わんくま同盟 東京勉強会 #38 • 自己紹介 やじゅ@静岡の田舎 http://blogs.wankuma.com/yaju/ SL(大井川鉄道)が通っているところに 住んでいます。 • 白川 静さんの紹介 漢字学研究の第一人者で文化勲章受章者 2006年死去(享年96) 一般人には漢字学の大家でありファンも多い 学界では半ばトンデモ扱い?な面もある。 わんくま同盟 東京勉強会 #38 宗教的、呪術的な背景 一線一画に神と人との交わりとして の呪術的な意味が込められている。 占うべきことがらを甲骨に刻んだ のが始まり「呪能文字、神聖文字」 わんくま同盟 東京勉強会 #38 祝詞(神に祈る言葉)器 口の部分はくち ではなく器 ナの部分は手 祝詞を入れた器を 右手にもつ ナ の部分は、元は右側にあった わんくま同盟 東京勉強会 #38 呪術のための道具 巫女 工の部分は呪具 ナの部分は手 呪具を左手にもつ ナ の部分だけで、左を意味していた わんくま同盟 東京勉強会 #38 右と左はなぜ書き順が違うのか 右は、左払いを書いてから横線を書く 左は、横線を書いてから左払いを書く 右の左払いは指、横棒は腕を表す 左の横棒が指、左払いは腕を表す 書き順は、指を先に腕を後に書く 指は短く腕を長く書くのがよい わんくま同盟 東京勉強会 #38 若い巫女の上げた両手 草冠は両手を表す 祝詞を入れた器を手に もった若い巫女さん 神の申し上げることを受け取る わんくま同盟 東京勉強会 #38 若い巫女を囲っている 秘匿や匿名 など隠す意味 に使われる 神を申し上げたことを隠したい わんくま同盟 東京勉強会 #38 右尊左卑の観念 中国では、左は右に対して、下で あり卑しい劣ると考えられていた。 官位や地位を低くして遠地に赴任 させることを「左遷」というよね。 ちなみに、日本は異例で左尊右卑です。 左側上位で、左大臣>右大臣 わんくま同盟 東京勉強会 #38 【手】をめぐる漢字 又 の部分が本来、右を意味していた わんくま同盟 東京勉強会 #38 おのおのの手をもって助ける ナの部分が左、又の部分が右を表す この字は、手を重ねた形となる。 わんくま同盟 東京勉強会 #38 【手】をめぐる漢字の例 戦争の際に、勝った証 に左耳を切り取った 切り取った左耳を袋に 入れて集め持つていた 一番功績があった者 わんくま同盟 東京勉強会 #38 【足】をめぐる漢字 人の足跡の形を意味している わんくま同盟 東京勉強会 #38 口はひざの皿のかたち わんくま同盟 東京勉強会 #38 【足】をめぐる漢字の例 左右の足跡を書いた形 止が右、少が左 人が両手を振って走る さまをそのままの形 わんくま同盟 東京勉強会 #38 【ネ】をめぐる漢字 ネは神を祭るときのテーブルの形 わんくま同盟 東京勉強会 #38 月と又と示で出来ている 神を祭る祭卓に肉を手でのせている わんくま同盟 東京勉強会 #38 こざと編は神様が昇降する階段 神と人が相接するところ、きわどい 極限の意味がある。際限など わんくま同盟 東京勉強会 #38 体の部分・状態を表すのに 【月】がある理由 肉を省略した形の月(にくづき)であり 今でこそ月(げつ)と同じ形ですが、 もとは別の字です。 わんくま同盟 東京勉強会 #38 【夭】をめぐる漢字 若い巫女が身をくねらせて舞い踊る形 わんくま同盟 東京勉強会 #38 若い巫女の上げた両手 笑いながら踊り、神を楽しませようとする わんくま同盟 東京勉強会 #38 ご清聴ありがとうございました。 参考資料 小山哲郎著 白川静監修 ・白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい ・白川静さんに学ぶ 漢字は怖い わんくま同盟 東京勉強会 #38
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