大阪府本部だより 7 月号

全日本写真連盟 大 阪府本 部
大阪府本部だより
2016.7.1.発行
Vol. 23, No.4
通巻 第 254 号
7 月号
発行人 : 今 村 昭 一
●第 23 回
全日本シニア写真コンテスト
作 品 募 集
伊
8 月末日で 60 歳以上の方ならどなたでも
根
祭
7月 31 日に行われる「夏の撮影会」
で撮影を予定している京都府伊根町の
「伊根祭」について少しご紹介します。
応募できます。シニア世代の人生経験豊かで
みずみずしい感性の力作をお待ちしています。
◆応募作品:テーマは自由
江戸時代から始まったと伝えられ、300 年以
未発表または発表予定のない単写真
上続く伝統ある祭。約 400 年前、伊根の八坂
◆応募点数:1人 5 点以内
神社の氏子が京都の八坂神社から牛頭天王を勧
◆サイズ:カラー、モノクロとも A4・四つ
請したのが起源とされ、大漁、海上安全、五穀
豊穣を祈願する。現在では伊根町の夏の風物詩
切り(B4・ワイド四つ切りは不可)
となっていて、毎年多くの人で賑わう。伊根町
◆締め切り:8月 31 日(水)必着
の伊根地区、伊根湾周辺で現在は 7 月最終土日
◆応募方法:応募申込書・応募票・返送用宛
の2日間行われる。伊根祭は通常行われる例祭
名用紙・応募料(定額小為替) を同封
と、大漁の年に行われる「大祭」があり、大祭
◆ 応 募 先 : 〒 530-0005 大 阪 市 北 区 中 之 島
で出される大きな船屋台が、京都の祇園祭で使
2-3-18 中之島フェスティバルタワー15 階
われる山鉾が海に浮いているように見えること
から、
「海の祇園祭」と言われる。ただ近年、人
全日本写真連盟大阪府本部
手不足や経費の影響か、この船屋台が出るかど
「第 23 回シニア写真コンテスト」係
◆応募料 :全日写連会員
うかは間際まで決まりにくいようだ。
1,
000円
1日目にもいろいろな行事があるが、2日目
2,
000円
の本祭では、まず稚児舞が奉納され、続いて祭
(定額小為替に限る)選外作品は返却
礼船・神楽船に乗って海上渡御を行い、高梨の
一般
宮の浜に乗りつけ、宮入りをする。先頭にトッ
◆審査委員長:ハービー・山口氏(写真家)
◆ 賞 :金賞1点
銀賞3点
ケツが立ち、神楽、新発意(シンポチ、主に小学
銅賞5点
校低学年 1 人)、棒振り(小学生2人)、太刀
入選 70 点
振り(小学生および中学生の 6 人)の順に賑やか
に宮へ練り込み、太刀振りと神楽を奉納する。
◆作品展:10月20日(木)~26日(水)
夏の撮影会が行われる7月下旬は暑
キヤノンギャラリー梅田
さの厳しい時期ですので、水分補給や
休息など熱中症対策を十分に行ってく
ださい。水分補給として一度に大量の
水を摂取すると、かえって体内の電解
質バランスを崩して体調不良を引き起
こしてしまうことがあります。くれぐ
れも体調に気をつけて作品作りをして
ください。迫力のある素晴らしい作品
を期待しています。
※詳細はチラシ、フォト
アサヒ等をご覧くださ
い。
→
●昨年度の
全日本シニア写真
コンテスト入選作
吉田恵美子さんの
作品「男?」
-1-
☆写真家・小林哲朗氏による
夜景
夏の思い出
のフォト講座
受講者受付中
昭和 38 年の夏、スバル 360 を手に入
れた私は、妻と2人の幼児を乗せて一
泊の海水浴に出かけました。若狭湾に
面した小さな聚落で何ひとつ無い海岸
でした。夜、浜の灯りに誘われて此の
光景に接しました。墓地の端に藁で編
んだ精霊舟を据え、初盆を迎えた人の
供養をして海に流し、送り火を焚いて
冥福を祈るという素朴な、しかし、心
打たれるお盆の行事でした。
安物カメラでおっかなびっくりで撮
前回の「鉄道のフォト講座」に続いて今回
った作品ですが、会長の長谷川梅之助
は「夜景のフォト講座」を企画しました。
氏は、この写真を当時の会報に載せて
工場や廃墟などを作品として撮影されてい
くれました。これが私の作画活動の出
るプロカメラマンの小林哲朗氏を講師に迎え
発点になったと思います。今にして恩
て 10 月から来年の2月にかけて6回の講座
師の温情に感謝をしている次第です。
を予定しています。ホームページにもアップ
していますが、皆さまのお知り合いで興味の
ある方にはぜひ受講をお勧めいただきたいと
思います。
○日 程(予定) 講座は午後を予定
第1回 2016 年 10 月2日(日) 講座
第2回 10 月 22 日(土) 撮影会
以下、2017 年2月まで撮影会・講評会を全
6回行います。
○参加費 12,000円
(会員は9,000円)
(写真・文)関西本部委員 西田 衛
(全6回の講座・撮影会の費用、および全日
写連の後期入会費 3,000 円を含む)
○募集人数
30人(先着順)
●全日本鉄道写真コンテスト
○申込方法
郵便番号・住所・氏名・年齢・携帯番号・
会員なら会員番号・メールアドレスを明記
して下記のいずれかまでご連絡ください。
鉄道ファンや撮り鉄はもちろん S L から新幹
線までいろんな鉄道の風景をご応募ください。
○申込先(はがきの場合)
〒530-0005 大阪市北区中之島 2-3-18
中之島フェスティバルタワー15F
全日写連大阪府本部「夜景のフォト」係
2,000円(郵便小為替で同封)
作
2013 年6月以降に撮影した未発表
品
作品で、四つ切り・A4サイズの単写真
締め切り
2016 年8月21日(日)
応募先 〒530-0005 大阪市北区中之島 2-3-18
(メールの場合)
中之島フェスティバルタワー15F 全日写連
nissyaren@osaka.email.ne.jp
○申込期限
応募料
事務局「全日本鉄道写真コンテスト」係
2016年8月31日(水)
(詳細はチラシ・HP等をご覧ください)
2
とも評している。
「ひらめき」の写 真 を!
最近、有名な画家であり工芸家でもある
お が た こうりん
尾形光琳についての本を読んだ。彼は江戸時
代初期、京都の豪商であった雁金屋という呉
服屋の二男として生まれた。ちなみに、陶芸
けんざん
家の尾形乾山は彼の弟にあたる。光琳は少年
写真技術の進化した今日でも花の写真は多
の頃から絵師・茶道・書家・能楽・染物など
多方面に芸術的センスがあったとされている。
くの人が撮るだけに難しいものだ。花ショウ
中年になってからその中でも絵師としての才
ブだけではないが、きれいな花を見てシャッ
かきつばた
能が開花し、燕子花図・紅白梅図などの屏風
ターを切るだけでは感動的な作品になりにく
絵の大作や工芸品など現在に国宝・重文を多
い。尾形光琳の絵画と写真は違うとはいえ、
く残していることでも有名だ。
うならされる風景写真や花の写真には、作者
その中でも、燕子花図は平安時代に成立し
の感情移入が感じられる。後世に残るとまで
た「伊勢物語」のある部分からヒントを得て
はいかずとも、私も何人か、それが出来ねば
描かれたものだという。光琳の本当の心情は
せめて家族だけにでも褒められる花の写真が
分からないがその小説の作家によると、光琳
撮りたいものだと思っている。
花ショウブは6月がメインの季節でもある。
はカキツバタの群生を写生に出かけた時、そ
ばを流れる小川のせせらぎが煌めいているの
それで7月の花ともいえるハスの主な名所を
を見てひらめいた。そして、金地に群青の花
あげてみた。もし撮影に行かれるなら事前に
と緑青の茎のカキツバタを高く低く位置づけ
よく調べてから訪れていただきたい。
て紫の風を表現したのだと書いている。ある
(大阪府)長居公園・大泉緑地・万博公園・
服部緑地・山田池公園
解説者によると、この燕子花図屏風は軽妙で
清々しい色彩、画面の中で心地よい旋律を奏
(京都府)三室戸寺・竜安寺・平安神宮
でるようだ、右と左で構図的対比の美しさ、
(奈良県)藤原宮跡・喜光寺
余白の夢幻的空間の広がりや奥行き感がある
(滋賀県)草津市水生植物園・近江妙連公園
組写真
枚方支部写真展より 作品名「脅える」
猿が温泉に入っている所があると知人
から聞き、ネットで調べたところ長野県
の地獄谷温泉とわかった。早速、友人を
誘い撮影に行きました。現地では雪が凍
結している山の斜面を滑らないように、
気をつけながら30分程あるいたところ
に地獄谷温泉がありました。厳寒の中、
子猿を写そうと撮影に夢中になっていた
ところ、突然オスのボス猿が私を襲って
きました。その時、中腰だったのでびっ
くりして後ろにひっくり返りましたが、
シャッターはしっかり押して撮った1枚
でした。
3
(写真・文とも)後藤治久さん
読者の広場
写真展のご案内
◎第 53 回
高槻支部 展
7月1日(金)~ 7月6日(水)
高槻市立展示館「けやき」
◎朝日フォト 2003 春/フォト小町
2支部合同写真展
7月 17 日(日) 午後1時~7月 24 日(日)
(18 日は休館日です)
大阪駅前第2ビル5階 ギャラリー
◎グルッペ・フォトアイ
↑朝日フォト・イレブン支部展より
30周年記念 写真展
さつき
中田正昭さんの作品「五月の頃」
8月4日(木)~ 8月9日(火)
撮影場所:丹波、白井大町藤公園
(作者 記)
大阪写真会館3F ギャラリー南船場
鯉が藤の花の滝を上がっているイ
メージで撮りました。
●平成 2 8 年度「支部選抜作品展」開催
会場の都合で隔年に開催となりました支部
選抜作品展を今年は下記の通り開催いたしま
す。大阪府本部に登録されている支部から推
薦された作品各 1 点を一堂に展示いたします。
❖会場
富士フイルムフォトサロン/大阪
❖会期
7月 15 日(金)~21 日(木)。
(午前 10 時~午後 7 時まで。最終日は午後2時)
出品されている各支部長による互選投票は
7月 15 日(金)と 16 日(土)の2日間(午前 10
↑朝日フォト 2001 飛翔’
16 写真展より
時~午後5時)です。各支部長あてにお送り
高橋秀夫さんの作品「都会の光跡」
しました投票用紙にご記入の上投票してくだ
大阪の高層ビジネスビル街、日没とともに
さい。
窓に灯りがともり遅くまで働く人々の影が映
ります。空を見上げると一見星は無く、時々
全日写連賞1作品、関西本部賞2作品、大
大阪空港へ降りていく航空機の灯火のみきら
阪府本部賞2作品、優秀賞5作品を表彰いた
めきます。しかし地上の明るさで星は見えに
します。なお表彰式は7月 21 日の午後 1 時か
くくなっているだけで、消えてるわけではあ
ら富士フイルムフォトサロンでおこないます。
りません。最近のカメラやレンズの進歩は、
淡い光も写し出すことを可能にしました。星
全日本写真連盟 大阪府本部事務局
や航空機のきらめきを都会の夜景として捉え
ようと、冬の夜がんばった一枚です。
〒530-0005 大阪市北区中之島 2-3-18
中之島フェスティバルタワー15F
Tel 06-6201-8006 Fax 06-6201-0285
http:// www.mmjp.or.jp / nissyaren-osaka
メール…nissyaren@osaka.email.ne.jp
(作者 記)
4