株式会社ソラストの再上場について

2016 年 6 月 29 日
報道関係各位
カーライル・グループ
株式会社ソラストの再上場について
カーライルによる支援で変革を実現、さらなる成長へ
グローバルに展開するオルタナティブ投資会社であるカーライル・グループ(日本代表:山
田和広、本社:米国ワシントン D.C.、以下「カーライル」)は、投資先の株式会社ソラスト
(東証一部、銘柄コード 6197、本社:東京都港区、代表取締役社長:石川泰彦、以下「ソラス
ト」)が 2016 年 6 月 29 日をもちまして、東京証券取引所第一部に株式公開し、再上場しまし
たことをお知らせいたします。ソラストの東京証券取引所への上場に際して、カーライルは保
有する株式のうち、11,310,000 株(最大、発行済株式総数の約 40%)を売り出すとともに、
そ の 内 1,475,000 株 ( 同 、 約 5% ) を オ ー バ ー ア ロ ッ ト メ ン ト に 充 て ま す 。 な お 最 大
11,310,000 株を売り出した場合、上場後のカーライルの保有比率は約 10%となる見込みです。
ソラスト(旧「株式会社日本医療事務センター」)は、1965 年に日本初の医療事務教育機関
として創業し、2015 年 10 月に創業 50 周年を迎えました。25,000 人を超える社員を擁する
ソラストは、医療関連受託サービスをはじめ、介護サービス、保育サービスなど、幅広く提供
しています。ソラストは株式非公開化以前、東京証券取引所第二部に上場していましたが、大
きく変動する事業環境に対し、機敏に対応し、事業の抜本的強化と事業構造の変革による持続
的な企業価値向上を成しうる組織体制を構築するために、2012 年 2 月に MBO(マネジメン
ト・バイアウト)による非公開化をいたしました。その後の非公開の期間において、カーライ
ルはソラストとの緊密な連携・協働のもと、医療関連受託事業の強化と介護事業の拡大による
中長期の成長を実現すべく積極的な支援活動を展開してまいりました。具体的には、医療関連
受託事業においては、経営の高度化及び生産性の向上による収益性改善に成功し、EBITDA(償
却前営業利益)マージンは、2012 年 3 月期の 7.1%から、2016 年 3 月期には 9.7%まで上昇
しました。また、介護事業においても、事業所別の収益性管理の徹底と 2014 年 4 月に設立し
たキャリアセンターを通じた採用力強化を実現しました。更に、株式会社ココチケアの買収を
含む複数の M&A 案件を実行することで、2012 年 3 月期に売上高が 56 億円、EBITDA が赤字
1
であった介護事業の業績は、2016 年 3 月期には売上高 116 億円、EBITDA9.7 億円となり、2
倍超の売上成長と業界トップクラスの収益性を達成しました。結果として、全社業績も、2012
年 3 月期の売上高 564 億円、EBITDA18 億円から、2016 年 3 月期には、売上高 630 億円、
EBITDA 39 億円まで大きく向上し、医療関連受託事業で創出したキャッシュフローの介護事業
への効果的な投資とバランスシート効率化により、ROE も 2012 年 3 月期の 1.3%から 2016
年 3 月期の 23.4%へと大きく改善させることができました。これらを踏まえ、ソラストが、カ
ーライルとの強力な信頼関係のもとで、当初 MBO の目的として挙げた事業の抜本的強化と事業
構造の変革を達成したものと考え、今回の再上場を決定するに至りました。尚、再上場後も、
カーライルの富岡隆臣マネージング ディレクターは、社外取締役として引き続きソラストの更
なる事業成長を支援していく予定です。
ソラストの石川泰彦代表取締役社長は本件に関し次のようにコメントしています。
「2012 年の非公開化以来、ソラストを信頼し支えてくださったお客様をはじめ、お取引先の皆
様、ソラストの成長に貢献してくださったソラストの社員の皆様、そして非公開化の際にご理
解、ご協力をいただいた当時の株主の皆様に感謝申しあげます。カーライルには、組織体制の
強化をはじめとして、成長戦略の構築・実行、M&A のノウハウの共有など、当社の企業価値向
上及び新たな成長基盤の構築に多大な尽力を頂きました。当社は『ソラストーリー、始まる。
医療事務・介護をもっと新しく、働く女性をもっと美しく。』を経営ビジョンに掲げ、『医療
事務・介護のイノベーションリーダー』を目指し、挑戦を続けております。この度の再上場を
新たなスタートとして、社員一同、上場企業としての社会的責任を一層自覚し、株主の皆様の
ご期待に沿うよう、努力していく所存です。」
カーライル・ジャパン・エルエルシーのマネージング ディレクター兼日本代表である山田和
広は、本件に関し次のようにコメントしています。「この度、ソラストが、カーライルとの強
力な信頼関係のもとで、当初 MBO の目的として挙げた事業の抜本的強化と事業構造の変革を達
成し、再上場を決定したことを嬉しく思います。カーライルは欧米でもヘルスケア分野へ活発
に投資しており、国内でもコーリンメディカルテクノロジー株式会社、クオリカプス株式会社
及び三生医薬株式会社への投資を実行し、成長支援の実績を積み上げてきています。このセク
ターでの豊富な実績を活かし、再上場後も社外取締役を務める富岡隆臣マネージング ディレク
ターを中心に、ソラスト社の更なる事業成長を支援していきます。」
カーライル・ジャパン・エルエルシーのマネージング ディレクターである富岡隆臣は、本件
に関し次のようにコメントしています。 「カーライルは 2011 年 11 月に投資を実施して以来、
ソラストの成長に向けた数多くの施策を経営陣とともに迅速に実行してまいりました。2015 年
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12 月には、ソラストの企業価値向上に資する新たなパートナーとして大東建託株式会社、東邦
ホールディングス株式会社、インフォコム株式会社の 3 社との資本提携も実施致しました。ソ
ラストとカーライルの強力な信頼関係と、ソラストの経営陣、社員の皆様の不断の努力の成果
もあり、東証一部上場企業に相応しい強固な事業基盤を確立するとともに、次なる成長戦略実
現のための布石が全て整ったと考えております。今後は、上場企業として、更なる成長を遂げ、
医療・介護ビジネスの業界リーダーとなり、今まで以上に社会へ貢献して頂けることを切に願
っており、そのための支援を継続していきます。」
ソラスト(旧社名:株式会社日本医療事務センター)について
1965 年に日本初の医療事務教育機関として創業し、2015 年 10 月に創業 50 周年を迎えまし
た。25,000 人を超える社員を擁するソラストは、全国の医療機関から医療事務を受託する「医
療関連受託サービス」をはじめ、首都圏、関西圏、名古屋地区で訪問介護や通所介護など在宅
系を軸とした「介護サービス」、東京都認証保育を中心とした「保育サービス」を展開してい
ます。また、人材の確保を担う中核組織である「キャリアセンター」において、医療・介護人
材の採用及びキャリア支援を行っています。2012 年 10 月に株式会社日本医療事務センターか
ら社名変更いたしました。2016 年 3 月期の売上高(連結)は 630 億円です。
コーポレートサイト:http://solasto.co.jp/
介護サービスサイト:http://solasto-kaigo.com/
保育サービスサイト:http://solasto-hoiku.com/
カーライル・グループについて
カーライル・グループ(CG:NASDAQ)は、グローバルに展開するオルタナティブ(代替)投資会
社で、2016 年 3 月 31 日現在、125 のファンドおよび 164 のファンド・オブ・ファンズを運
営し、その運用額は総額で 1,780 億ドルにのぼります。カーライルの目的は、多くが年金基金
である投資家のために、賢明な投資を行い価値を創造することです。カーライルは、アフリカ、
アジア、オーストラリア、ヨーロッパ、中東、北米、南米において、4 つの分野「コーポレー
ト・プライベート・エクイティ」「リアルアセット」「グローバル・マーケット・ストラテジ
ー」「インベストメント・ソリューション」で投資活動を展開しています。カーライル・グル
ープは、航空・防衛、ガバメントサービス、消費財・小売、エネルギー、金融、ヘルスケア、
一般産業、不動産、テクノロジー、サービス、通信、メディア、輸送など、幅広い業界におけ
る知見を有しています。現在世界 6 大陸の 36 のオフィスに 1,650 名以上の社員がいます。カ
ーライルは、グローバルに展開するオルタナティブ投資会社の中で唯一、日本に特化した円建
てのバイアウト・ファンドを運用しており、これまでにバイアウト・ファンドより国内で 22 件
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の投資を実行してまいりました。また、カーライルは、日本の中堅企業の海外展開、事業効率
の改善、経営インフラの強化などを支援してきた実績を有します。2015 年 9 月には、日本のバ
イアウト投資向け第 3 号ファンドであるカーライル・ジャパン・パートナーズⅢにつき、1,195
億円(約 10 億ドル)のファンド規模により募集を完了いたしました。
━ 報道関係者のカーライル宛てお問い合わせ先 ━
広報代理店 オグルヴィPR / 担当:中山 奈央子、関満 亜美
電話:03-5791-8725/5793-2388
E-mail: [email protected]
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