入 札 公 告 - jamstec

入
札 公 告
一般競争入札について、次のとおり公告する。
平成28年6月29日
国立研究開発法人海洋研究開発機構
分任契約担当役 経理部長 池川 和彦
(公印省略)
1.競争に付する事項
名 大水深用ライザー管接合構造についての検討
(1)件
(2)履行期限 平成29年3月31日(金)
2.契約方式
最低価格落札方式(技術審査有)
3.競争参加資格
平成28・29・30年度 全省庁統一競争入札参加資格
「物品の製造」または「役務の提供等」
:
4.必要書類等の提出場所等
(1)必要書類等の提出場所、契約条項を示す場所、入札説明書の交付場所及び問合せ先
〒237-0061 神奈川県横須賀市夏島町2番地15
国立研究開発法人海洋研究開発機構 経理部契約第1課 伊澤 葉子
電話 046-867-9126 FAX 046-867-9125
(2)入札説明書の交付期間
機構ホームページに掲載の「入札説明書交付申請方法」により、電子メールにて交付する。
平成28年6月29日(水)10:00~平成28年7月8日(金)
17:00まで
(3)仕様説明会 なし
(4)必要書類の提出期限
平成28年7月25日(月)12:00
(5)入札及び開札の日時及び場所
平成28年8月9日(火)14:00
国立研究開発法人海洋研究開発機構 横須賀本部 本館1階 第2セミナー室
5.入札者に求められる義務
入札に参加しようとする者は、4.(2)の入札説明書の交付を受けなければならない。
6.入札保証金及び契約保証金
免除する。
7.その他
(1)詳細については、「入札説明書」による。また、入札に当たっては、上記に記載のほか、
機構ホームページ(http://www.jamstec.go.jp/j/about/procurement/index.html)で公表
している「入札参加者心得」を熟読し承知した上で入札に参加すること。
(2)本公告に関する仕様書を、機構ホームページ(http://www.jamstec.go.jp/bid/)で公表
している。
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仕
様
書
1. 件名
大水深用ライザー管接合構造についての検討
2. 概要
国立研究開発法人海洋研究開発機構(以下、「機構」という。)は、地球深部探査船「ちきゅう」
(以下、「ちきゅう」という。)のライザー掘削水深を 4000m 超に増大させることを計画している。このため
には、ライザー管の強度確保のため、軽量、高強度、高剛性のライザー管を適用する必要がある。本件
では、このような掘削水深の増深化を目的として、炭素繊維強化プラスチック(以下、「CFRP」という。)
を主管とするライザー管を想定し、その CFRP 管体と端部鋼製コネクタとの接合構造についての検討を行
う。
3. 納入品
(1) 「大水深用ライザー管接合構造についての検討」報告書 3 式
(2) 上記(1)の電子ファイル 1 式
4. 納入場所
神奈川県横浜市金沢区昭和町 3173-25
国立研究開発法人海洋研究開発機構 横浜研究所 地球深部探査センター
5. 納入期限
平成 29 年 3 月 31 日(金)
6. 仕様
CFRP 管体と鋼製コネクタとの接合構造(以下、「CFRP 接合構造」という。)についての検討を行うた
め、6.1 項に示す実機 CFRP ライザー管の主管に相当する縮小試験体 3 種を設計・製作し、評価試験
および試験後の調査を実施し、報告書を提出すること。
6.1 実機 CFRP ライザー管の仕様について
本件では、CFRP ライザー管に関する検討を実施するが、その検討の基礎となる実機 CFRP ライザー管の
概略仕様を以下に示す。
(1) 構成:
主管及び付属管(Choke/Kill Line, Booster Line, Hydraulic Line)を有する。
主管は、両端にライザー管接続用の鋼製コネクタを有する。
(2) 管体主要素材
:メソフェーズピッチ系 CFRP
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(3) 全長
:約 27m
(4) 内径
:約 0.5m (内面には CFRP の摩耗防止用のライナー部を有する)
(5) 重量
:管体素材として CFRP を適用することにより、可能な限り軽量化を図る。
(6) 定格荷重
:18,000kN 以上
長手方向の引張荷重は、一方の鋼製コネクタから CFRP 主管を通して他端の鋼製コネクタへ伝
達され、上記荷重を保持できるものとする。
(7) その他: 「ちきゅう」などの大水深掘削船の機器を用いて設置・回収及び掘削オペレーションが可
能であるものとする。「ちきゅう」の掘削機器については、当機構のウェブページ
(http://www.jamstec.go.jp/chikyu/j/about/data/)を参照のこと。
6.2 縮小試験体 1 の設計
本項では、CFRP 接合構造を検討するために設計・製作及び評価試験を実施する縮小試験体1
の仕様を示す。
(1)構成: 主管に相当するものとし、両端に鋼製コネクタを備えた CFRP 管体とすること。
(2) 縮尺: 内径の縮尺を 6.1 項に示す実機ライザー管の約 5 分の 1 程度とすること。
(3) 全長: 全長は上記縮尺を適用せず、試験に影響を与えない長さとすること。
(4) 管体主要素材:
メソフェーズピッチ系炭素繊維を熱硬化性樹脂マトリックスで結合した CFRP とすること。
また、主構造はフィラメントワインディング法にて製作すること。
(5) ライナー:
CFRP 管体内面に鋼製ライナーを有する。ただし、本ライナーは引張試験結果(引張強度)に
影響を与えない構造とすること。
(6) 鋼製コネクタ:
鋼製コネクタは、一方の端部に CFRP 管体との接合部、他端に引張試験装置への取り付けに
使用するフランジを備えたコネクタとし、引張試験時に CFRP 接合構造より先に損傷しない十分な
強度を有すること。また、機構担当者が変位計を設置するための M8 タップ4箇所をフランジ部に設
けること。
(7)CFRP 管体部:
実機サイズとした場合に、ライナー部強度は含まず CFRP 部のみで引張強度 18,000kN 以上
相当の強度を有するものとして検討すること。
(8) CFRP 接合構造:
鋼製コネクタには1箇所の溝(円筒部円周状)を設け、引張荷重はその溝部を通して CFRP 管
体に伝達する。CFRP 接合構造は実機サイズとした場合に、引張強度が 18,000kN 以上相当の
強度を有するものとして検討のこと。
(9) 設計の確認:
数値解析や類似の強度試験結果などにより、強度的根拠を機構担当者に示すこと。
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6.3 縮小試験体 2 の設計
本項では、CFRP 接合構造を検討するために設計・製作及び評価試験を実施する縮小試験体2の
仕様を示す。
(1)構成
(2) 縮尺
:6.2 項(1)参照
: 内径の縮尺を 6.1 項に示す実機ライザー管の約 5 分の 2 程度とすること。
(3) 全長
:6.2 項(3)参照
(4) 管体主要素材
:6.2 項(4)参照
(5) ライナー
:6.2 項(5)参照
(6) 鋼製コネクタ
:6.2 項(6)参照
(7) CFRP 管体部:
実機サイズとした場合に、ライナー部強度は含まず CFRP 部のみで引張強度 6,000kN 以上相
当の強度を有するものとして検討のこと。
(8) CFRP 接合構造:
鋼製コネクタには1箇所の溝(円筒部円周状)を設け、引張荷重はその溝部を通して CFRP 管
体に伝達する。CFRP 接合構造は、実機サイズとした場合に、引張強度が 6,000kN 以上相当の
強度を有するものとして検討のこと。
(9) 設計の確認
:6.2 項(9)参照
6.4 縮小試験体 3 の設計
本項では、CFRP 接合構造および製造方法を検討するために設計・試作及び評価試験を実施
する縮小試験体 3 の仕様を示す。
(1)構成
: 6.2 項(1)参照
(2) 縮尺
: 6.2 項(2)参照
(3) 全長
: 6.2 項(3)参照
(4) 管体主要素材:
メソフェーズピッチ系炭素繊維を熱硬化性樹脂マトリックスで結合した CFRP とすること。
また、主構造はシートワインディング法にて製作すること。
(5) ライナー
:6.2 項(5)参照
(6) 鋼製コネクタ
:6.2 項(6)参照
(7)CFRP 管体部:
実機サイズとした場合に、ライナー部強度は含まず CFRP 部のみで引張強度 6,000kN 以上相
当の強度を有するものとして検討すること。
(8) CFRP 接合構造:
鋼製コネクタには1箇所の溝(円筒部円周状)を設け、引張荷重はその溝部を通して CFRP 管
体に伝達する。CFRP 接合構造は実機サイズとした場合に、引張強度が 6,000kN 以上相当の
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強度を有するものとして検討のこと。
(9) 設計の確認
:6.2 項(9)参照
6.5 縮小試験体の製作
6.2~6.4 項で設計した縮小試験体を以下の個数を製作すること。なお、製作前に、各設計について
機構担当者の確認を得ること。
(1) 6.2 項 縮小試験体 1
3式
(2) 6.3 項 縮小試験体 2
3式
(3) 6.4 項 縮小試験体 3
3式
6.6 縮小試験体の引張試験の実施
6.5 項で製作した縮小試験体について引張試験を実施すること。引張試験の内容を以下に示す。
(1) 試験装置
各縮小試験体について設計引張強度以上の十分な荷重を与えられる試験装置を用いること。
(2) 測定項目
引張荷重-変位曲線、各部歪みおよび破断荷重を計測すること。なお、これらの項目以外に、
機構担当者によるフランジ間変位の計測もあわせて実施する。
(3) 調査
試験後に損傷箇所の状況を調査すること。
6.7 報告書
6.2~6.6 項の内容を取りまとめて報告書を作成し提出すること。なお、報告書の内容についての報告会
を実施すること。
7. 検査
機構担当者が評価試験に立ち会う。また、報告書の内容を精査し、仕様内容を満たしているかを確認
する。
8.保証
報告書の内容に不備があった場合は無償で修正すること。試験内容に不備があった場合は再試験を
実施すること
9.守秘義務
本業務を遂行中に知り得た事項について、当機構の承認を得た場合を除き、他に漏らしてはならな
い。
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10. 個人情報の預託の有無
無し
11. その他
(1) 本仕様書に疑義が生じた場合、または本仕様書に定めのない事項で必要がある場合は、機構担
当者と協議し指示を受けること。
(2) 「ちきゅう」の機器について確認が必要な場合は、秘密保持に関する取り決めを行った上で関連図
面の閲覧を許可する。
(3) 各試験で破壊した試験体などを廃棄する際は、関係法令に基づき適切に処理すること。