より多くのコンテンツを 機関リポジトリに集めるために 教員を理解する 2005年1月 D-Lib Magazine Nancy Fried Foster Susan Gibbons ロチェスター大学 リバー・キャンパス図書館 機関リポジトリの利点とその問題点 <機関リポジトリの利点> 学術研究成果を展示する 価値あるデジタルドキュメントの集中化 管理の効率化とデータの保存 学術コミュニケーションの危機に応える 成功のカギは コンテンツの収集 である <問題点> 著者やコンテンツの所有者からは便利なものとは見られていない ・・・事例として MIT図書館 DSpace 約4,000アイテム 年間経費 約285,000ドル(1アイテム年間71ドル) 2007/5/22 2 教員の研究行動の調査 「ワーク・プラクティス調査法」 出版済資料や灰色文献などのデジタル形式の研究成果を どのように発見、使用、配布しているか 調査のコアチームは様々な専門家が参加した 構想から発表に到る研究サイクルのストーリーボードを 作成した 教員が何を望み、何を必要としているか、あるいはDspace ソフトウェアの機能を拡張するなど数多くのアイデアを得た 2007/5/22 3 DSpaceの特徴と教員・研究者による要望との間の齟齬。 緑は理解を、 赤は誤解、理解の欠如、無関心を表す 2007/5/22 4 調査結果~教員が望んでいるもの 2007/5/22 共著者と作業すること 同一論文の様々な版を管理すること MacとPCといった異なるコンピュータを使って異なる場所で作業すること 研究成果を他人に利用できるようにすること 他の研究成果に簡単にアクセスすること 研究分野の動向を把握すること 自分のやり方で資料を整理すること 所有権、セキュリティ、アクセスを管理すること 文献の永続的な閲覧・利用を保証すること サーバやデジタルツールの管理を他人に任せること 著作権問題を侵害しないことを保証すること コンピュータに関するあらゆることを簡単かつ完全に保つこと 混乱状態を無くすこと、少なくとも新たに作り出さないこと これ以上忙しくならないこと 5 調査結果の分析 教員がIRに無関心な理由 教員が教員の側から見た機関リポジトリの利点を認識していない 機関リポジトリが個人のニーズや目標ではなく、機関のニーズや目標を 支援・達成するために設計されたシステムである 機関リポジトリが個々の研究者の業績ではなく、機関の業績を強調する ものである 教員が必要としている執筆支援システム バージョン管理機能--共同執筆、複数のコンピュータ 研究成果の共有--他の研究機関 2007/5/22 6 短期的目標のための2つの戦略 1. 2. 教員の立場に立って彼らにアプローチし、教員の言葉を 使って対話すること 教員が資料をIRに簡単に投稿でき、その研究を展示でき るようにDSpaceを拡張すること 研究者のための パーソナル・ショーケース・ページ 2007/5/22 7 L 研究者ページ 2007/5/22 8 研究ツール 2007/5/22 9 機関リポジトリにおける研究者ページの位置づけ http://dspace.lib.rochester.edu/index.jsp 2007/5/22 10 体制の構築~ライブラリーリエゾンの活動 研究成果をWeb上でGoogle検索やIR自身の検索機能により 他の人が容易にアクセスできるようにすること デジタルアイテムを将来にわたって、消失や破損がないよう 安全に保存すること ファイルを探したりメール添付で送付したりするために時間を 費やす必要がないように、研究成果へのリンクを割り当てる こと 研究成果の所有権を保持し、研究成果を閲覧できる人を管理 すること サーバを管理する必要がないこと 面倒なことを何もする必要がないこと 2007/5/22 11 IRを越えて 研究者ページと研究ツール 2007/5/22 新しいページを使って利用者がどの程度自分でIRに 研究成果をデポジットする か 研究成果の発信のために研究者ページと研究 ツールがどの程度うまく働くか 試行運用協力者からその同僚へとネットワークを 広げることができるかどうか 12 より多くのコンテンツを 機関リポジトリに集めるために 教員を理解する 2005年1月 D-Lib Magazine Nancy Fried Foster Susan Gibbons ロチェスター大学 リバー・キャンパス図書館 2007/5/22 13
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