仕様書 - 国立研究開発法人日本医療研究開発機構

仕 様 書
1.
業務名称
平成 28 年度ゲノム医療研究の推進支援業務
2.
目的
平成 27 年 7 月にゲノム医療実現推進協議会が公表した「中間とりまとめ1」において、日本医療研究開
発機構(以下、
「AMED」という。
)がゲノム医療研究に関する個別の疾患研究と研究基盤のマッチング、
及び連携の仲介役を有効にはたすことが示され、平成 28 年度新規事業「ゲノム医療実現推進プラットフ
ォーム事業(文部科学省)2」及び「臨床ゲノム情報統合データベース整備事業(厚生労働省)3」
(以下、
「新規事業」という。
)の一部予算により、その機能について検討し対応していくこととしている。
AMED が同年 10 月に設置したゲノム医療研究推進ワーキンググループ(WG)の「報告書4」において、
既存の研究基盤利活用にあたっての課題や支援の方向性が示されたことから、AMED が試行的にバイオ
バンク試料・情報利活用のためのマッチング機能について、問題点の整理や具体的な解決・対応策のとり
まとめを行った上で、AMED ゲノム医療研究支援機能を立ち上げていくこととしたい。
ついては、平成 28 年度において、バイオバンク試料・情報利活用のためのワンストップサービス及び
「ゲノム医療実現のためのデータシェアリングポリシー5」の運用を行いつつ研究基盤の利活用に向けた諸
課題の検討を進めるため、当該業務を支援する機関を募集することとする。
3.
本事業で受注者が担う主な機能
受注者は、これまで各省連携プロジェクト「疾病克服に向けたゲノム医療実現化プロジェクト6」
(以下、
「実現化プロジェクト」という。
)が蓄積してきた「研究基盤の利活用に向けた諸課題に関する議論」を
整理し、
AMED における個別の疾患研究とマッチングさせる機能の企画立案へと適切に反映させること。
まず、AMED は国内の個別研究と研究基盤のマッチング機能を構築する際に想定される問題点の整理
や具体的な解決・対応策の検討に向けて、実現化プロジェクトのプログラムディレクター(PD)
、新規事
業のプログラムスーパーバイザー(PS)
、同プログラムオフィサー(PO)
、及び関連するバイオバンク等
の代表者が一堂に集う会議の場を設定する。また、AMED は国内における試料・情報の所在についての
「見える化」やバイオバンクの品質向上に関する方針の策定等について、関係者を集めた複数のワーキン
ググループ(WG)を設置する。現時点で想定する主な検討課題は、次の通りである。
○試料・情報分譲に関するワンストップサービスの実施形態
○データシェアリングポリシーの運用
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ゲノム医療実現推進協議会「中間とりまとめ」:
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/genome/pdf/h2707_torimatome.pdf
ゲノム医療実現推進プラットフォーム事業:
http://www.amed.go.jp/koubo/040120160422-01.html
臨床ゲノム情報統合データベース整備事業:
http://www.amed.go.jp/koubo/040120160422-02.html
ゲノム医療研究推進ワーキンググループ報告書:
http://www.amed.go.jp/content/files/jp/program/0401_%20genomewg-report.pdf
ゲノム医療実現のためのデータシェアリングポリシー:
http://www.amed.go.jp/content/files/jp/program/0401_datasharing-policy.pdf
疾病克服に向けたゲノム医療実現化プロジェクト:
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/siryou/pdf/h28_gaiyou.pdf
1
○倫理的・法的・社会的問題(ELSI)の検討支援
○各学会、企業等との連携及びネットワーク形成のあり方
PD・PS・PO らが集う会議は原則四半期につき 1 回、関係者による WG 会合はそれぞれ原則月 1 回実
施する予定である。受注者は、これらの会合で議論される諸課題の論点整理を行うとともに、日程の調整、
資料や議事録の作成補助等を含む運営サポートを行うこと。なお、平成 29 年 1 月~3 月の開催を予定す
る「PD・PS・PO らが集う会議」に係る日程調整は、AMED 内で別途行うため本業務へ含めないこと。
さらに、AMED は個別の疾患研究と研究基盤のマッチング機能として試行するワンストップサービス
や電算資源の供用等について、準備が整い次第速やかに開始する予定である。受注者は、それらのサービ
スの基盤となるポータルサイトの構築に向けて、自らが優位とする保有ノウハウや人脈・業界ネットワー
ク等を駆使して、当該ポータルサイトに掲載する各種情報と付加するサービスの「立ち上げ」及び「維持・
展開」に関わる企画立案を行うこと。
4.
発注条件
(1) 履行期限
平成 29 年 3 月 31 日(金)
(2) 実施場所・備品
本業務に係る場所及び設備・備品については、受注者側の負担で準備すること。本業務が支援対象
とする会合は、原則として AMED 内で実施するものとする。
(3) 支給品・貸与品
受注者からの依頼に基づき、AMED より可能な範囲で本業務に必要な資料を貸与する。なお、本
業務実施中は管理責任者を定め適切に管理し、業務完了時には返却のこと。
(4) 選定条件
本業務の選定条件については、別紙「提案書作成要領」及び「企画提案書評価表」等を基に審査し
選定する。
(5) その他
受注者は、少なくとも 2 名の専任的に業務管理を行う者を配置すること。
5.
作業条件
(1) 計画概要の作成
業務開始にあたって、速やかに実施体制を含めた全体計画を作成すること。
(2) 詳細な計画書の作成
業務項目ごとに順次、AMED(及び必要の際は有識者)との協議の上で、詳細な計画書(実施体制
及びスケジュール等を含む)を作成すること。
(3) 進捗管理
受注者は、AMED からの指示が無い限り、本業務に関する打ち合わせを AMED 執務スペースにお
いて原則週 1 回実施することとする。受注者は関連する会議資料の作成を支援すること。打ち合わせ
においては、適宜仕様の変更状況を報告し、問題点に対しては速やかに是正処置を講じること。打ち
合わせ後には議事録を作成し、AMED に提出して了承を得ること。資料及び議事録作成のために使
2
用する PC や OA 機器等の事務機器・用品は受注者が用意すること。業務の趣旨若しくは目的が逸脱
している、と判断した場合、受注者に是正を求めるので、受注者は適切な措置を講じること。
(4) 仕様管理
計画変更については、上記の進捗管理による定例会議、報告にかかわらず、速やかに AMED に報
告し、AMED の承認を得た上で実施すること。また、仕様書に記載されていない事項については、
AMED と受注者の間で協議の上取り決めること。
6.
納品・検収
(1) 納品物
納品物品名
納品形態・部数
PD・PS・PO らの会議や WG 会合の
紙媒体 2 部
運営サポートに伴う作成物(資料・議事録等)
電子媒体 1 部
紙媒体 2 部
情報ポータルサイトの
電子媒体 1 部
立ち上げ及び維持に関する提案物
納品
備考
適宜
※
適宜
※
※ ドキュメントの電子媒体は、Windows 7 で Word 2013、Excel 2013、Power Point 2013、Adobe
Reader のいずれかで閲覧可能な形式とする。
※ セキュリティ等の観点から、AMED と協議の上、非公開とするべき部分については、マスキングを
実施するなど適切な処置を講ずること。
(2) 納入場所
〒100-0004 東京都千代田区大手町 1 丁目 7 番 1 号 読売新聞ビル 21 階
国立研究開発法人日本医療研究開発機構 バイオバンク事業部 基盤研究課
(3) 検収
指定納品物の妥当性確認で数量、記述内容、形式に問題がないこと。
(4) 瑕疵担保責任
本契約の検収終了後 1 年間とする。
7.
受注者要件
本仕様について定めのない事項について疑義が生じた場合には、
AMED 担当者と受注者の間で協議を行
い、その指示に従うものとする。本件業務の受注者は、事業者内で「個人情報保護規定」等が制定され、
運用されていること。
8.
その他
(1) 守秘義務
本業務で扱う情報(貸与品を含む。以下、同じ。
)は本業務の目的のためにのみ使用し、それ以外
の目的には一切使用しないこと。本業務で扱う情報、及び本業務履行中に知り得た情報については第
三者に漏らしてはならない。但し、AMED の許可を得た場合または公知となった以降はこの限りで
はない。下請け業者又は関連会社に本業務の一部を実施させる場合、事前に AMED の承認を得るも
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のとする。なお、受注者は下請け業者又は関連会社に同等の守秘義務を負わせるものとする。本守秘
義務は契約終了後も継続するものとする。
(2) 成果物の帰属
契約の履行に関して生じた成果物の知的財産権は受注者が従前から保有するものを除いてすべて
AMED に帰属する。
(3) その他
本仕様について定めのない事項について疑義が生じた場合には、AMED 担当者と受注者の間で協
議を行い、その指示に従うものとする。
以 上
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