て、Aと同じであればA、違うならBをインプットする。
これを最後まで繰り返し行い、事実のグルーピングを行う。
グループが2つ以上の場合は、それぞれの記号をインプットしていく。
フィルターで記号を基に抽出し、グループに標題を付ける。
データベースで行う。


インプット並びに分類は、表計算と同様に行う。
検索機能を使って、分類でグループの事実を検索する。
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16
効果的な分類‥‥戦略・戦術・戦闘

戦略
経営の基本となる考え方。
経営理念、事業分野(ドメイン)、目標設定、経営資源など


思考、志向
戦術
戦略を遂行するための仕組み。
業務システム、管理制度、会計制度、業務マニュアルなど


仕組み、システム
戦闘
業務を遂行する個々の能力。
人的能力、業務ツール、時間とコストなど

資質、躾
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17
パソコンパラドックス
私の知っている限り、
街の商店でパソコンを活用している
ところは、ほとんどない。
パソコンは持っていても、
子供が使っている程度、
IT化が全く進んでいない。
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18
商店に有効なアプリケーション

DTP(デスクトップパブリッシング)
印刷物の編集を行うプログラム
Gクルー パブリッシャーなど

チラシ、POP、値札の作成
データベース
データを蓄積し、データの検索・集計を行うプログラム
アクセス アプローチ など
顧客管理、販売管理、仕入管理、在庫管理、会計処理
データをインプットし、蓄積していくことが必要
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19
DTP(デスクトップパブリッシング)
活用例

POP
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チラシ

ポスター
GCREW8+ ダウンロード版
3,980円
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データベース(アプローチ)
活用例
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
顧客管理
販売管理
経理処理
企画書 → 値札作成
アプローチの入手法
単独販売はしていない。(ロータス123に同梱)
IBMのホームページで
ロータス123ー2001(優待版マニュアルなし) 3,600円
ロータススーパーオフィス2001(優待版マニュアルなし) 4,360円
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バーコードリーダー・ハンディターミナル
活用例
現在、ほとんどの商品にバーコードが付いている。
バーコードリーダーやハンディターミナルを使用する
ことによりデータインプットの合理化ができる。
•バーコードの利用
•在庫管理
•発注管理

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バーコードリーダー
CCD方式 9,800円~
レーザー方式 23,800円~
ハンディターミナル
レーザー方式
98,000円~
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パソコンを使いこなすには
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
パソコンのスィッチを入れる。
目的を明らかにする。
粘り強く、諦めない。
必要でないことはしない。
手間を惜しめ。
途中で止めても良い。
他人の知恵を利用する。
適切なソフトを選ぶ。
取り敢えずやってみる。
失敗を怖れない。
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