センター通信第1号はこちら

平成 26 年 1 月発行
(社福)神戸市社会福祉協議会
神戸市成年後見支援センター
住所:神戸市中央区磯上通 3 丁目 1-32
こうべ市民福祉交流センター4 階
電話:078-271-5321
FAX:078-271-2250
神戸市成年後見支援センターを
ぜひご利用ください
平成 23 年 1 月にオープンした神戸市成年後見支援センターは、
もうすぐ開所3年を迎えます。みなさんが、よりよく利用でき
るためにセンターの機能をご紹介します!
センターの活動
相
市民後見人の養成
談
センター職員による相談(電話
来所)と、予約制の専門相談(弁
護士等)を実施しています
市 民 後 見 人 養 成 研 修を 開 催
し、修了生の中から候補者と
して登録を行い、家裁から後
見人として選任されることを
目指しています
市民後見人の支援
市民後見人候補者参加の交
流会(研修会)の開催、後見人
を受任した市民後見人の後
見監督業務等を行い、日々
の後見業務をサポート
広報啓発活動
成年後見制度利用のための
相談室の開催
成年後見制度に関する講
師活動や HP 等による
市民後見人候補者による、
成年後見制度や利用手続
情報発信をしています
きに関する相談室を、区役
所(東灘垂水西)にて実施中
相
一般相談
一般相談 平日の 9 時から 17 時
談
電話来所による相談にセンター職員が対応します
事例その1
相談者 :ケアマネジャー 対象者:80 代独居 認知症 要介護1
相談内容:本人の認知症進行。金銭管理不可。普通預金の残高少なく、定期預金を解約したい。銀行へ問い合
わせると、後見人を付けるよう言われたがどうすれば良いのか?
対
応:法定後見の利用検討の第一歩は、診断書の取得。まず、診断書による類型(後見、保佐、補助)を確認
したのち、申立人の検討、誰が実際の申立手続を行うのか等、手順を説明します
☛ 成年後見支援センターで出来ること
・申立までの助言(申立方法の説明、協力機関の紹介等)
・申立書類のチェック(持ち込み、FAX を利用した相談でも可)、作成支援、関係機関との連絡調整
☆後見センターが申立手続の代行はできません。また、申立書類は家裁に出向いて取得するか、家裁 HP より DL ができます
☛ 支援者の皆様にして頂きたいこと
・申立に協力して頂ける親族の有無の確認
・ご本人様が、診断書取得のために受診される際の同行(可能な範囲で)
☆申立書類の作成は、依頼料はかかりますが、弁護士司法書士等の専門家に作成依頼することも可能です
☆また、低所得の方は法テラスの利用ができる場合があります
専門相談(予約)
第 1,3 火曜日弁護士/第 2,4 火曜日司法書士・社会福祉士
事例その2=弁護士相談の利用=
13:30~16:30
相談者:長女
対象者:父親 70 代 脳梗塞による高次脳機能障害 要介護3
相談内容:在宅で妻の介護を受けている。判断能力は低下しており、自営の小さな会社で「代表取締役」になって
いるが経営実務は難しい。妻も長男も一緒に仕事をしているが、会社には借財もあり、長男は借財の
返済等に責任をもたず、 父親の資産を搾取している。父の資産を守るために父に後見人等をつける
と、父は代表取締役を続けることができるのか?長男からの搾取を防ぐために何か方法はあるのか?
対
応:(弁護士の意見)父親に後見人・保佐人がつくと、「取締役」の欠格事由に該当するため、退任せざるを得
ない。可能であれば妻が「代表取締役」となり、今後の会社経営は妻が行い、借財の整理を考えなけ
ればならない。借り換え等で対応できるのか、破産等の債務整理となるのかは今後の課題となる。父
親に後見人がつけば、父親の財産は長男に搾取されることはなくなる。後見人等の選任も今後検討が
必要。
☆センターで開催する専門相談は、権利侵害や成年後見制度に関する法律相談になります
専門相談は、支援者(ケアマネジャーや施設職員等)だけの利用でも可能です。本人や家族が納得するため
に専門職の意見を聞くことや、または支援者だけが相談を受け、今後の対応の判断材料にするなど、様々な形
で生かすことができます。まずは、成年後見支援センターにご相談ください。
神戸市の市民後見人養成・活動支援
神戸市市民後見人とは・・・
市民後見人とは、親族や専門家以外の第三者(市民)による後見人です。
現在は親族以外に専門職後見人といわれる弁護士、司法書士、社会福祉士などが後見業務を担っ
ています。しかし、今後認知症高齢者などの増加に伴い、成年後見制度の利用件数が急増し、専
門職後見人が不足する事態が見込まれます。
そこで神戸市では「住民相互の助け合い」の観点から、市民が後見業務を担う「神戸市市民後
見人」を養成しています。神戸市市民後見人の後見業務は、被後見人の「生活を見守る」
「入居施
設の支払いを年金等の収入から支払う」等、身上監護を中心とした※報酬を前提としない活動です。
※ただし、後見人に後見監督人が就いた場合は、後見監督人報酬が発生する場合があります。
ぜん
市
民
後
見
人
が
誕
生
す
る
ま
で
市民後見人の活動支援
養成研修受講
講義、面接、レポート
研修修了
登録前面接、現場実習
市民後見人候補者として登録
※
市長申立等から案件を検討
受任調整会議
弁護士等の専門家による受任前審査
家庭裁判所から選任
最終的には、家裁が決定
市民後見人として活動スタート
※市民後見人の受任案件は、現在市長申立を
現在、神戸市市民後見人が後見人になる時は、家庭
裁判所から神戸市社会福祉協議会が※1後見監督人にな
ることを求められています。
成年後見支援センターでは、随時市民後見人の相談
に対応し、後見活動や書類作成の助言を行います。ま
た、後見監督人の場合は、加えて監督業務を行います。
また、※2市民後見人候補者に向け、交流会(研修会)
を開催するなど、フォローアップを行っております。
※1専門職と複数後見の場合等、社協が
後見監督人に就任しない場合もあります
※2候補者とは、今後市民後見人になる
ために、成年後見支援センターに登録
をしている養成講座を修了した市民です
中心に検討しています
市民後見人(候補者)による取組み
東灘区・西区・垂水区において、市民後見
人候補者による、成年後見制度の概要や申立
手続きの方法の説明を行っております。
日時や場所などの詳細は、
「神戸市成年後見支
援センター」ホームページ、新着情報の「成
年後見利用手続き相談室」をご覧下さい。
~市民後見人候補者の想い~
・これまで生活してきた地域に恩返しをするつも
りで、市民後見人になろうと思いました
・これからの社会を支え合う、力のひとつになり
たいと思います
・高齢者の不安に寄り添う活動をしたいです
~後見活動をしている市民後見人の声~
・正直大変ですが、被後見人の方の笑顔を見ると
やりがいを感じます
・社協(成年後見支援センター)がついているの
で、安心して活動できます
・これからの取組みなので、先駆者として
責任ある行動を肝に銘じています
広報啓発活動
成年後見について知りたい
「成年後見制度って何?」制度の普及啓発のため、成年後見支援
センターでは、シンポジウムやセミナー等を開催しています。
また、神戸市出前トーク等講師派遣に対応することもあります。
神戸市成年後見支援センターが企画する講座等は、広報こ
うべ他、神戸市社会福祉協議会のHP上に随時アップします。
また、他団体等が主催する講座の講師として、お話しをさせ
ていただくこともあります。
パンフレットの作成・配布
成年後見支援センターのチラシの
他、成年後見制度のご利用をお考えの
方向けのパンフレット、また、活用サ
ポートブック等を作成しております。
神戸市社会福祉協議会HPの神戸市
成年後見支援センターページの、資料
室からPDFでダウンロードするこ
とが出来ます。ご活用下さい。
その他
市民後見人の活動は、現在全国
の市町村から問合せが増えている
ところです。最近では、神戸市民
後見人の取組みがテレビ取材を受けました。市民が単独で
後見人を受任する都市はまだ少なく、注目されています。
こうべ安心サポートセンター所長よりメッセージ
平成23年1月に開設された「神戸市成年後見支援センター」
成年後見支援センター長のつぶやき
私がはじめて権利擁護分野に携わった 10 年前
成年後見制度を必要とする人が的確に制度を利用できるよう、セン
と今を比較すると、成年後見のなり手が多様化し
ター職員が説明や申立に関するアドバイスを行っています。順調に事
ていると感じます。信用信頼が大切な制度です。
業も発展し、その間多くの方々のご協力とご支援をいただき厚くお礼
関係機関や団体、専門家等と顔の見える関係づ
申し上げます。H25年 4 月より着任し、9ケ月が経過しました。職員の
くりを大切にしたいと思います。まだ小さなセンタ
熱心な様子に制度に対する関心の高さをあらためて感じています。こ
ーです。2 倍 3 倍の力を発揮できるように、みなさ
れからも皆様の身近なセンターとして創意工夫を重ね、より利用しや
んとネットワークの根をどんどん張っていきます!
すいセンターを目指し努力していきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いします。
今後
成年後見支援センター通信(年2回予定)は、
「神戸市成年後見支援センター」ホームページにアップし
ていく予定です。