流動化処理(LSS)工法を関係者見学(PDFを見る)

現場見学会の報告
現在、当社で施工させて頂いております相馬市発注の「松川浦大排水路隧道閉塞工事」で“流動化
処理(LSS)工法”施工状況の現場見学会を実施しました。
日 時 : 平成28年6月29日(水)午後1時30分から3時00分
参加者 : 25名(官庁発注者様、コンサルタント会社様)
発注者 : 相馬市長 立谷 秀清
工事名 : 松川浦大排水路閉塞工事
場 所 : 相馬市尾浜字札ノ沢地内(細田ポンプ場隣接地)
工 期 : 平成28年2月18日~平成28年11月30日
概 要 : 充填閉塞する隧道は1号(L=59.6m)、2号(L=110.0m)、3号(98.0m)の3本
堆積汚泥除去処分633.0m3、坑内配管610.0m、坑内充填工1,840.0m3
§現状埋戻し工事の問題点
市街地で行われている地下構築物の埋め戻しは、施工場所の制約や転圧が出来ない非常に狭隘
な場所でも確実な施工を求められておりますが、従来の砂質土あるいは砕石による締固めは施工が
不完全になりやすく長期にわたり表層路面の陥没など維持コストの増大が懸念されます。また、東日
本大震災の復興事業では既存のライフラインや地震によって発生した地下空洞そして液状化再発防
止対策が要求されています。
§流動化処理(LSS)工法とは
LSS 工法は、締固めが困難な施工条件に対処出来るのはもとより、流動化処理土の用途に併せ、
流動性・材料分離抵抗性・強度特性・耐久性・遮水性等を考慮し、安全で安定した品質の流動化処理
土を設計できます。また、その時々建設現場から持ち込まれる多様な建設発生土や無機汚泥の特性
を把握し、性質の異なる建設発生土をブレンドし粒度調整した原料土を用いて、信頼性の高い土構造
材料を製造することを特徴とした土工技術です。
§現場状況の説明
この隧道は水路トンネル(土被り5~6m)として昭和16年ごろに掘られたもので、11本確認されて
いる。地層状況は沖積平野に残存する丘陵地に相当し、新第三紀鮮新世の堆積性軟岩より構成され
ている。トンネル部はN値50以上の泥岩層で上部はN値30~50の砂岩層、その上位はN値15程度の
風化が進んだ泥岩層で強い粘性を呈している。
現状は素掘りのため風化の進行や老朽化により肌落ちや落盤もあり、補強・補修されている。また、
落盤現象が5~6m以上の土被りを抜けて、地表まで達した(地表の陥没)箇所が多数発生している。
今回の現場見学会を開催するにあたり、発注者の相馬市関係者の方々には、多大なるご配慮を頂き
感謝申し上げます。
【 松川浦大排水路隧道閉塞工事 見学写真 】
平成28年6月29日 見学会ー1
平成28年6月29日 見学会ー2
平成28年6月29日 見学会ー3
平成28年6月29日 見学会ー4
平成28年6月29日 見学会ー5