資料2 平成 28 年 6 月 27 日 青 森 市 アウガにおける修繕積立金の取り崩しについて 1 修繕積立金の概要 (1)修繕積立金の概要 アウガ管理規約等に基づき、アウガの建物及び設備の周期的かつ計画的 に行う修繕等に充てることを目的に、区分所有者である店舗、金融機関、市 の 3 者が積み立てた資金であり、区分所有者 3 者の共有財産として、管理 者である青森駅前再開発ビル株式会社が管理。 (2)残高(平成 28 年 3 月末時点) 約 4 億 1 千万円 (3)各区分所有者の積立額(平成 28 年 3 月末時点まで) 区分 2 積立額(千円) 割合 市(公的施設及び駐車場) 約 230,000 56.1% 店舗及び金融機関 約 180,000 43.9% (うち青森駅前再開発ビル株式会社分) (約 80,000) (19.5%) 合計 約 410,000 100.0% アウガ区分所有者集会における修繕積立金取り崩しに関する議案の内容 (1)議案の内容 アウガ管理規約に、緊急の場合、区分所有者集会の合意があれば修繕以 外の目的でも修繕積立金を使用することができる旨を追加し、平成 28 年 度修繕積立金特別会計予算の支出に、支援金 2 億円を計上。 (2)審議経緯 ①平成 28 年 5 月 27 日 アウガ店舗共有者協議会総会 上記議案について、賛成多数で可決。 ②平成 28 年 6 月 3 日 アウガ施設代表者協議会 上記議案について、アウガ区分所有者臨時集会へ提案することを決定。 ③平成 28 年 6 月 13 日 平成 28 年度第 2 回アウガ区分所有者臨時集会 上記議案が審議され、現在も継続審議中。 (3)修繕積立金の取り崩しの目的(アウガ店舗共有者協議会提案理由) 青森駅前再開発ビル株式会社の資金繰りの破綻に備え資金に余裕を持 たせることで、テナントや関係者に不測の損害が生じることを回避するた 1/3 資料2 め、管理費の修繕積立金を使用して青森駅前再開発ビル株式会社を支援す る。 (4)取り崩し額の積算根拠(平成 28 年度第 2 回アウガ区分所有者臨時集会に おける店舗共有者からの説明) 所要額 区分 (千円) ① 第 25 期(平成 28 年度)損益見込 約 71,000 ② 売上預り金 約 42,000 ③ 営業保証金 約 76,000 ④ 弁護士費用見込 約 20,000 ⑤ ⑥ 所要額計(①+②+③+④) 現預金残高 約 59,000 ⑦ ⑧ 差引(⑤-⑥) 約 150,000 予備費 約 50,000 合計(⑦+⑧) 3 約 209,000 約 200,000 修繕積立金の取り崩しに当たっての市の考え方 青森駅前再開発ビル株式会社の資金繰りが破綻し、テナントや関係者に不 測の損害が生じることになれば、アウガの円滑な公共化に支障をきたし、市 民に不利益となることから、このような事態を回避することは、公益性の観 点から必要である。 このため、アウガの円滑な公共化に向けて、テナントをはじめとする関係 者に混乱を生じさせることなく商業施設を整理していくには、一定の期間、 関係者に不測の損害を与えず、経営可能となる資金を確保する必要があるも のと判断し、アウガ店舗共有者協議会からの提案に賛同することについて、 議会へ議案としてお諮りすることとしたものである。 4 アウガ区分所有者集会における青森市の議決権の行使に関する条例案の概要 (1)提案理由 アウガ区分所有者集会において市が有する議決権の行使について必要 な事項を定めるため、提案するものである。 2/3 資料2 (2)条例案の概要 アウガ区分所有者集会において次に掲げる旨の決議をしようとする場 合は、市は、それらの決議に賛成することを定める。 ①修繕積立金を建物等の修繕以外の目的にも使用して青森駅前再開発ビ ル株式会社を支援するために、アウガ管理規約を変更すること。 ②修繕積立金特別会計から支援金として 2 億円支出するために、予算を 変更すること。 (3)施行期日及び失効 当該条例は、公布の日から施行し、平成 28 年 6 月 30 日限り、その効 力を失う。 5 青森駅前再開発ビル株式会社のあり方について 市は、引き続き、青森駅前再開発ビル株式会社と連携し、関係者間の意見調 整を行い、できる限り早期に、同社のあり方の検討結果を含む、最終的な市の 対応方針(案)を取りまとめる。 3/3
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