眼に対する放射能汚染への対応

眼に対する放射能汚染への対応
日本眼科医会
眼の粘膜からの吸収を防ぐ
• 眼の粘膜は皮膚よりも放射性物質を吸収しやすいと
されています。
• 生理的食塩水または水道水で、眼が傷つかないよう
にやさしく洗浄してください。
– その際、目頭を押さえて、鼻涙管から汚染水が鼻の中に
入らないように注意します。
• まぶたに関しては皮膚への汚染と同様に扱ってくださ
い。
– 中性洗剤と濡れガーゼでやさしく拭き取り、水で洗浄。
– あまり強くこすると皮膚のバリアが破壊され、むしろ皮膚
内部に入り込む可能性があります。
白内障
• 時間が経過してから起こる影響として、線量が
高い場合には数ヶ月、低い場合には数年の潜伏
期を経て白内障が発症することがあります。
• 被ばくした集団の1~5%において白内障が発症
する最低線量(閾値)は急性被爆で2~10Gy、慢
性被ばくで0.15Gy/年程度といわれています。
• 白内障は発症したとしても手術で確実に治療す
ることが可能ですので、大きな心配はありません。