比較政治(2)

比較政治(2)・(1) 戦後世界
の形成
2007年9月28日
下斗米伸夫
1 冷戦ー米ソ2極の世界
システムーactor(1,少数・2,多数)
国際システムの構成要素
ー帝国、一極の世界(はあり得るか)
2極世界(戦後米ソの世界、しかし45-
72年まで)
多極世界(国連加盟191、G8,G14な
ど?)
2・冷戦前史ー大戦間の米ソ関係
WWI-「ヨーロッパの内戦」「没落」
『危機の30年』、cfカー『危機の20年』
米ロの登場ーcf.トックビルの予言
民主主義の米国ーウィルソン主義・「民主主
義」イデオロギー(第一次世界大戦への参戦)、
革命のロシアーレーニン主義、「社会主義」
世界政治ー地政学からイデオロギーへ
(しかし、20年代はふたたび双方とも周辺へ)
30年代ーニューディールとスターリン主義
3ーソ連外交と冷戦
1917年・帝国崩壊と革命
One for All, All for Oneとは?
10月ソビエト革命,91年崩壊と同義?
伝統外交への挑戦
国家の死滅?
ーイデオロギー外交、
ー外交文書公開
「外交の死滅」、職業外交官の否定
ートロツキー外務人民委員として
4ー共産党とコミンテルン
労働運動と国際主義
ロシア革命と分裂(共産党と社会民主
党)
第3インターナショナル(1919)
ーしかし西欧革命の挫折
ー東方での民族革命(資本論に反する
革命)
世界革命から「ソ連の国境警備隊」へ
5-スターリン体制
スターリン(1879?-1953)
ーグルジアの神学校から革命へ
ーレーニン・共産党の事務局長(書記長)
「党と国家」ー党書記局官僚制の支配、カリス
マから官僚へ
ー共産党の人事(ノイメンクラツーラ)
後継者(1922)からスターリン体制へ
ー工業化の問題点
30年代の工業化、党の国家化,飢餓(32-3
年)
6-30年代スターリン外交
資本主義の危機、革命外交のジレンマ
ドイツ・ファシズム、当初社会ファシズムと社会
民主主義を批判(20-30年代)
34年以降は現状維持
米ソ国交回復(G・ケナン、日本の満州事変が
契機)
ー労働運動を利用、
対外柔軟(リトビノフ外務次官ーメンシェビキ)
39年、一転してモロトフ首相を外相へ、戦争
独ソ不可侵条約ー第2次大戦開始
7-大戦期の米ソ関係
1941年6月22日、独ソ戦
1941年12月7日、真珠湾攻撃
大連合(英米ソ)、反ファシズム、
しかし同床異夢、
ー第2戦線問題
1943年スターリングラードが転機
カイロ、ヤルタ、ポツダム
戦争指導者ースターリン、
世界社会主義運動の指導者、
7-1945年の国際関係
ヤルタの密約ー東アジア(モンゴル、05
年の復讐)
国際協調ー国連
ソ連の戦後構想(英国重視?)
しかし核開発(ウランがなかったソ連)
赤軍占領地域
占領地域への地政学(イラン、東欧・バ
ルカン、北アフリカ、朝鮮半島、千島)
米ソ不信
参考文献
全体に関わるもの
カー『危機の20年』、岩波文庫
ギャディス『冷戦』、彩流社、2007年
下斗米伸夫『ソ連・党が所有した国家』
講談社、2003年
下斗米伸夫『アジア冷戦史』、中央公論
社新社、2004年