IT Optimize - Schneider Electric

StruxureWare Data Center Operation
ユーザーガイド – オプション
- IT Optimize
- IT Power Control
- Server Access
Version 7.4
注意事項:
使用されている画像は英語版です。目次のページ番号は実際のページ番号とは一致しません。またマニュアル内へ
のハイパーリンクはご使用できない制約があります。予めご了承ください。
ビデオチュートリアルに関しては以下の URL をご参照下さい。
-
IT Optimize
http://dcimsupport.apc.com/display/73video/How+to+setup+IT+Optimize+server
-
IT Power Control
http://dcimsupport.apc.com/pages/viewpage.action?pageId=93194340#id-ビデオチュートリアル-powercapvideo
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Server Access
http://dcimsupport.apc.com/pages/viewpage.action?pageId=93194340#id-ビデオチュートリアル-serveraccessvideo
StruxureWare Data Center Operation - IT Optimize
StruxureWare Data Center: IT Optimize では、外部 IT システムとの統合を通じてデータ センタの IT レイヤーに
ついて把握できます。統合は、以下のいずれかの手段を通じて StruxureWare Data Center IT Optimize server に
より処理されます。

SSH (Linux での検出)

SNMP (Linux での検出)

WMI (Windows での検出)

VMWare (ESXi/VMware ゲストでの検出)
StruxureWare Data Center: IT Optimize を使用すると、動作しているが実際には使用されていないデータ センタ内
のサーバーを特定できます。そのようなサーバーを特定し、統合または退役させることで、不必要な電力を節約できま
す。システムでは、ネームプレート値ではなく実際の消費電力を使用して、精度を上げています。
サポートされるデバイスについては、ここで Intel のドキュメントを参照してください。
インストールおよびアップグレード
インストールおよびアップグレード方法については、ここ.
設定
Cisco UCS Manager、 StruxureWare Data Center: IT Power Control powered by Intel、VMware vSphere® な
どの外部システム StruxureWare Data Center IT Optimize サーバー統合の設定 への StruxureWare Data
Center IT Optimize server 通信は、[システム設定] > [外部システム構成] で設定できます。サポートされるバージョ
ンについては、ここ.
StruxureWare Data Center IT Optimize server サブネットの検出
StruxureWare Data Center IT Optimize server 通信が設定されたら、各種ネットワーク サブネットでのアセットの検
出 を StruxureWare Data Center IT Optimize server で設定できます。検出により、システムが定義された IP 範
囲のエージェント レス スキャンを実行し、サーバーの電力使用量と CPU 使用量を監視できるようになります。
StruxureWare Operations レイアウトの値を使用する場合、残りのステップは検出された IT アセットをデータ セン
タ レイアウト内のサーバーと関連付けるだけです。
検出された IT アセットの関連付け
検出されたアセットとサーバーを関連付けて、データ センタ レイアウト内で表示するには、ラック レイアウト内の対応
するサーバーの上にある [関連付けのないデバイス] からドラッグします。「レイアウトへの外部システムのライブ デ
ータの関連付け」では、複数の関連付けオプションを使用することで、1 回の操作で複数のアセットを関連付けること
もできます。
アセットを関連付けると、関連付けが解除されたデバイスのリストに表示されなくなり、レイアウトに電力使用量と
CPU 使用量のデータが表示されます。
電力使用量と CPU 使用量の監視
外部システムからデータを取得するようにシステムが設定されており、デバイスが検出されてデータ センタ レイアウ
ト内のアセットと関連付けられている場合、レイアウト内のサーバーの上にマウスを移動すると、これらのシステムの
電力使用量と CPU 使用量の値が [IT 利用状況] オーバーレイと [電源] オーバーレイに表示されます。
StruxureWare Data Center IT Optimize サーバーの要件
StruxureWare Data Center IT Optimize server を使用するには、専用サーバーを配備する必要があります。システ
ムは物理デバイスでも仮想マシンでもかまいません。ターゲットとなるデータ センタ アセットへのネットワーク接続が
必要です。
Windows 環境: Windows 2008 以上
Linux 環境: RH 5.4, SUSE 11 (Linux ITO サーバーは Windows 2008 R2 サーバーを検出できません)。
OS: すべてのオペレーティング システム バージョンは、32 ビットでも 64 ビットでも許容可能
CPU: デュアル CPU、それぞれ 2.0 GHz 以上
メモリ: 4 GB 以上のメモリ
ストレージ: 20 GB 以上のディスク容量
Windows 固有の要件:

IT Optimize は、管理者レベル ユーザーがインストールする必要があります。

IT Optimize サービスは、"サービスとしてログオン" 権限が付与された Windows ユーザーとして実行され
る必要があります。
StruxureWare Data Center IT Optimize サーバー統合の設定
StruxureWare Operations が StruxureWare Data Center IT Optimize server と通信して、デバイス データおよび
アラームを受け取ることができるように、ユーザー資格情報を設定します。
複数の StruxureWare Data Center IT Optimize server と統合できます。
1. StruxureWare Operations でサーバー接続を設定します。
1. [システム設定] > [外部システム構成] を選択します。
2. [サーバーの追加] をクリックし、サーバー タイプとして StruxureWare Data Center IT Optimize
server を選択します。
3. StruxureWare Data Center IT Optimize server の情報、ホスト名、IP アドレスを入力します。
2. [テスト] をクリックして接続をテストします。
[ポーリング間隔] オプションは、 StruxureWare Data Center IT Optimize server のデータにのみ関連する設定で
す。 StruxureWare Data Center IT Optimize server がデバイスに CPU 使用量データを要求する頻度を定義しま
す。
StruxureWare Operations が StruxureWare Data Center IT Optimize server にデータを要求する頻度を定義す
る設定はありません。これらは事前に定義されています (電力および CPU 使用量データ: 10 秒おき、新規デバイ
スまたはデバイスの変更: 60 秒おき)。
StruxureWare Data Center IT Optimize のフ
ァイアウォールおよびポート要件
プロトコル
WMI
SNMP
リクエスト ポート
応答ポート
TCP:135
TCP:1024-65535
TCP:161, 162
TCP:161, 162
UPD:161, 162
UPD:161, 162
VMware vSphere Web サービス TCP:80, 443
TCP:80, 443
SSH
TCP:22
TCP:22
TCP ECHO
TCP:7
TCP:7
ICMP ECHO
該当なし
該当なし
ネットワーク帯域幅の影響
初回の検出クエリは、検出されたアセットあたり 3 KB ~ 5 KB のデータ (平均) です。
ポーリング クエリは、1 回のポーリングでアセットあたり約 60 バイトのデータです。ポーリング間隔は、外部システ
ム設定で設定できます。
IT アセットの検出の設定
外部システムのネットワーク サブネットをスキャンすることで、動作しているサーバーの電力使用量と CPU 使用量
の変化を継続的に監視できるようにするは、IT アセットの検出を設定します。これらの値は、 StruxureWare
Operations で使用できるようになります。
1. [計画] > [デバイスの関連付け] の [関連付けのないデバイス] ペインで、 StruxureWare Data Center IT
Optimize server を右クリックして [検出の設定] を選択するか、[ITO 検出] ビューでサーバーをダブルクリ
ックします (7.3.5 以降 では [サーバー検出] ビュー)。
2. ウィザードの手順に従って、サブネットを 1 つずつ設定します。
1. ネットワーク範囲のプロパティを指定します。サブネット名と IP 範囲を入力します。
2. サーバー上のデータにアクセスするためのプロトコルと資格情報を指定します。推奨されるプロトコ
ル:

Windows システムを検出するための WMI

ESXi/VMware ゲストを検出するための VMware

ブレード シャーシ設定、Linux および Unix システムを検出するための SNMP

Linux を検出するための SSH

IPMI
3. 検出をすぐに実行するか、指定された日時または指定された間隔で繰り返し実行されるように検出
をスケジュールするかを選択します。
ステータスバーの[検出: 0] をクリックすることで、検出の設定にアクセスすることもできます。サーバーを右クリックす
るのではなくここからアクセスした場合、最初の手順としてサブネットを設定するサーバーを指定する必要があります。
報告された電力使用量および CPU 使用量の値を使用して、利用率の低いサーバーを見つけて管理することができ
ます。
Windows システムの検出に推奨されるプロトコル
WMI
すべての検出対象 Windows サーバーで、ローカル管理者権限を持つ Windows アカウント資格情
報が必要です。複数ドメイン環境では、このアカウントに "分散 COM ユーザー" グループも必要で
す。ドメイン ベースのユーザーの指定はオプションですが、配備を簡略化するために推奨されます。
ブレード シャーシ設定の検出に推奨されるプロトコル。SNMP は、Linux および Unix システムの
ポーリングにも使用されます。
SNMP
SNMP V1 と V2 がサポートされます。SNMP V3 は、バージョン 7.3.6 以降でサポートされます。検
出には、読み取り専用 SNMP コミュニティ名 (通常は public) が必要です。
VMware ESX サーバーとそのゲストの検出に推奨されるプロトコル

VMware の vSphere API を使用して ESX ホストを検出します。

ユーザー アカウントは、VMware の Infrastructure または vSphere クライアントを使用して
ESX ホストで設定できます。アカウントは、ESX サーバーのローカル アカウントでなければ
VMware
ならず、少なくとも "読み取り専用" 権限が必要です。このアカウントを使用するために、ESX
ESX/ESXi
サーバーへのシェル アクセスは必要ありません。

Virtual Center を通じた VMware サーバーの検出は、現在のところサポートされていません。

[ゲストの検出] を選択した場合、ESX サーバー上のすべての VMware ゲストも検出されて
ポーリングされます。
Linux および Unix サーバーの検出に推奨されるプロトコル

SSH V2 プロトコルを使用した Linux および Unix システムの検出がサポートされます。
SSH V1 はサポートされません。

Linux サーバーの検出には、いくつかのコマンドへの "root-like" アクセスが必要なため、
"root" アカウント、または "root-like" アクセス権を持つ root 以外のユーザーの使用が推奨
されます。IT Optimize では、特定のコマンドへのルート アクセスを許可するため、"sudo" の
使用もサポートされます。
SSH

"viriditylisthw" というスクリプトを配備した場合、Solaris、HPUX、AIX の検出もサポートされ
ます。Solaris と AIX でスクリプトを実行するのにルート アクセスは必要ありませんが、
HPUX では必要です。

すべての Linux および Unix サーバーで、ポーリングは読み取り専用コミュニティ文字列とと
もに SNMP を使用して実行されます。つまり、Linux/Unix クライアント検出を行うには
SNMP プロトコルが有効になっている必要があります。

IPMI
サーバーを検出して、パワー キャッピング(消費電力の上限設定)を有効にする場合に必要で
す。(UDP ポート 623 経由の通信。詳細については、Intel のドキュメントを参照してください)。
レイアウトへの外部システムのライブ データの関連付け
外部システムからの監視対象のデバイス。たとえば、 StruxureWare Central 、 StruxureWare Data Center: IT
Power Control 、または StruxureWare Data Center: IT Optimize は、[検出されたデバイス] に表示され、[計画]
> [デバイスの関連付け] で使用できます。[関連付けのないデバイス] ペインにも表示されます。
監視対象のデバイスをアプリケーション内の該当項目に関連付けると、デバイス データはキャパシティ計画プロセス
をサポートします。
[関連付けのないデバイス] ペインで、色の付いた数値は、そのプロパティに基づいてその項目についてシステム内で
見つかった一致の数を示します。色は、デバイスがレイアウト内の 1 つ以上の項目に一致する可能性に対応してい
ます。たとえば、 StruxureWare Data Center: IT Optimize のアセットが、1 台のサーバーの IP アドレスと 100
台のサーバーの製造元に一致する場合、数値 1 が緑で表示されます。IP アドレスが一致しないものの、製造元が
一致する場合、数値 100 が黄色で表示されます。
個別の項目の関連付け (図 1)
1. 項目をレイアウト内の該当項目に 1 つずつに関連付けるには、項目を [関連付けのないデバイス] ペイン
から [ナビゲーション] ペインまたは [レイアウト] ペインの対応する項目の上にドラッグ アンド ドロップしま
す。
たとえば、UPS をフロア レイアウト内の UPS 上にドラッグしたり ( StruxureWare Central )、IT アセットを
ラック レイアウト内のサーバーの上にドラッグしたり ( StruxureWare Data Center: IT Optimize )、ブレード
筐体とブレードをラック レイアウト内のブレード筐体とブレードの上にドラッグします (Cisco 統合)。
2. 外部システムの監視対象のデバイスについて、ダウンロードした値が信頼でき、また正しいデータに基づいて
いることを確認するには、[システム設定] > [外部システム構成] で統合設定を確認します。たとえば、測定
データを収集するための正しい日付範囲が設定されていることを確認します。
関連する監視対象のデバイスに関するライブ データが表示され、各デバイスで最大 kW 電力のうちどの程
度の量が使用されているかや、どの程度の CPU が使用されているかを確認する際に計画が最適化されま
す。
3. 項目と、データ センタ レイアウト内でそれを表す項目との関連付けを解除するには、レイアウト内のデバイ
スまたは IT アセットを右クリックし、[機器の関連付けの解除] を選択します。
図 1
複数の項目の関連付け (図 2)
1. 複数のアセットを一度に関連付けるには、[関連付けのないデバイス] で外部システム (たとえば Cisco
UCS Manager または StruxureWare Data Center: IT Optimize サーバー) を選択します。
そのシステム内の項目に完全一致がある場合、[マルチ関連付け] アイコンが有効になります。
2. [マルチ関連付け] をクリックします。
3. 関連付けを選択して実行します。
レイアウトでは、たとえば、ITO サーバーを通じて検出されたサーバーと VMware ホストなど、複数のデバイスを 1
台のサーバーに関連付けることができます。
図 2
関連付け一致間隔の設定 (図 3)
関連付けの一致をカウントする頻度を、[ツール] > [設定] > [外部システム] > [関連付け候補] で設定できます。

項目に対するプロパティ変更など、変更が発生するたびにカウントする連続カウント (デフォルト)。

要求時にのみカウント。大規模な設定ではこれをお勧めします。
要求時にのみ関連付けの一致をカウントするように設定されている場合、[関連付けの詳細] ペインにアイコンが表示
されます。

新たなカウントを開始するにはこのアイコンをクリックします。
図 3
利用率の低いサーバー レポート
利用率の低いサーバー レポートを生成すると、データ センタ内の利用率の低いサーバーを特定することができま
す。
有効な StruxureWare Data Center: IT Optimize ライセンスを持っている場合、このレポートは、[分析] > [レポート]
から生成できます。
ポートレットは、 StruxureWare Operations - Dashboard にも使用でき、 StruxureWare Operations - Dashboard
にサーバー利用率データが表示されるように設定することができます。
このレポートには、以下に基づくデータが含まれます。

フィルタの選択
o
期間
o
ピークおよび平均利用率のしきい値
o
部屋
o
タグ
サーバー利用率レポート
サーバー利用率レポートを生成すると、電力コスト、サーバー利用率、回収候補に関するパフォーマンス指標を識別
できます。
有効な StruxureWare Data Center: IT Optimize ライセンスを持っている場合、このレポートは、[分析] > [レポート]
から生成できます。
レイアウトでラックを右クリックし、毎日、毎週、または毎月のサーバー利用率レポートの生成を選択することもできま
す。
ポートレットは、 StruxureWare Operations - Dashboard にも使用でき、 StruxureWare Operations - Dashboard
にサーバー利用率データが表示されるように設定することができます。
このレポートには、以下に基づくデータが含まれます。

フィルタの選択
o
日付範囲
o
アセットの選択
サーバー電力消費レポート
サーバー電力消費レポートを生成して、平均電力使用量が最も高いサーバーを特定することができます。このリストを
使用して、アップグレード、負荷の共有、回収の候補となる可能性が高いサーバーを評価します。
有効な StruxureWare Data Center: IT Optimize ライセンスを持っている場合、このレポートは、[分析] > [レポート]
から生成できます。
ポートレットは、 StruxureWare Operations - Dashboard にも使用でき、 StruxureWare Operations - Dashboard
にサーバー電力消費データが表示されるように設定することができます。

フィルタの選択
o
日付範囲
o
入力された平均消費電力しきい値
o
部屋の選択
レポートを使用して重要なサーバーを監視する方法
StruxureWare Data Center Operation - IT
Power Control
StruxureWare Data Center: IT Power Control には Intel(R) Data Center Management が装備されており、デー
タ センタの IT レイヤーについて把握し、パワー キャッピング (消費電力の上限設定) を通じて電力消費を管理で
きます。
データの取得は、 StruxureWare Data Center: IT Power Control モジュールにより処理され、各種プロトコル
(IPMI や SSH など) を通じてサポートされます。Intel(R) Data Center Management の詳細については、Intel に
より提供されたマニュアルを参照してください。
StruxureWare Data Center: IT Power Control は StruxureWare Data Center: IT Optimize へのアドオン モジュ
ールであり、使用するには有効な StruxureWare Data Center: IT Optimize ライセンスが必要です。
設定
StruxureWare Data Center: IT Power Control のサーバー通信は、[システム設定] > [外部システム構成] で設定
できます。
モニタリング
サーバー通信とデバイス検出が設定されていると、電力および温度データなどのデバイス データが、[計画] > [デバ
イスの関連付け] の検出されたデバイスのリストに表示されます。
[検出されたデバイス] ペインを開くには、[ウィンドウ] > [ビューの表示] > [デバイス検出] を選択します (7.3.5 では
> [サーバー検出])。
関連する列に検出されたデバイスが表示されない場合、ペインの上にあるこのアイコンをクリックし、電力および温度
列が表示されるように選択します。
サーバーは、[ITO 検出] のリストに表示されます (7.3.5 では [サーバー検出])。
パワー キャッピング (消費電力の上限設定)
パワー キャッピング (消費電力の上限設定) を使用すると、IT 機器が使用できる電力を制限できるため、UPS 容
量を解放できます。
製造者銘板とサーバーの調整後の消費電力値は、実際に測定された電力消費より大きくなっています。パワー キャ
ッピング (消費電力の上限設定) を使用すると、ブレーカを切断せずにこの標準容量の一部を使用できます。
サーバーまたはサーバー グループの電力消費の上限を設定する場合は、ワークロードにかかわらず、サーバーが
超えることのない固定限度を設定します。上限は、サーバーが電力消費限度に達するまで適用されません。その時点
から、管理プロセッサは CPU パフォーマンスの状態とクロック スロットリングを調整し、電力消費を制限して、ブレー
カーの切断を防止します。
解放する容量の大きさと、データ センタの処理におけるサーバーの重要度に応じて、さまざまなレベルのパワー キ
ャッピング (消費電力の上限設定) を設定できます。
たとえば、時間が重要ではない処理を実行しているサーバーの場合、パワー キャッピング (消費電力の上限設定)
を低く設定できます。多くの容量が解放されますが、サーバーの速度が低下します。
IT Power Control は IT Optimize とともにインストールされます。 StruxureWare Operations でパワー キャッピン
グ (消費電力の上限設定) を有効にするには、両方のライセンスが必要です。
パワー キャッピング (消費電力の上限設定) の設定
パワー キャッピング (消費電力の上限設定) を低すぎる値に設定することは推奨されません。パフォーマンスに影響
を与え、上限が設定されたサーバーでアプリケーションを実行できなくなる可能性があるためです。
選択された戦略のプレビューを使用し、パワー キャッピング (消費電力の上限設定) を適用する前に効果とパフォー
マンスへの影響を確認します。
前提条件: UPS、PDU、ラック、IT 機器を設定し、送電経路を設定しました。ITO サーバー統合と検出されたデバイ
スを設定しました。
1. ラックを右クリックして、[パワー キャッピング (消費電力の上限設定) の設定] を選択します。
2. パワー キャッピング (消費電力の上限設定) 戦略を選択するか、カスタム上限値を入力します。
ヒント: オプションの横の情報アイコンをクリックすると、システムが上限値を計算する方法に関する情報が表示されま
す。
適用前に、パワー キャッピング (消費電力の上限設定) の効果とグラフィックを参照して、選択された上限レベルを
プレビューしてください。
通常、これらのオプションで十分です。ただし、特定のサーバーで上限を有効または無効にし、重要度レベルを設定で
きる、高度なコンフィグレーション セクションも用意されています。
ミッション クリティカルなサーバーでは、上限を完全に無効にしてパフォーマンスへの影響を抑え ([上限] チェック ボ
ックスをオフにします)、上限の影響を最初に受けるサーバーを定義できます。重要度の低いサーバーが最初に影響
を受け、重要なサーバーが最後に影響を受けます。
パワー キャッピング (消費電力の上限設定) を設定すると、ラック レイアウト内の緑の P アイコンにより、ラックま
たはサーバーがパワー キャッピング (消費電力の上限設定) 戦略により管理されていることが示されます。
IT Power Control の設定
StruxureWare Operations が Intel® DCM と通信して、電力および温度データを受け取ることができるように、ユー
ザー資格情報を設定します。
サポートされるデバイスについては、ここで Intel のドキュメントを参照してください。
1. StruxureWare Operations でサーバー接続を設定します。
1. [システム設定] > [外部システム構成] を選択します。
2. [サーバーの追加] をクリックし、サーバー タイプとして StruxureWare Data Center: IT
Optimize を選択します。
3. 名前、IP、ポート、資格情報など、サーバーの識別情報を入力し、ポーリング間隔を設定します。
2. ダイアログ ボックスを閉じる前に、[テスト] をクリックして接続をテストします。
3. [計画] > [デバイスの関連付け] の [ITO 検出] でサーバーを右クリックします (7.3.5 では [サーバー検
出])。
1. Intel® DCM により監視するサーバーの IP 範囲を指定します。この範囲は、 StruxureWare
Operations がデバイスの検出を実行する際にスキャンされます。
2. 必要に応じて、通信に使用されるプロトコルと資格情報を選択します。
StruxureWare Data Center Operation Server Access
StruxureWare Data Center: Server Access は、ソフトウェア KVM ソリューションを提供する StruxureWare
Operations のアドオン モジュールです。追加のハードウェアやケーブル接続がなくても、電源がオンになっているか
どうかにかかわらず、複数のベンダーのサーバーを StruxureWare Operations からリモートで制御できるようにしま
す。データ センタに 2 つのネットワークがある場合、帯域内および帯域外管理がサポートされているため、両方のネ
ットワークのデバイスにアクセスできます。
このモジュールはバージョン 7.3.5 以降で利用でき、有効な StruxureWare Data Center: Server Access ライセン
スが必要です。ライセンス数を超えた場合、ライセンスがすべてのデバイスをカバーするまでサーバー アクセス機能
が完全に無効になります。
追加ライセンスの購入については、最寄りの営業担当者に問い合わせるか、Data Center ソフトウェア Web サイト
にアクセスしてください。
手順に従うか、ITO サーバーをインストールおよび設定して StruxureWare Operations でデバイスを検出し、電源が
オンになっているかどうかにかかわらずサーバーにリモートでアクセスする方法を確認してください。
1. StruxureWare Data Center Server Access サーバーのインストール
2. Server Access モジュールの設定
1. サーバー接続の設定
2. ユーザー権限の制御
3. Server Access モジュールの使用
1. 検出されたデバイスの関連付け
2. サーバー アクセスの有効化とプロパティの設定
3. サーバーへのアクセスと電源サイクル
4. サーバー アクセスの切り替え
Server Access モジュールの設定
システム管理者は、リモートでアクセスできるサーバーが検出されるように StruxureWare Data Center Server
Access サーバー を設定し、サーバー アクセス機能を使用するユーザー権限を付与する必要があります。
備考: RDP、SSH、または VNC を使用してサーバー OS にアクセスする場合、 StruxureWare Data Center
Server Access サーバー を設定する必要はありません。
サーバー接続の設定
[システム設定] > [外部システム構成] で、リモートでアクセスできるサーバーの検出に使用される StruxureWare
Operations と StruxureWare Data Center Server Access サーバー の間の接続を設定します。
ユーザー権限の管理
必要なユーザー権限を付与されているユーザーは、サーバー アクセス機能を使用できます。
これらの権限を付与するには:
1. [システム設定] > [ユーザー権限と認証] を選択します。
2. [ユーザー] タブで、この権限を付与するユーザーを選択して [サーバー アクセスと電源サイクル] を選択し、
保存して閉じます。
この機能は、必要なライセンスがサーバーにインストールされている場合にのみ利用できます。
ユーザー権限の管理の一般情報については、ここを参照してください。
Server Access モジュールの使用
検出されたデバイスの関連付け
1. サーバー設定が行われている場合、アプリケーション バーで [計画] > [デバイスの関連付け] を開きます。
2. [マルチ関連付け] を使用するか、 StruxureWare Data Center Server Access サーバー により検出され
たデバイスを [関連付けのないデバイス] からラック レイアウト内のサーバーにドラッグして関連付けます。
検出されたデバイスを関連付ける手順の詳細については、ここを参照してください。
サーバー アクセスの有効化とプロパティの設定
検出されたデバイスがデータ センタ モデル内のサーバーと関連付けられると、サーバー アクセスを有効にできま
す。
1. ラック レイアウト、[機器ブラウザ]、[ナビゲーション]、または [検出されたデバイス] ビュー内のサーバーを
右クリックし、[プロパティ] > [サーバー アクセス] を選択します。
2. [サーバー アクセスの有効化] を選択し、リモート コンソールを通じたアクセス、オペレーティング システム、
電源サイクル機能を有効にするかどうかを選択します。
o
サーバーの電源がオフの場合でも管理カードを通じてサーバーにリモートでアクセスできるように、リ
モート コンソール設定を行います。
これは仮想 KVM とも呼ばれ、このオプションはサーバーに管理カード (BMC) がインストールされ
ている場合のみ使用できます。
サポートされるデバイスについては、ここで Intel のドキュメントを参照してください。
o
[テスト] をクリックして接続が機能するかどうかを検証します。ブラウザ ウィンドウにコンソールが開
きます。
コンソールを起動するページの表示で問題が発生する場合、ブラウザ関連の問題が原因の可能性
があります。詳細と回避策については、ここを参照してください。
o
リモート デスクトップ (RDP) (Windows の場合)、SSH (Linux の場合)、または VNC のいずれか
のプロトコルを通じてサーバー OS にアクセスできるように、OS 設定を行います。
備考: このオプションは、管理カードがないサーバーであっても、すべてのサーバーで使用できます。
StruxureWare Data Center Server Access サーバー と検出されたデバイスで外部システム設定
を行って、OS アクセス オプションを有効にする必要はありません。
ログオン資格情報を空白のままにした場合、ユーザーには接続時に資格情報が求められます。
o
電源制御を選択し、サーバーの電源サイクルを有効にします。
このオプションはサーバーに管理カード (BMC) がインストールされている場合のみ使用できます。
サーバーへのアクセスと電源サイクル
デバイスがサーバーと関連付けられていて、アクセスが有効になっている場合、ラック レイアウト内のサーバーに、サ
ーバー アクセスが使用可能であることを示す小さいアイコンが表示されます。有効な場合、ヒントに [サーバー アク
セス] 情報が表示され、アクセスが有効であるかどうかと最後のステータス (サーバーの電源がオフであったかどう
か、いつオフであったかなど) が示されます。
1. ラック レイアウト、[機器ブラウザ]、[ナビゲーション]、または [検出されたデバイス] ビュー内のサーバーを
右クリックし、[サーバー アクセス] を選択します。
2. 1 つ以上のサブ メニュー項目を選択します。
o
[リモート コンソール] を選択し、リモート コンソールを通じてサーバーにアクセスします。
このオプションはサーバーに管理カード (BMC) がインストールされている場合のみ使用できます。
ベンダー (HP、IBM、Dell、Fujitsu、Lenovo、Sun など) に関係なく、このコンソールを通じてサー
バーを表示、設定、制御できるようになります。
コンソールを起動するページの表示で問題が発生する場合、ブラウザ関連の問題が原因の可能性
があります。詳細と回避策については、ここを参照してください。

コンソール ウィンドウで、サーバーが起動する前に F2 キーを押し、 StruxureWare
Operations から直接 BIOS 設定を監視および設定して、サーバーが通常どおり起動でき
ない原因となっているハードウェアの問題がないかトラブルシューティングします。たとえば、
不良なメモリ ブロックを無効にしたり、メモリ設定を確認したりします。
o
[リモート デスクトップ]、[SSH]、または [VNC] を選択し、設定されている場合は別のプロトコルを
通じてサーバーにアクセスします。
サーバーにアクセスして新しいアプリケーションをインストール、Windows の更新や他のメンテナン
ス タスクを実行できます。このオプションを使用するためにサーバーが検出されている必要はありま
せん。
o
電源制御を選択し、サーバーの電源がオンかどうかにかかわらず電源サイクルを行います。
このオプションはサーバーに管理カード (BMC) がインストールされている場合のみ使用できます。

[オフ - ソフト] を選択し、サーバー OS に通常のシャットダウン メッセージを送信します。

[オフ - ハード] を選択し、ハード シャットダウンを実行します。これはコンセントを物理的
に引き抜くことに相当します。

[オン] を選択してサーバーを再起動します。
ヒント: StruxureWare Operations の横にあるサーバーへのリモート接続を開き、電源サイクル プロセスが機能して
いることを監視します。
サーバー アクセスの切り替え
[機器ブラウザ] で [サーバー アクセスが有効] 列を [はい]/[いいえ] に切り替えることで、サーバーへのサーバー
アクセスを切り替えることができます。これは、メンテナンス目的でサーバー アクセスを一時的に無効にする必要があ
る場合などに役立ちます。サーバー アクセスを再度有効にすると、システムに設定が保存されます。