百 合 樹 vol.27

北里大学メディカルセンター
広 報 誌
百 合 樹 27
vol.
ゆ り の き
2016.7.1
Kitasato University Medical Center
心臓二次予防外来について
2011 年より当循環器内科
働しており、登録患者数は 5000 人を超過しておりま
で は、 外 来 診 療 体 制 を 変 更
す。2016 年 6 月現在、当院での登録患者数は 1600
し、新たにハートセンターと
人を超えまして、予想以上に多くの患者様にご利用い
して外来ブースを一新し、循
ただき、そして何よりも地域かかりつけ医の皆様と、
環器内科専門外来、新患・紹
当院循環器科の深く強い信頼関係、本当の意味での北
介状外来、ペースメーカー外
里らしい病診連携の構築に大きく役立っている、発展
来を開設いたしました。午前
していく可能性があると自負しております。水曜午後
午後ともに常時 2 診体制を目指していますが、まず
の一診体制で開始した二次予防外来ですが、現在では
は循環器救急体制を充実し 365 日 24 時間診療依頼
本院からの非常勤要請を含めて火曜午後、水曜午後二
をお断りしない体制を優先しております。このところ
診、木曜午後の合計 4 枠体制で臨んでおります。い
年間総カテーテル件数も 700 件を超え、昨年は緊急
つも非常に忙しく、生理検査科や放射線科に負荷がか
カテーテル検査を 100 件以上施行させていただきま
かる状況になってきました。一方通行の形ばかりの病
した。昼夜を問わず緊急要請に快く応対してくださる、
診連携では、来るべき高齢化社会において、真の意味
カテーテル室スタッフの皆様に、深く感謝しておりま
で生活習慣病の再発予防を推進することは困難である
す。この結果は同時に、当科で診療した患者さんすべ
と考えます。今後ますます心臓二次予防外来を発展さ
てを、定期外来通院で診療することは不可能であるこ
せて、心臓緊急医療との両輪で地域医療に貢献したい
とを意味します。そこで 2012 年より心臓二次予防外
と考えております。
来を新設して、患者登録を開始いたしました。この外
来は当科で受診、診療、検査、手術等を
終えて状態が安定した患者様を登録し
たうえで、近隣地域医療機関様に紹介す
るシステムです。1 年~ 2 年に一度心臓
二次予防外来のご案内を通達して受診
していただき、心電図、心臓超音波、四
肢および頸動脈の動脈硬化検査や喫煙、
高脂血症、糖尿病、血圧などの、動脈硬
化危険因子の管理状況に加えて、食事療
法、運動療法の相談に乗り、検査結果
をかかりつけ医にフィードバックする、
というシステムです。相模原の本院循環
器内科学教室でも 1990 年代より、北里
東病院において心臓二次予防外来は稼
塩野 方明(循環器内科)
医療福祉支援センターについて
医療福祉支援センターは副院長(医療支援)の占部
憲医師を中心に、患者相談部門 3 名(社会福祉士)、
心配なことがありましたらご相談ください。
地域医療連携部門は、地域の医療機関の先生方から
退院支援部門 1 名(看護師)、地域医療連携部門 4 名
の紹介や転院等に関する当院窓口として連携がより円
(事務)の 3 部門計 9 名で、患者さんからの相談対応
滑に行なわれるよう努めております。また、放射線
や入退院に係る調整等を行っております。
(CT・MRI・RI 等)や開放病床の共同利用も推進し
ております。ご質問等がありましたらご紹介に関する
こと以外でもお気軽にお問合せください。
患者相談部門は、社会福祉士が患者さんの病気や怪
我に伴って生じる問題や、経済的問題、医療費、生活
費等の問題、法令や年金制度の利用方法を説明して解
決のお手伝いをしております。また退院される患者さ
守衛室のちょうど向かいにございます。どうぞお気軽に
お越しください!
様々な専門職の立場から最適解を探します。
んが地域で安心して療養生活を送ることが出来るよ
う、主治医の指示のもとに地域の包括センター、居宅
支援事業所、福祉事務所等との緊密な連携を図ってお
ります。医療福祉支援センターまでお気軽にお立ち寄
りください。
昨年より地域医療機関の先生方からの当日のご紹介
に関しては、依頼診療科をご指定のうえ代表電話にご
退院支援部門は、入院した時から専門の看護師が退
連絡いただければ、該当診療科の担当医師に直接お繋
院時期や退院先が適切になるように支援しておりま
ぎする運用(診療時間内のみ)を開始しておりますの
す。退院後の療養環境の調整を他職種と共働し、退院
で、先生方にはぜひご活用いただければと思います。
支援計画に沿って退院後に必要な診療や看護の活用を
占部 憲(医療福祉支援センター部長)
調整しております。退院後の患者さんへのケア等、ご
とも だち
の
輪
名 前 … 佐藤 隆博
職 場 … 検査部 輸血センター
自己PR … 血液型検査、患者様と血液製剤の適合性検査(実は輸血って、ABO と RhD
を合わせれば良い訳ではありません)などを行っています。安全・安心な輸血
療法を目指しております。認定輸血検査技師取得済みです。
趣 味 … 読書とギター。
メタルが大好きなんデス。
『YOUNG GUITAR』
で日々練習。
もっ
と上手くなりたいんデス。
次の紹介者 … いつもお世話になってます。優しくて頼りになる、看護部外来勤務の今西共
里さんです。
もっと治験 Vol. 2
~ このコーナーではみなさまに治験をもっと身近に感じて頂けるような情報をお届けします ~
治験参加募集のポスターを見かけました。
自分の病気の治験薬についてはちょっと気になりますね。もし興
味を持ったら、まずは説明を受けてみましょう。
治験については「説明文書」という治験内容が記載されている冊
子を使って、目的、方法、期待される効果や副作用、参加スケジュー
ルなど詳しい説明を聞くことが出来ます。わかりづらいことや確認
したいことなど、気になることは何でも質問して下さい。
治験の内容を十分にご理解頂けましたら、じっくり考えて、治験
に参加するかしないか、自身の意思で自由に決めましょう。参加し
てからも、いつでもやめることも出来ます。
嶋村 静江(治験管理室)
さくらこどもとおとな診療所
住 所:桶川市朝日 3-14-10
電 話:048-774-9385
院 長:黒沼 幸雄
診療科目:内科、小児科、
消化器科、歯科、
小児歯科
一言PR:季節の花や樹木
に囲まれた小さな診療室。
皆様の健康を願って相談に
お答えしています。心配な
事は遠慮せずお申し出くだ
さい。
住 所:北本市栄 7 番地 1-27-102
電 話:048-591-2088
院 長:石井 照之
診療科目:小児科、内科、
循環器科
一 言 P R: 当 診 療 所 で は、
子どもから大人、高齢者の
皆さまが気軽に受診し、相
談できる診療所として、地
域の皆さまと共に歩んで行
きます。
トヨタ
カローラ
上尾高校
ブリジストン工業
AOKI
至川越
青木信用金庫
ゲオ
カメラの
キタムラ
小山商会
野口酒店
三丁目会館
松の葉
朝日小
朝日南公園
北本郵便局
中山道
受付時間
月
火
水
木
金
土
9:00~12:00
○
○
○
○
○
○
15:30~18:30
○
○
○
日
○
受付時間
月
火
水
木
スタンド
北本消防署
当院
バス停センター前
金
土
○
9:00~11:30
○
○
○
○
○
15:30~18:30
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○
○
※木曜日は歯科休診 ※土曜日は 9:00 ~ 14:00
とも だち
の
輪
名 前 … 横田 幸枝
職 場 … 内科受付
自己PR … 典型的な B 型気質です。皆でワイワイ楽しむのが私のパワーの源です !!
趣 味 … ドライブ。自分で運転するのも好きです。
特 技 … オヤジギャグ
好きな食べ物 … おそば。おすすめのお店があったら教えて下さい !!!
次の紹介者 … KMC の美魔女、医療クラーク 細沼久美子さま
至桶川
南小学校
栄小学校
りらく
旧中山道
ヤオコー
JR 高崎線
大宮方面
コカコーラ
JR 高崎線
幼稚園
桶川駅
至東松山
朝日東公園
国道 17 号
至北本
当院
北上尾駅
鴻巣方面
至東松山
朝日内科歯科医院
日
コ
ラ
ム
COLUMN 「にゅ~とりしょん」
なぜ、血糖値をコントロールしなければいけないの?
「糖尿病は血糖値が高いだけ」と思っていませんか?
法について、フットケアについて、外食についてお話
自覚症状がない為、そのままに放置されてしまう方も
しています。糖尿病だけど勉強したことない方で、ご
おり、糖尿病患者さんは把握されているより、多いと
興味がありましたら、主治医へ御相談下さい。
言われています。40歳以上の4人に1人が糖尿病の
また、糖尿病でない方にも糖尿病について知って頂
現在、糖尿病の方は治療の継続を、糖尿病でない方は
けるよう、今年も世界糖尿病デーに合わせ、11月
これからならないように予防することが大切です。
19日(土)に第 8 回糖尿病フェアを開催予定です。
では、糖尿病は何の為に治療を、または予防をしな
ければいけないのでしょうか?
皆様に糖尿病について分かりやすく情報をお伝えでき
る様、今年も頑張って準備を進めています。ぜひお越
それは、合併症(網膜症、腎症、神経障害、動脈硬化)
の予防のためです。皆さんの QOL(生活の質)を保っ
ていくためにも、血糖コントロールを良好にすること
が必要となります。糖尿病と向き合い、上手く付き合っ
し下さい!詳細が決まりましたら、院内ポスターを掲
示しますので御確認下さい。
糖尿病を正しく理解し、これからも充実した生活を
送りましょう。
ていくには、「糖尿病を理解する」ことが大切です。
14時から糖尿病教室を行っています。
医師・看護師・薬剤師・理学療法士・臨床検査技師・
管理栄養士で組織された糖尿病患者さんをサポートす
るチームが主催し、全2回で各職種から糖尿病の基礎
について講義を行っています。1回目は、糖尿病につ
いて、薬物療法について、食事療法についての基本を
お話し、2回目は、糖尿病の合併症について、運動療
当院の糖尿病療養支援チーム
当院では、外来・入院患者さんに向けて毎週木曜日
森 真希(糖尿病療養指導士・管理栄養士)
~糖尿病教室~ 毎週木曜日14時から南館 6 階研修室にて開催しています。
1回目
14:00 ~ 15:00 薬物療法について
15:00 ~ 15:30 糖尿病について
15:30 ~ 16:00 食事療法について
糖尿病について一緒
に勉強しましょう。
2回目
14:00 ~ 14:30 外食について
薬剤師
14:30 ~ 15:00 運動療法について
医師
理学療法士
15:00 ~ 15:30 糖尿病の合併症について
管理栄養士
医師
15:30 ~ 16:00 日常生活の注意点・足のケアについて
看護師
編集後記
「ひらめいた!」っていう瞬間、す
ごく幸せな気分になります。どんなと
きか覚えていますか? がっぷり四つ
で机に向かっている時でもなかなかひ
らめかない・・なんて人もあきらめな
い、あきらめない。数学者・岡潔博士
は留学中に 2 つの大偉業を達成して
おり、一つめは「ジュネーブ湖で船に
管理栄養士
百合樹 [ ゆりのき ] 第 27 号
乗って大揺れした瞬間」、二つ目は「森
を散歩していて、リンゴの花があちこ
ちに咲いているのを見た時」。先日か
わいいヒマワリを見ましたが、別段ひ
らめく情感はありませんでした。日々
の準備や積み重ねがものをいうのは言
うまでもありませんね・・(倉)
発行日:平成28 年 7 月 1 日
発行責任者:病院長 廣瀬隆一
発行者:北里大学メディカルセンター
広報委員会
埼玉県北本市荒井 6-100
(048)593-1212 ㈹
印 刷:関東図書株式会社