(2016年3月期)営業報告書 - 株式会社東栄リーファーライン

57期 営業報告書
第
2015.4.1—2016.3.31
Business
Report
証券コード:9133
豪太丸(GOUTA MARU)2015年10月竣工
To Our Shareholders 株主の皆様へ
代表取締役社長
株主の皆様におかれましては、平素より格別のご支援
とご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。
このたびの「平成28年熊本地震」により、被害を受
けられた地域の皆様には心よりお見舞いを申し上げます
とともに、
一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。
さて、ここに当社グループ第57期(平成27年4月1日
~平成28年3月31日)の決算を終了いたしましたので
ご報告いたします。詳細につきましては、営業の概況・
セグメント別の概況に記載の通りでございますが、前期
比売上において22%・純利益では25%の減収減益とは
なりましたが、
所期計画の範囲内での着地となりました。
前期第56期実績との相違について若干説明させてい
ただきます。減収につきましては、原油価格の下落で洋
上給油販売の売上も予想以上に減少したこと、また貿易
事業において生産地の不漁によって餌販売数量が前年を
大きく下回ったことなどが主因です。また、減益要因と
いたしましては、海運事業で計画していた傭船が船主都
合で履行できなかったこと、貿易事業では国内相場の下
落により在庫商品の一部に評価損を計上する必要が生じ
たこと、などが挙げられます。
当第57期におきましては、対前期比減収減益予算を
発表しておりましたが、利益につきましては各事業部門
ともほぼ期待通りの結果となりました。株主の皆様への
配当も予定通り一株当たり12円とさせていただきます。
次期第58期の連結通期業績見通しにつきましては、
昨年10月に就航した「豪太丸」のフル稼働が寄与し前
期比では増収を予定しておりますが、新たな償却費の負
担増ならびに運航している全ての超低温冷蔵運搬船が期
中にドックを行うことにより不稼動期間が例年より長く
発生すること、またそのことによる修繕費等のコストも
増加するため、売上高は76億円・経常利益6億円・純利
益4.5億円を見込んでおります。
本年年初より、原油価格の上昇・対USドルでの円高
基調への反転と、昨年とは違った経済環境の中での舵取
りを強いられることとなりましたが、当社グループは従
前より為替の変動に左右されにくい事業体質の強化を進
めております。また4月からは台湾子会社とのさらなる
連携強化と営業の効率化を目的とし、国内営業2部門の
人的資源の統合を断行しております。期中にはその効果
が現れるものと大いに期待しております。現下では南太
平洋の漁獲不振なども伝えられておりますが、情報の先
取りと集荷航路の多様化をいち早く実行し、売上・利益
の確保に努めてまいります。
当社グループは企業の永続性を目指し、安定した業績
を継続的に積み重ねる事により皆様の信頼にお応えでき
るよう最大の努力を続けて参ります。
株主の皆様にはかかる状況をご理解の上、尚一層のご
支援を賜りますようお願い申し上げます。
平成28年6月
Overview of Operating 営業の概況
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済政
策を背景として、企業収益や雇用情勢に改善が見られる
など、全体として緩やかな回復基調であったものの、中
国経済の減速や第4四半期における円高の急速な進行な
どにより、景気回復には弱さが見られました。
このような状況のもと、当社グループの連結業績は、
燃料油価格下落ならびに定期傭船の減少などにより、売
上高は所期目標額から大きく減少し72億4千3百万円(前
期比19億9千6百万円 21.6%減)となりましたが、利益
につきましては安定した収益確保を第一に据え、引き続
き諸課題に一丸となって取り組んだ結果、前期には及ば
3億1千6百万円 36.6%減)、親会社株主に帰属する当期
なかったものの、営業利益5億4百万円(前期比2億3千
純利益4億2千8百万円(前期比1億4千万円 24.6%減)
9百万円 32.2%減)、経常利益5億4千6百万円(前期比
となり、例年以上の水準を確保いたしました。
Financial Highlights 連結財務ハイライト
通期
売上高
(百万円)
(百万円)
1,000
12,000
10,000
経常利益
600
862
9,139
8,000
569
500
800
9,240
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)
428
7,243
400
600
547
346
546
6,000
300
400
4,000
200
200
2,000
0
2014年
3月期
2015年
3月期
2016年
3月期
0
100
2014年
3月期
2015年
3月期
2016年
3月期
0
2014年
3月期
2015年
3月期
2016年
3月期
Overview of Segment セグメント別の概況
海運事業
海運事業
海運事業につきましては、原油価格の下落
50.0%
によりUSドルベースでの燃料費は減少した
ものの、期中の円安と相殺され、燃料費削減
効果は限定的となりました。
また、定期傭船の減少などにより、売上高
は36億2千8百万円(前期比6億2千9百万円
売上構成比
14.7%減)、セグメント利益は7億7千3百万
円(前期比1億4千4百万円 15.7%減)を計
上し、減収減益となりました。
貿易事業
貿易事業につきましては、まぐろ類の輸入
代行業務は堅調に推移しましたが、水産物販
売において当社調達先の現地生産量が回復せ
ず計画数量に満たなかったこと、また在庫商
品の販売が進まなかったことなどにより、売
売上構成比
上 高 は18億9千3百 万 円( 前 期 比3億6千4
貿易事業
26.1%
百万円 16.1%減)、セグメント利益は3千2
百万円(前期比1億3百万円 76.1%減)を計
上し、減収減益となりました。
洋上給油事業及び船舶貸渡事業
洋上給油事業につきましては、燃料油価格下落
による販売単価の低下により、売上高は11億5千
6百万円(前期比10億2千4百万円 46.9%減)と
大幅な減収となり、セグメント利益は4千6百万円
(前期比1千8百万円 28.5%減)を計上し、減益と
なりました。
船舶貸渡事業につきましては、前期と比べ円安
効果により増収となったものの、第3四半期に実
施したドックによる不稼動ならびに修繕費の増加
などにより、売上高は5億6千5百万円(前期比2
千1百万円 4.0%増)
、セグメント損失1千6百万円
(前期セグメント損失7百万円)を計上し、増収減
益となりました。
洋上給油事業
15.9%
売上構成比
船舶貸渡事業
7.8%
Consolidated Financial Statements 連結財務諸表
連結貸借対照表
科 目
(百万円未満切捨表示)
当連結会計年度 前連結会計年度
流動資産
6,020
7,536
固定資産
6,120
4,571
有形固定資産
5,022
3,521
無形固定資産
29
43
資産合計
1,067
12,140
1,006
12,108
負債の部
流動負債
固定負債
負債合計
2,505
3,634
3,181
3,665
海運業利益
1,012
1,135
貿易業収益
1,893
2,258
貿易業費用
1,736
2,001
貿易業利益
4,801
157
256
洋上給油事業収益
1,156
2,180
洋上給油事業費用
1,107
2,100
49
80
洋上給油事業利益
売上総利益
1,218
1,472
販売費及び一般管理費
713
727
営業利益
504
744
営業外収益
111
224
営業外費用
69
106
経常利益
546
862
7,630
7,907
174
44
税金等調整前当期純利益
571
818
法人税、住民税及び事業税
63
309
79
△59
法人税等調整額
資本金
890
890
資本剰余金
961
961
負債・純資産合計
4,193
海運業費用
特別損失
4,130
純資産合計
海運業収益
4,272
4,472
その他の包括利益累計額
当連結会計年度 前連結会計年度
自 平成27年 4 月 1 日 自 平成26年 4 月 1 日
至 平成28年 3 月31日 至 平成27年 3 月31日
5,125
株主資本
自己株式
(百万円未満切捨表示)
特別利益
純資産の部
利益剰余金
科 目
(平成28年 3 月31日現在) (平成27年 3 月31日現在)
資産の部
投資その他の資産
連結損益計算書(連結累計期間)
2,669
2,328
△49
△49
37
当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益
25
0
428
569
428
569
連結キャッシュ・フロー計算書
科 目
(百万円未満切捨表示)
当連結会計年度 前連結会計年度
自 平成27年 4 月 1 日 自 平成26年 4 月 1 日
至 平成28年 3 月31日 至 平成27年 3 月31日
70
営業活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フロー
現金及び現金同等物に係る換算差額
880
△951
604
△4
1,224
△542
10
33
4,509
4,200
現金及び現金同等物の増減額
(△は減少)
529
726
12,140
12,108
現金及び現金同等物の期首残高
現金及び現金同等物の期末残高
1,789
2,319
1,063
1,789
Corporate Profile 会社概要
(平成28年6月29日現在)
号 株式会社東栄リーファーライン
(英語名称:TOEI REEFER LINE LTD.)
本
店 〒105-0014東京都港区芝三丁目5番5号
芝公園ビル8階
設
立 1959(昭和34)年12月16日
資 本 金 8億9千万円
従 業 員 133名(子会社雇用船員108名含む)
主な事業内容 海運業、洋上給油業ならびに海運代理店業務、
水産物、農産物、水産加工食品、漁業用品、船
舶用品及び関連機器類の輸出入及び売買、船舶
貸渡業、水産加工食品販売業
商
役
員
代表取締役社長
河 合 弘 文
専 務 取 締 役
鍋 島 嘉 六
常 務 取 締 役
本 田 英 樹
常 務 取 締 役
若 木 章
社 外 取 締 役
池 田 丈 夫
常 勤 監 査 役
山 口 豊
監
役
磯 部 正 雄
社 外 監 査 役
査
宮 崎 潤
社 外 監 査 役
水 谷 勇
Share Information 株式の状況 Memo 株主メモ
●発行可能株式総数
●発行済株式の総数
●株主数
●議決権のある株主数
●大株主
株 主 名
東 栄 開 発 株 式 会 社
ジ ェ ッ ト エ イ ト 株 式 会社
株式会社みずほ銀行
株式会社三井住友銀行
三井住友海上火災保険株式会社
東京中小企業投資育成株式会社
日 本 水 産 株 式 会 社
宮
崎
潤
宮
﨑
清
吾
株式会社商工組合中央金庫
(平成28年3月31日現在)
20,000,000株
6,050,000株
1,549名
1,397名
持 株 数
413 千株
302
275
271
247
209
200
168
163
143
持株比率
7.1 %
5.1
4.7
4.6
4.2
3.5
3.4
2.8
2.8
2.4
(注)
1. ‌当社は、自己株式を239,756株保有しておりますが、上記大株主から
は除外しております。
2. ‌持株数は千株未満を、持株比率は自己株式を控除して小数点第1位未満
を切り捨てて表示しております。
●株式保有状況
証券会社152千株
(2.5%)
個人・その他
3,008千株
(49.7%)
金融機関 その他の法人
1,269千株 1,380千株
(20.9%) (22.8%)
自己株式239千株
(3.9%)
事
業
年
度
4月1日から翌年3月31日まで
(
)
期末(中間)配当金
基
準
日
3月31日
定
会
毎年6月
場
東京証券取引所JASDAQ市場(スタンダード)
上
時
株
主
場
総
市
9月30日
(中間配当を行う場合)
株主名簿管理人及び
特別口座の口座管理機関
三菱UFJ信託銀行株式会社
同
三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部
連
絡
先
〒137-8081 東京都江東区東砂七丁目10番11号
TEL 0120-232-711(通話料無料)
公
告
の
方
法
電子公告により行う
公告掲載URL http://www.toeireefer.co.jp/
(
)
ただし、電子公告によることができない
事故、その他のやむを得ない事由が生じ
た時には、日本経済新聞に公告いたします。
■お知らせ
⑴‌株券電子化に伴い、株主様の住所変更、単元未満株式の買取請求その他
各種お手続きにつきましては、原則、口座を開設されている口座管理機
関(証券会社等)で承ることとなっております。口座を開設されている
証券会社等にお問合せください。株主名簿管理人(三菱UFJ信託銀行)
ではお取り扱いできませんのでご注意ください。
⑵‌特別口座に記録された株式に関する各種お手続きにつきましては、三菱
UFJ信託銀行が口座管理機関となっておりますので、上記特別口座の口
座管理機関(三菱UFJ信託銀行)にお問合せください。なお、三菱UFJ
信託銀行全国各支店にてもお取次ぎいたします。
⑶‌未受領の配当金につきましては、三菱UFJ信託銀行本支店でお支払いい
たします。