平成 28 年熊本地震における日本赤十字社(当院)の対応 1 救護班による医療救護 日本赤十字社では、これまで4班の dERU(仮設診療所)を設置、救護班 207 班(計 1,600 人)を派遣して、各地の避難所における医療救援や巡回診療、医 療ニーズの調査などを行いました。避難者の減少および地元医療機関の再開な どにより、日本赤十字社の救護班による活動は6月2日(木)までに終了、地 元医療機関へ引き継いでいます。 また、上記の他、複数の赤十字病院から現地に DMAT を派遣しています。 ≪当院からの職員派遣状況≫ ①派遣職員 救護班1個班9名 (医師2名・看護師3名・薬剤師1名・事務3名) ※連絡調整員として日本赤十字社埼玉県支部職員2名が帯同 ②派遣先 日本赤十字社熊本県支部(※主な活動場所 阿蘇郡西原村) ③現地活動期間 平成 28 年4月 22 日(金)~4月 24 日(日)3日間 ※出発日:4月 20 日(水)主事・薬剤師 4月 21 日(木)医師・看護師 帰着日:4月 25 日(月)医師・看護師・薬剤師 4月 26 日(火)主事 (2)熊本赤十字病院支援 多くの職員が被災しながらも、基幹災害拠点病院として懸命の医療救護活動 を継続した熊本赤十字病院には、6月5日(日)までに、全国の赤十字病院から、 医師 63 名、 看護職員 202 名、事務職員 20 名の計 285 名が病院支援要員として、 また、病院支援コーディネーターとして、4 名の看護副部長が派遣され、病院 職員をサポートしました。 ≪当院からの職員派遣状況≫ ①病院支援要員 6名 職 種 医 師 看護師 派遣人数 派遣期間 1名 5/7(日)~13(金) 1名 4/25(月)~5/1(日) 1名 4/30(土)~ 5/6(金) 1名 5/3 (火・祝)~5/9(月) 1名 5/10 (火)~5/16(月) 事 務 1名 4/29 (金・祝)~5/5(木・祝) ②病院支援コーディネーター 職 種 派遣人数 看護師 1名 1名 派遣期間 5/24(火)~6/5(日) (3)日赤災害医療コーディネートチームの派遣 熊本県支部災害対策本部及び、御船地区、阿蘇地区等に派遣し、救護班の活 動調整や医療救護関係機関等との調整・協議にあたり、医療救護活動の戦略案 の策定や、熊本県支部災害対策本部への助言等を行いました。全国から 20 チ ームが派遣されました。 ≪当院からの派遣状況≫ ①日赤災害医療コーディネーター ②派遣先 医師1名 日本赤十字社熊本県支部(※主な活動場所:支部災害対策本部) ③現地活動期間 平成 28 年4月 18 日(月)~4月 23 日(土)6日間 出発日:4月 18 日(月) 帰着日:4月 24 日(日) (4)こころのケア活動 長引く避難所生活を送っている被災者やその支援者に対して、全国の支部・ 施設から派遣された 149 人のこころのケア要員等が心身のケアを行いました。 この活動は、地元保健師や DPAT (Disaster Psychiatric Assistance Team:災 害派遣精神医療チーム)などに引き継ぎ、6月 13 日(月)までに終了しました。 (5)被災者健康支援事業 避難所生活による健康への影響を最小限にすることを目的として、西原村の 避難所に避難している被災者 580 人(5月 30 日現在)を対象に、支援活動を 行っています。6月 10 日(金)から 7 月下旬までの避難所が開設されている 期間中に、全国から看護師チームを派遣します。 ≪当院からの派遣予定≫ ①派遣職員 看護師 2名 ②派遣先 日本赤十字社熊本県支部(※主な活動場所 阿蘇郡西原村) ③現地活動予定期間 平成 28 年7月 10 日(日)~7 月 15 日(金)6日間 (6)救援物資の配布 これまでに避難所などに避難されている方に配布した日本赤十字社からの 救援物資は、毛布 22,480 枚、安眠セット(枕、マット、アイマスク等)7,551 セット、 緊急セット(携帯ラジオ、懐中電灯等)654 セット、ブルーシート 11,230 枚です。 (7)義援金の受付状況 これまで寄せられた義援金の総額は 169 億 9,594 万 4,794 円(平成 28 年6 月 10 日現在 集計確認分)。随時、各県の配分委員会を通じて被災者に届けら れます。なお、受付期間が平成 29 年3月 31 日(金)までに延長されました。 詳しくは、日本赤十字社ホームページをご覧ください。 http://www.jrc.or.jp/
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