2016年6月27日 英国EU離脱の余波 -週明けの日本株は反騰- <週明けの日本株は反騰> 先週末の英国の国民投票の予想外の結果を受けて、 24日の日本株は前日比▲1,286円(▲7.9%)と 大きく下落しましたが、週明けの日本株市場は前 日比+357円(+2.4%)と反騰しました。日本の 株式市場は一応の落ち着きを取り戻しています。 金曜日の各国の株式市場も大きく下落しましたが、 日本の下落率が相対的に大きかったことや、東京 市場が開く前に政府・日銀が緊急会合を実施した ことなどを受けて、日本株は反騰しました。 また、26日に行われたスペインの総選挙でEU緊縮 策に反対する急進左派のポデモス党が議席を伸ば せなかったことから、ブレグジット(英国のEU離 脱)の流れがEU各国に広がる懸念を薄めています。 <日経平均の推移> (2016/1/4~2016/6/27) (円) 19,000 18,000 17,000 16,000 15,000 日経平均 14,000 16年1月 16年3月 16年5月 <今後の見通し> 英国では国民投票の結果を受けて、スコットラン ドで再び独立の機運が高まっています。また、再 投票を求める動きもあるなど英国内の政治情勢は 混迷が深まると見込まれます。 一方で、英国での状況を見て、EU離脱派の多い国 では逆に政治の安定を求める動きもうかがえます。 26日のスペインの選挙結果は正にこの動きである と言えます。 ブレグジットが日本経済に与える影響は未知数で すが、政府・日銀は金融市場安定のため企業向け の資金供給を潤沢にし、流動性確保に万全を期す と表明しています。さらにこの秋に行われる経済 対策を当初見込みよりも多い10兆円規模にすると の話もでており、日本経済の減速リスクに備えま す。 しばらく不安定な市場環境が続くと予想されます が、各国の政府・中央銀行が市場安定に向けて協 調する動きを見せており、金融市場は徐々に落ち 着きを取り戻すものと見込まれます。 <米ドル/円の推移> (円) (2016/1/4~2016/6/27 15時半現在) 125 120 115 110 105 米ドル/円 100 16年1月 16年3月 16年5月 出所:Bloomberg ■当資料は情報提供を目的として大和住銀投信投資顧問が作成したものであり、特定の投資信託・生命保険・株式・債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。 ■当資料は各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。■当資料に記載されている今後の見通 し・コメントは、作成日現在のものであり、事前の予告なしに将来変更される場合があります。■当資料内の運用実績等に関するグラフ、数値等は過去のものであり、将来 の運用成果等を約束するものではありません。■当資料内のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。
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