記 者 発 表 資 料 平 成 2 8 年 6 月 3 0 日 (県政・横浜経済記者クラブ

平成28年 6月30日
記 者 発 表 資 料
(県政・横浜経済記者クラブ同時発表)
本県では、県内の産業構造を明らかにする基礎資料として、昭和55(1980)年以来
およそ5年ごとに産業連関表を作成しており、このたび7回目の産業連関表となる、
「平成23(2011)年神奈川県産業連関表」を作成しました。
1
神奈川県産業連関表とは
●
1年間に行われた財・サービスの産業相互間の取引をまとめた産業部門別の一覧表
●
これまで、昭和55年、60年、平成2年、7年、12年、17年を対象期間として作成
●
需要と県内生産額の関係から、新たな需要が発生した場合における県内生産額の増加額
(経済波及効果)の試算が可能
・
試算の例として、イベント開催、企業誘致、公共事業の施策効果などがあり、経済波及効果分析
の方法については、毎年、県民の方々などを対象に研修会を実施しています。
(今年度は平成29年2月頃を予定)
2
●
平成23年の神奈川県の県内生産額(報告書30∼35ページ参照)
平成23年の県内生産額は59兆8500億円
となり、平成17年からわずかに減少した。
(△0.4%
●
2321億円減)
農林水産業
県内生産額(億円)
増減率 寄与度
平成17年 平成23年
増減額
1,281
1,368
86
6.7%
0.0%
90
79
210,294
192,898
建設
38,014
29,736
サービス(2兆627億円増)
電力・ガス・水道
18,869
21,628
不動産(7405億円増)
商業
47,232
金融・保険
19,806
不動産
59,128
66,532
7,405
12.5%
1.2%
運輸・郵便
30,094
30,258
164
0.5%
0.0%
情報通信
27,545
29,848
2,303
8.4%
0.4%
公務
16,802
18,003
1,201
7.1%
0.2%
サービス
129,288
149,915
20,627
16.0%
3.4%
分類不明
2,377
600,822
2,682
598,500
305
-2,321
12.8%
-0.4%
0.1%
-0.4%
増加した主な産業
電力・ガス・水道(2759億円増)
●
産 業 名
減少した主な産業
製造業(1兆7396億円減)
建設(8277億円減)
商業(7116億円減)
鉱業
製造業
全産業
・
神奈川県の主要な産業である製造業の減少
-11 -12.5%
-17,396
-0.0%
-8.3%
-2.9%
-8,277 -21.8%
-1.4%
2,759
14.6%
0.5%
40,116
-7,116 -15.1%
-1.2%
15,437
-4,370 -22.1%
-0.7%
四捨五入の関係で、内訳の計と合計が合わない
場合があります。
には、輸送機械の大幅減が影響した。
(報告書32∼33ページ参照)
※ 詳しくは、ホームページ
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f6782/
をご覧ください。
(問い合わせ先)
神奈川県統計センター
企画分析課長 原
電話 045-312-1121(内線
企画分析課
戸松、松本
電話 045-312-1121(内線
2520)
2521)
3
●
平成23年の神奈川県の県内生産額の産業別特化係数(報告書35ページ参照)
産業別特化係数からわかる神奈川の特徴
・
不動産や電力・ガス・水道などが
農林水産業
分類不明
全国水準を上回っている。
・
農林水産業や鉱業は、全国水準を
大きく下回っている。
貸業を営んでいるとみなす帰属家賃を含んで
おり、本県が全国水準を上回るのは、不動産
価格が高いためと考えられる。
1.600
1.000
鉱業
1.000
サービス
製造業
公務
建設
(全国水準は1.000)
不動産には、持ち家に居住する者が住宅賃
1.600
0.000
情報通信
電力・ガス・水道
運輸・郵便
商業
不動産
金融・保険
平成17年
平成23年
用語 特化係数
県内生産額構成比を国内生産額構成比で除したもので、県の各産業が全国と比較してどの程度の水準にあるか
を示す係数。
この係数が1.000を超えた場合、本県はその産業の構成比が全国よりも高い水準にあることを示す 。
4
●
平成23年の神奈川県の生産波及力(報告書46∼47ページ参照)
生産波及力の全産業での平均は1.278
(対平成17年比0.047ポイント低下)
●
生産波及力が高い主な産業
平 成 1 7年
平 成 2 3年
農 林 水 産業
鉱業
飲食料品
繊維製品
・
鉄鋼(1.477)
パ ル プ ・紙 ・ 木製 品
・
鉱業(1.436)
石 油 ・ 石炭 製 品
・
輸送機械(1.354)
・
金属製品(1.339)
化学製品
プ ラ ス チッ ク ・ゴ ム
窯 業 ・ 土石 製 品
鉄鋼
非鉄金属
生産波及力は、地域的な要因よりも、他産業
との関連度合いを要因としている。
金属製品
は ん 用 機械
生 産 用 機械
業 務 用 機械
電子部品
電気機械
用語 生産波及力
情 報 ・ 通信 機 器
輸送機械
ある産業に1単位の需要が発生した場合に、県内の産
業全体にもたらされる生産増加の大きさを示す係数。
例えば、輸送機械の生産波及力は1.354なので、需要が
1億円増加した場合には県内生産額は1億3540万円増加
すると計算できる。
そ の 他 の製 造 工業 製 品
建設
電 力 ・ ガス ・ 熱供 給
水道
廃 棄 物 処理
商業
金 融 ・ 保険
不動産
運 輸 ・ 郵便
情報通信
公務
教 育 ・ 研究
医 療 ・ 福祉
そ の 他 の非 営 利団 体 サー ビ ス
対 事 業 所サ ー ビス
対 個 人 サー ビ ス
事務用品
分類不明
1.00
1.25
1.50
1.75
2.00
2.25